2020-2021シーズン注目チーム:バランスの良いフレッシュマンが加入するデューク大


ドラフトの予定もまだまだ未定な中、続々とカレッジの有望選手がアーリーエントリーを表明。段々と来季のチーム構成が固まってきているので、今季の注目チームまとめを。もう2019-2020シーズンは終わったので、2020-2021シーズンを今季扱いに。

まずは近年有望選手が続々と入学し、NBAプレーヤー養成所と化しているデューク大から。例年通り主力選手はアーリーエントリーでチームを去るが、これまた例年通りに多くの有望選手が加入予定。

今季はフレッシュマンだけに限れば、昨季以上にバランスの良いメンバーが加入予定だ。

卒業・アーリーエントリー・転校

  • ジャビン・デロリエー(卒業)
  • ジャスティン・ロビンソン(卒業)
  • ジャック・ホワイト(卒業)
  • トレー・ジョーンズ(アーリーエントリー)
  • カシアス・スタンリー(アーリーエントリー)
  • バーノン・キャリーJr(アーリーエントリー)
  • アレックス・オコンネル(転校)

フレッシュマン・転入

  • ジェレミー・ローチ(フレッシュマン:M/J/H)
  • DJ・スチュワード(フレッシュマン:M/J)
  • ジェイレン・ジョンソン(フレッシュマン:J)
  • ジェイミン・ブレークフィールド(フレッシュマン:J)
  • マーク・ウィリアムス(フレッシュマン:M/J)
  • ヘンリー・コールマン(フレッシュマン)
  • パトリック・テープ(転入:コロンビア大)
※M=マクドナルドオールアメリカン/J=ジョーダンブランド/H=フープサミット

主力選手

ガード
ジョーダン・ゴールドワイアDJ・スチュワード
ジェレミー・ローチ
ウイング
ウェンデル・ムーアJrジョーイ・ベイカー
ジェイレン・ジョンソン
インサイド
マシュー・ハートマーク・ウィリアムス
パトリック・テープジェイミン・ブレークフィールド

注目選手

マシュー・ハート

学年:ソフォモア
ポジション:PF
身長:205.7cm
主な受賞歴:マクドナルドオールアメリカン/ジョーダンブランドクラシック/フープサミット

スタッツ

マシュー・ハート
出場時間(分)FG%3PT%FT%OFF RebDEF RebREB
20.548.739.374.11.52.23.8
ASTBLKSTLPFTOPTS
0.90.70.51.90.89.7

ハイライト


注目フレッシュマン

ジェイレン・ジョンソン

学年:フレッシュマン
ポジション:SF/PF
身長:203.2cm
主な受賞歴:ジョーダンブランドクラシック

ハイライト

オールラウンドな選手が揃うバランスの良いメンバー構成

今年も3人のマクドナルドオールアメリカンが加入するデューク大。ジェイレン・ジョンソン、ジェイミン・ブレークフィールドもマクドナルドオールアメリカンこそ逃しているが、ジョーダンブランドクラシックのメンバーに選出されている学年を代表する選手だ。(ジェイレン・ジョンソンは昨季公式戦でほとんどプレーしていない為、マクドナルドオールアメリカンの選出要件を満たしていなかった...)

昨季はトレー・ジョーンズを中心としたディフェンスからの速攻が印象的だったデューク大だが、今季は昨季以上にオールラウンドな選手が揃っている。

チームの中心の1人となることが予想されるのが、今季2年目となるマシュー・ハート。昨季は目立つ存在ではなかったものの、オフェンスレーティングではデューク大の主力の中でベストの数字を記録していた。インサイドの選手ながらアウトサイドシュートを得意とするハートがコートにいる事で、周囲のプレーヤーの能力を引き出していた。今季は昨季以上にディフェンス面でのステップアップが期待される。

新加入選手での注目はジェイレン・ジョンソン。高校バスケ界屈指のオールラウンダーの1人で、ウイングの選手ながら巧みなハンドリングとガードの様なパスセンスを備えている。昨季からの主力選手であるガードのジョーダン・ゴールドワイアはディフェンスに優れるガードだが、ゲームコントロールの優れるタイプではなく、ジョンソンがハンドラーを務める時間もあるだろう。

ガードポジションでは、シニアとなるゴールドワイアに加え、実力派ガードのジェレミー・ローチとDJ・スチュワードの2人からの確実な貢献が期待出来る。

ウイングでは2年目となるウェンデル・ムーアJrとジョーイ・ベイカーのステップアップに期待。ムーアは攻守に優れる2wayプレーヤーで高校時代にはマクドナルドオールアメリカンにも選出されている逸材。昨季も延長戦にもつれ込んだ対ノースカロライナ大戦で決勝点となるブザービーターを叩き込み、乗っている試合では印象的な活躍を見せた。今季は昨季よりもオフェンスでの安定した活躍が期待される。ベイカーはチームでNo1のシューターとして、ベンチから起爆剤となってくれるはずだ。

インサイドではマーク・ウィリアムスとパトリック・テープがディフェンスとサイズで厚みを加える。ウィリアムスはサイズと機動力が高く、ショットブロッカーとしては即戦力となる。ジェイミン・ブレークフィールドはオールラウンドタイプで、複数のポジションでプレー出来る使い勝手の良さが魅力だ。

懸念は経験不足だが

今季のチームの課題は例年通りの経験不足。昨季からデューク大でプレーしていたのは、ゴールドワイア、ムーア、ベイカー、ハートの4人のみ。ゴールドワイア、ムーア、ハートの3人は昨季から主力として平均20分以上出場していたことがせめてものプラスだ。

近年、NCAAトーナメントでFinal4進出を果たしているのは、上級生を主体とした経験値の高いチームばかり。デューク大も有望なフレッシュマンを集め、多くのNBA選手を輩出しているが、ジャリル・オカフォー、ジャスティス・ウィンズロー、タイアス・ジョーンズを擁した全米王座を掴んだ2015年以来、NCAAトーナメントのFinal4からは遠ざかっている。

今季のチームは個々のタレントでは昨季のチームを大きく上回り、メンバーの構成のバランスも良い。毎年言っている様な気がするが、今年こそFinal4進出を期待したい。

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