NBAドラフト2021:フィリピンの至宝、カイ・ソットもGリーグへ

7フッターを超える身長を誇るフィリピン人プレーヤー、カイ・ソット。昨季はアメリカの高校生年代のチームであるザ・スキルファクトリーでプレーしていた。

カレッジでプレーするのか、プロでプレーするのか、その後のソットの進路には注目が集まっていたが、ソットがジェイレン・グリーン等に続いて、Gリーグでプレーする事が報じられています。

ハイライト


フィリピンの至宝はGリーグへ

7フッターを超えるサイズと柔らかいシューティングタッチ、非凡なセンスを有し、アメリカでも大きな注目を集めたフィリピン人ビッグマン、カイ・ソット。昨季1シーズンしかアメリカでプレーしていないにも関わらず、ESPNランキングで62位にランクインしている事からもその評価の高さが伺える。

NBAの下部組織であるGリーグは、2019-2020シーズンからNBAドラフトにアーリーエントリー出来ない有望選手(=アメリカ人であれば高校卒業後1年経っておらず、ドラフトの年に19歳にならないプレーヤー)向けの契約(セレクトコントラクト)を導入。今年は高校No1プレーヤーのジェイレン・グリーンを始め、数人のトップ高校生がカレッジをスキップし、セレクトコントラクトでのGリーグ入りを選択した事で注目を集めていた。グリーン等は、NBAチームの傘下ではない新規の"セレクトチーム"でプレーすると見られている。

ソットはグリーン、アイザイア・トッド、ダイシェン・ニックスに続いてセレクトチームでプレーする4人目のプレーヤーとなるが、海外出身のプレーヤーとしては初。グリーンはフィリピンにルーツを持っており、シーズンオフにはフィリピンのバスケットボールイベントに参加し、ソットとの対戦経験も有り。ソットのGリーグ入りの選択にはグリーンの影響もあったかもしれません。

ソットは才能豊かなプレーヤーですが、まだまだ素材という印象。先にGリーグを選んだ3人の高校生プレーヤーは学年TOP20に入り、1年後のNBAドラフト1巡目指名も狙えるレベルですが、ソットはサイズの魅力こそあれど1段落ちるプレーヤー。Gリーグがソットを勧誘したのは、新しいGリーグの契約を海外の有望選手向けに宣伝する狙いもあったかもしれません。

Gリーグでの1年で大きく成長し、NBA入りを果たすことが出来るでしょうか?ソットがNBA入りを果たせば、フィリピン出身のフィリピン人としては史上初ですかね?