好調のデューク大、ウェイクフォレスト大に快勝

シーズン序盤にステファンFオースティン大にまさかのアップセットを浴びたデューク大だったが、その後は連勝街道まっしぐら。APランキングでも全米2位にランクインしている。強豪ひしめくカンファレンス、ACCのカンファレンスゲームに入っても4勝0敗と無敗を維持。

デューク大のホームで迎えた対ウェイクフォレスト大戦でも、序盤から主導権を握り90-59で快勝。ザイオン・ウィリアムソン、RJ・バレット等のスーパースターに頼った昨季とは異なるスタイルで勝ち続けている。

昨季を上回るチーム力


今季のデューク大には昨季の様なスーパースターは不在。昨季の主力で残留しているのも司令塔のトレー・ジョーンズだけだ。スターパワーは昨季に劣るがその分、今季のデューク大は選手層が充実。1試合平均30分以上出場しているのはジョーンズだけで、多くの選手が出場時間を獲得し、10人の選手が1試合平均14分以上出場している。控えのジョーイ・ベイカーは対ウォフォード大戦で22得点を記録し、ベンチメンバーに得点能力が高い選手が控えているのもデューク大の強み。3PT成功率40%を超える選手が5人とアウトサイドからのシュート力も高い。

チームの中心はジョーンズとインサイドのバーノン・キャリーJr。ジョーンズは平均出場時間が昨季の34.2分から32.6分に落ちる中、平均得点は9.4得点から14.9得点にアップ。アシストも5.3本から7.0本に増やしており、チームの絶対的司令塔としてオフェンスでの存在感を増している。定評のあったディフェンスでも平均2.3本のスティールを記録し、スティールから多くの速攻を演出している。

フレッシュマンのキャリーは平均23.6分という限られた出場時間の中で共にチームハイの17.4得点8.6リバウンドを記録。抜群のパワーでインサイドを制圧し、シュートタッチも柔らかい。パワー系だが機動力やクイックネスにも優れ、ディフェンスでも平均1.9ブロック
を残している。

期待以上の活躍を見せるスタンリー


好調を維持するデューク大で予想以上の活躍を見せるのがカシアス・スタンリー。高校時代はトップクラスからは1段落ちる評価だったが、抜群の跳躍力で高校屈指のダンカーとして下級生からその名を知られた選手。

デューク大内の記録会でも助走有の垂直跳びザイオン・ウィリアムソンを上回るチーム新記録を叩き出し、その記録は116.8cmだとか。

今季のデューク大のスタイルにマッチし、シーズン開幕前の期待を上回る平均11.5得点を記録。速攻では多くのハイライトプレーを叩き出し、3PTも成功率43.4%と好調。多才なタイプではないが、起爆剤としてデューク大の快進撃に貢献している。

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