Gリーグのプロフェッショナルパスって?

これまであまり日の目を浴びてこなかったNBAの下部組織、Gリーグですが、高校No1プレーヤーであるジェイレン・グリーンのGリーグ入りが報じられ、アイザイア・トッド、ダイシェン・ニックス、カイ・ソットがそれに続いた事で、一躍Gリーグへの注目が高まっています。

彼等は2019-2020シーズンから導入されたプロフェッショナルパスというプログラムに参加するわけですが、それって何なのでしょうか?

2019-2020シーズン前にGリーグ公式ページに記載された概要と、報道されている内容から2020-2021シーズン向けにアップデートされた内容をまとめます。

エリートプレーヤー向けのプログラム

2017年にFBIによるカレッジバスケットのリクルーティングに関する贈賄捜査が取り沙汰されて以降、カレッジバスケットに向けられる目は厳しくなり、これまで王道とされてきたカレッジ経由でのNBA入り以外の進路を選択するプレーヤーは増加しています。

2016年にソン・メイカーのアーリーエントリーが認められて以降、高校卒業後に1年間プレップでプレーしアーリーエントリーするというパターンは毎年の様に出ていますし、2019年のドラフトではカレッジに進学せず、ニューバランスと個人契約をしたダリアス・ベイズリ―が指名を受けています。

そんな中、2019-2020シーズンからGリーグが導入したのが、プロフェッショナルパスという新しいプログラムだ。

どんなプログラム?

Gリーグが導入したプロフェッショナルパスのざっくりとした概要は下記の通り。

まず、このプログラムはGリーグでプレー可能だが、NBAドラフトにアーリーエントリーが出来ないエリートプレーヤーが、翌年のNBAドラフトに向け、Gリーグでプレーする事を通して技術を磨くことを目的としています。

このプログラムの参加者のゴールは、Gリーグでプレーする事でなく、翌年のドラフトで指名を受け、NBA入りをする事です。

アメリカでプレーするプレーヤーのNBAドラフトへのアーリーエントリーの要件は
・高校卒業後1年経過していること
・ドラフトイヤーに19歳になっていること
の2点。つまり、このプログラムの対象者は高卒でカレッジをスキップするプレーヤーになります。

2019-2020シーズン向けの概要では、プログラム参加プレーヤーの報酬は5カ月で12万5千ドルと明記されました。

また、今年のグリーン達の契約はあくまでGリーグとの契約として報じられており、Gリーグチームと契約している訳ではない点も留意しておいた方が良いかもしれません。

2020-2021シーズンへのアップデート

ここからは公式ページに記載されている内容ではなく、メディアに報じられている内容です。

さてっ、2019年に導入されたプロフェッショナルパスですが、初年度このプログラムを選択したプレーヤーはゼロ。

加えて、ラメロ・ボール、RJ・ハンプトンの注目プレーヤーはオーストラリア・ニュージーランドのNBLでプレーする事を選択し、1年ではありますがアメリカを離れる事になりました。

有望なタレントをアメリカに置いておきたいGリーグは、プロフェッショナルパスを大きくアップデート。

その1つ目がサラリーです。

2019-2020シーズン向けでは12万5千ドルに設定されていたサラリーですが、報道によればグリーンが50万ドル、トッドが25万ドル、ニックスが30万ドル、ソットが20万ドルとサラリーが大幅に増額されました。※ボーナス等の詳細・条件は不明。

2019-2020シーズンには不明瞭だった選手の育成体制も整えられました。

Gリーグはプロフェッショナルパスの為に、どのNBAチームとも提携をしていない新規チームを創設。育成に主眼を置き、通常のGリーグのレギュラーシーズンには参加しない予定で、プロフェッショナルパスの契約プレーヤーの周囲にはNBAのベテランプレーヤーでロスターを固めるという説も出ています。

新設チームの練習施設としては、コービー・ブライアントが創立したマンバアカデミーが候補に挙がっている様です。

プロフェッショナルパスでは、NBAとのパートナーシップを持つ、アリゾナ州立大のフルスカラシップも得ることが出来ます。

プロフェッショナルパスは新たな選択肢となるか

これまでカレッジ経由でのNBA入りが王道とされてきましたが、Gリーグはいち早くプロでプレーしたいプレーヤー向けに新たな選択肢を用意し、高校No1プレーヤーがこのプログラムを選択した事で、今後もこのプログラムへの注目が集まるでしょう。

一方で、NBAは2022年から高卒アーリーエントリーを解禁するとも言われてきました。そうなれば、高卒でプロ入りをしたいというプレーヤーはGリーグではなく、NBA入りを選択するのでは?

2022以降、プロフェッショナルパスウェイは消えて行ってしまうのか。それとも、高卒すぐにプロに行きたいけれど、NBAのドラフトに向けて1年間準備をしたいプレーヤー向けの選択肢として存続していくのでしょうか?