NBAドラフト2020:デューク大のカシアス・スタンリーがアーリーエントリーへ
— Cassius Stanley (@cassius_stanley) April 7, 2020
スタンリーは高校時代に下級生の頃から高い評価を受けていた選手だったが、有望選手の集まるデューク大の中では特別な期待を受けて入学した選手ではなかった。今季のデューク大のプレースタイルとマッチしたこともあり、速攻で絶大な破壊力を発揮し、多くのハイライトを残した。
この1年で大きく評価を上げ、one and doneでドラフト指名を受けてのNBA入りを十分狙える位置に付けている。
デューク大のフレッシュマンでは、最優秀フレッシュマン賞を獲得したビッグマンのバーノン・キャリーJrもアーリーエントリーが濃厚と見られている。
プロフィール
スタッツ
アドバンスドスタッツ
ハイライト
高校時代からダンカーとして名を馳せる
カリフォルニア出身のカシアス・スタンリー。高校時代には全米屈指のダンカーとして、その名を広く知られてきた。下級生の頃から有名な選手ではあったものの、学年変更で本来の学年より学年を下げていたので、周囲の同学年の選手よりは年上。現在既に20歳になっており、今年の8月には21歳となる。
ジュニア(日本の高2相当)のシーズンにハーバードウェストレイクスクールからシエラキャニオンスクールに転校。スコッティ・ピッペンの息子であるスコッティ・ピッペンJrやケニオン・マーティンの息子であるケニオン・マーティンJr等と共にシエラキャニオンスクールに2年連続でのカリフォルニア州大会制覇をもたらした。
地元カリフォルニアのUCLAたUSCを始め、多くの強豪カレッジから奨学金のオファーを受ける中、スタンリーが進学先に選んだのは、近年NBA養成所とも言える程、多くの有望選手が入学しているデューク大だった。
周囲の予想を大きく上回る活躍
高校生として、ESPNランキングでは同学年の中で32位と高評価を受けていたスタンリーだったが、デューク大のフレッシュマンとしては並。デューク大の同期にはバーノン・キャリーJr(ESPNランキング6位)、マシュー・ハート(同11位)、ウェンデル・ムーア(22位)とランキング、実績共にスタンリーを上回る選手が揃っており、スタンリーには特段大きな期待は寄せられていなかった。
今季のデューク大はザイオン・ウィリアムソン、RJ・バレット、キャメロン・レディッシュという強烈な個を3枚も擁した昨季とは異なり、ガードのトレー・ジョーンズを中心とした堅守速攻を武器としたチーム。今季のチームのスタイルと助走有の垂直跳びが116.8cmとも言われるスタンリーの圧倒的な跳躍力や推進力がマッチ。開幕からスターティングメンバ―の座を勝ち取ると、シーズン初戦のカンザス大戦で速攻での複数のダンクを含む13得点の鮮烈デビュー。その後も活躍を続け、チームの起爆剤としての地位を確固たるものとした。
チームで3位の平均12.6得点を記録し、シーズン終了後には所属カンファレンスであるACCのオールフレッシュマンチームにも選出されている。
予想指名順位は2巡目~ドラフト外
今季、周囲の期待を大きく上回る活躍を見せたスタンリーだったが、NBAレベルで見れば跳躍力と縦のスピードを除き特別なものを持っている選手ではない。アウトサイドシュートも彼の年齢を考えると並の数字。ディフェンスも悪くないが、特筆すべきレベルではない。
ウイングスパンは並以下と見られており、身体的な魅力も薄く、今年の8月で21歳となる年齢もドラフトではネックとなるだろう。
とは言え、毎年有望なフレッシュマンが加入するデューク大では、今年活躍したからと言って来季も同様に活躍の機会や役割を与えられる保証はなく、売り時の今年にアーリーエントリーをしたことは正解だろう。
速攻での破壊力は絶大でNBAレベルでもハイライトを残してくれるだろう。横の動きを磨けば、オフェンスは大きく成長するはず。競争心に溢れるプレーヤーという点も魅力だが、年齢を考慮すれば2巡目指名かドラフト外となるのではないだろうか。
しかしながら、1年前を考えれば、彼が現在の位置にいる事が大きなサプライズ。NBAでも周囲の予想を超え、活躍を見せてくれることを期待したい。
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