ソン・メイカーの従兄弟、マクール・メイカーのエントリーが可能に※2020年7月4日追記

2016年のNBAドラフトで1巡目10位指名を受け、NBA入りを果たしたオーストラリア国籍のビッグマン、ソン・メイカー。7フッター級のサイズとガードの様な身のこなしから、将来のスター候補として大きな注目を集めた。

ソン・メイカーの従兄弟でアリゾナの高校年代のチーム、ヒルクレストプレップでプレーしているのがマクール・メイカー。ソン・メイカー同様に7フッター級のサイズと高い機動力を備える注目株で、所属するヒルクレストプレップはディアンドレ・エイトンを輩出した強豪チームだ。

マクール・メイカーが今年のアーリーエントリーを狙っていると噂されてきたが、今回彼のアーリーエントリーが可能となったと報じられている。


アーリーエントリーの条件は?

まず初めにアメリカでプレーする選手がアーリーエントリーに求められる資格は下記の2つ。

1. ドラフトの開催されるカレンダーイヤー中に19歳になっていること
2. 高校を卒業してから1年が経過していること

注目すべきは2の資格。あくまでも” 高校卒業後1年が経過” であり、必ずしも大学でプレーする必要は無い。従兄弟のソン・メイカーや昨年ドラフト外でNBA入りを果たしたジェイレン・レキューもカレッジでプレーをせずにアーリーエントリーをしている。

今回もマクール・メイカーのアーリーエントリーが認められたということは、ヒルクレストプレップでのプレーが高校卒業後としてカウントされているということだろう。

ソン・メイカー以上のフィジカルとアウトサイドシュート

マクール・メイカー
生年月日:2000年11月4日
所属校:ヒルクレストプレップ
ポジション:C/PF
身長:210.8cm


さてっ、マクール・メイカーのアーリーエントリーが認められたわけだが、プレーヤーとしての実力はどうなのだろうか。

同時点でのソン・メイカーと比較するとマクール・メイカーの方が強靭な上半身を持ち、アウトサイドシュートも上と見られているが、クイックネスやスピードの面では劣る印象。ガードのスキルを持つと形容されることが多いが、ハンドリングのスキルはあまり安定していない。

しかしながら、現代的なインサイドプレーヤーの資質を備えており、育成に成功すればスターになるポテンシャルは有る。全体的に小粒な今年のドラフト候補生の中では、スター性の高い選手の1人だろう。

現在ヒルクレストプレップに所属しているマクール・メイカーだが、今後の試合には出場しない意向を示しているが、アイバーソンクラシックやフープサミットといった、オールスター戦には出場の見込。同学年の有望選手を相手に高いポテンシャルを見せることが出来れば、彼もまた1巡目での評価を受ける可能性がある。

現時点ではアーリーエントリーを断言してはいないが、2021年のドラフトがハイレベルと予想されていることからも、今年のエントリーの可能性は高いだろう。

※2020年7月4日追記

マクール・メイカーがハワード大にコミット

2020年のNBAドラフトへのエントリーが可能となっていたマクール・メイカーだったが、ハワード大へのコミットを公表しました。メイカーが進学を判断には、新型コロナで活動が限られていることもあり、ドラフトでの評価を上げる事が出来なかったという事が関係していると見られています。

ハワード大はHBCU(Historically black colleges and universities=歴史的黒人大学)の内の1つ。ケンタッキー大、UCLA、メンフィス大などの強豪大からオファーを受ける中、HBCUへの進学を選択した事は、これまでになかった新しい流れを生むかもしれません。

メイカーはESPNランキングで16位の5星選手。近年、HBCUに進学する5星選手はいなかったが、アリゾナ州立大に進学するジョッシュ・クリストファーもハワード大への進学を検討していました。

class of 2023の5星選手、マイキー・ウィリアムスもHBCUを進学候補に入れていると言われており、HBCUへの進学が新しい流れになるかもしれません。

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