コール・アンソニーが復帰も、ノースカロライナ大は連敗

マイケル・ジョーダンの出身校として知られるカレッジ屈指の強豪校ノースカロライナ大(UNC)。今季は高校No1ガードのコール・アンソニーの獲得に成功し、シーズン開幕前は全米ランキング9位にランクイン。今季もカレッジの主役の1校となることが予想されていたが、得点力不足に悩まされ思わぬの苦戦を続けている。

故障により戦線を離脱していたコール・アンソニーが遂に復帰し、再浮上が期待されたが、対ボストンカレッジ戦、フロリダ州立大戦と接戦を落とし2連敗。シーズン成績は10勝12敗で負け越しており、NCAAトーナメントへの出場は絶望的な状況だ。

コール・アンソニーは2戦連続でゲームハイの活躍も...



コール・アンソニーは復帰初戦の対ボストンカレッジ戦で26得点、対フロリダ州立大戦で16得点と復帰早々2戦連続でゲームハイの活躍を見せているが、FG成功率はそれぞれ5/14、5/22と残念な数字で生産性は低い。それでもコール・アンソニーが強引にでもシュートを狙わなければならないのが今年のUNCの懐事情だ。彼以上の決定力を持つ選手は今季のUNCには不在だ。

昨季はNCAA全体で3位となる平均86.1得点を上げたチームが今季は平均70.9得点でNCAA全体で210位にまで落ち込み、80得点を超えた試合も僅か2試合。ご自慢のファーストブレークも鳴りを潜め、決定力不足に拍車をかけている。

それでだけでなく、経験不足も深刻。昨季の主力だったルーク・メイ、キャメロン・ジョンソン、コビー・ホワイト、ナシール・リトル、ケニー・ウィリアムスは卒業やアーリーエントリーでチームを去り、今季のメンバーで昨季主力としてプレーしたのはCのギャリソン・ブルックスのみ。

転校生として経験のある上級生、クリスチャン・キーリング、ジャスティン・ピアースが加入した期待された活躍は出来ていない。経験不足のチームは重要な局面で不用意なミスを犯し、接戦をことごとく落としている。

2011年から9年連続でNCAAトーナメントに出場。2016、2017年と2年連続でNCAAトーナメント決勝に進み、2017年には全米王者を掴んだ名門校だが、今季は久々にNCAAトーナメント出場を逃すこととなりそうだ。

NCAAトーナメント出場に向け、残された希望はカンファレンストーナメントで優勝する事だが、ルイビル大、デューク大、フロリダ州立大と全米上位にランクされるチームがひしめく強豪カンファレンスであるACCを勝ち上がるのは容易なことではない。

UNCは次戦で最大のライバル校、デューク大と対戦。奇跡のNCAAトーナメント出場を果たす為にはデューク大戦が重要な一戦となるだろう。

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