カール・マローン賞はオビ・トッピンとジェイレン・スミスの争いか

カレッジの最優秀PFに贈られるカール・マローン賞。昨年はデューク大のザイオン・ウィリアムソン、一昨年はアリゾナ大のディアンドレ・エイトンがこの賞を受賞。2年連続でフレッシュマンが受賞してきた賞だが、今年はフレッシュマンの候補者はゼロ。

  • ヨーリ―・チャイルズ/BYU/シニア
  • オビ・トッピン/デイトン大/ソフォモア
  • キリアン・ティリー/ゴンザガ大/シニア
  • ジェイレン・スミス/メリーランド大/ソフォモア
  • レジ―・ペリー/ミシシッピ州立大/ソフォモア

最有力候補者は今季快進撃を続けるデイトン大のエースであるオビ・トッピンだろう。活躍のインパクト、実績共に他の候補者を一歩リードしている。

ハイライト

ヨーリ―・チャイルズ

大学:BYU
学年:シニア
ポジション:PF
身長:203.2cm

オビ・トッピン

大学:デイトン大
学年:ソフォモア
ポジション:PF
身長:205.7cm

キリアン・ティリー

大学:ゴンザガ大
学年:シニア
ポジション:PF
身長:208.3cm

ジェイレン・スミス

大学:メリーランド大
学年:ソフォモア
ポジション:PF
身長:208.3cm

レジ―・ペリー

大学:ミシシッピ州立大
学年:ソフォモア
ポジション:PF
身長:208.3cm

スタッツ

MPGFG%3PT%FT%ORDRREBASTBLKSTLPFTOPTS
ヨーリ―・チャイルズ28.658.6%48.8%54.2%2.06.98.92.10.90.82.72.222.2
オビ・トッピン31.662.9%39.0%70.1%1.26.47.62.11.30.91.72.219.8
キリアン・ティリー24.353.8%41.0%72.5%1.23.85.02.00.80.92.51.013.6
ジェイレン・スミス31.254.0%37.8%75.7%3.27.310.50.82.30.72.31.715.4
レジ―・ペリー31.049.9%32.9%76.2%3.16.99.92.41.20.93.22.917.2
※2020年3月6日時点の数字

レーティング

USG%Off Retgチーム
Off Rtg
+/-Def Retgチーム
Def Rtg
+/-TS%Reb%AST%STL%BLK%TO%
ヨーリ―・チャイルズ36.5%115110.34.79398.5-5.562.1%20.2%18.6%1.7%3.5%10.7%
オビ・トッピン27.6%124.5116.77.89094.6-4.668.9%15.8%13.7%1.7%4.2%13.3%
キリアン・ティリー22.9%130.7120.89.991.493.1-1.763.8%12.4%14.2%2.1%3.3%8.6%
ジェイレン・スミス22.4%123.4106.417.087.895.8-8.063.7%19.5%6.0%1.3%8.0%12.6%
レジ―・ペリー28.4%116109.66.497.6102.7-5.159.4%20.7%16.7%1.7%4.1%16.5%
※2020年3月6日時点の数字

最有力はデイトン大のオビ・トッピン

今年の最有力候補者はデイトン大のオビ・トッピンで間違いないだろう。ミッドメジャーのデイトン大をシーズン成績28勝2敗、全米ランキング3位に牽引。シーズン序盤のトーナメントから強豪カンファレンスに所属するチームを相手にダイナミックなプレーを披露し、一躍今季の注目選手に成り上がった。

チーム成績、スタッツ、プレーのインパクトのどれをとっても文句無し。トッピンがカール・マローン賞の最有力候補であることに異論はないだろう。

私的な対抗馬はメリーランド大のジェイレン・スミス。推しの選手であることもあるが、レーティングが突出しており、全米ランキング9位にランクされるメリーランド大の攻守における最重要選手。ディフェンス面での貢献度ではスミスが候補者でNo1だろう。3PTも得意としており、オールラウンドなプレーも彼の魅力だ。

平均ダブルダブルに加え、平均2.3ブロックとスタッツも素晴らしい。トッピンと比較すると話題性やインパクトには欠けるが、スミスがカレッジを代表するビッグマンの1人に成長したことは間違いない。

その他の候補者にもBYUのエースであるヨーリ―・チャイルズ、八村塁のチームメイトだったフランス出身のキリアン・ティリー、昨夏のU19ワールドカップでMVPを獲得したミシシッピ州立大のレジ―・ペリーと実力派の選手が並ぶ。

過去2年の受賞者であるザイオン・ウィリアムソン、ディアンドレ・エイトンと比較するとスケール感には欠けるがプレーエリアが広く、オールラウンドに使い勝手の良い選手が揃うのが今年の候補者の特徴だろう。最近のトレンドとしてオールラウンド化が進むが、ビッグマンとウイングの中間に位置するこのポジションが最もその流れを顕著に表しているかもしれない。

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