NBA入りはどれ程難しいものなのだろうという話。


ワシントンウィザーズの八村塁選手が日本人選手として初めてNBAドラフトで1巡目指名を受けてから早1年が過ぎました。

さて八村選手のドラフト指名は日本人にとっては歴史的な偉業ですが、そもそもNBAに入るという事がどれ程狭き門なのでしょうか?

アメリカの高校⇒NCAAディビジョン1⇒NBAドラフトというNBA入りの王道の確率を調べてみます。

※数字や統計には弱い人間なので、誤りがあればご指摘頂けますと幸いです。



ディビジョン1入りは高校生プレーヤーの約1%

さてっ、NCAAによるとバスケットボールをプレーするアメリカの高校生の数は54万769人。

この数字はイメージよりも少ないかもしれませんが、アメリカの高校場合、多くの日本の部活とは異なりチームの定員が定められています。つまり、この人数は既に選抜に勝ち残ったプレーヤーの人数なのです。

ディビジョン1からディビジョン3までのNCAAチームのプレーヤーの数は18,816人で、高校生プレーヤー全体の約3.5%

ディビジョン1に限れば約1%という非常に狭き門です。

ディビジョン1プレーヤーからのドラフト指名の確率は?

2019年のNBAドラフトで指名を受けたNCAA出身のプレーヤーは52人。

NCAAのプレーヤー総数が18,816人なので、2019年のドラフトで指名を受けたのはNCAA全体の僅か0.28%

NCAAディビジョン1のプレーヤーに限っても、ドラフト指名を受けたのは僅か0.96%に過ぎません。

※NCAAディビジョン1のプレーヤー数は出てこなかったので、NCAAの統計に従い、高校生プレーヤー54万769人の1%である5408人と仮定しています。

NCAAディビジョン1のチームに入ることですら、アメリカの高校生プレーヤーの内の約1%。NCAAディビジョン1からドラフト指名を受けるのは僅か0.96%なのですから、NBA入りが如何に狭き門か分かるでしょう。

八村選手はカレッジでドラフト指名以上の偉業を達成

アマチュア最高峰であるNCAAディビジョン1プレーヤーですら、ドラフト指名を受けNBA入りが出来るのは全体の1%弱。ドラフトでのNBA入りがどれ程の偉業かが分かります。

そして、八村選手はカレッジでNBAでドラフト指名を受ける事以上に困難な偉業を達成しています。

それはコンセンサス1stチームオールアメリカへの選出です。

NCAAディビジョン1で最も優れた5名に贈られるこの賞を受賞出来るのは、ディビジョン1プレーヤー全体の0.09%

カレッジでの八村君の活躍を考えれば、1巡目9位指名という高い評価も納得でしょう。

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