NBAドラフト2020：ワシントン大のジェイデン・マクダニエルズ

どうやら今年のドラフトは10月中旬頃になりそうですね。ドラフトまで後4カ月以上あるにも関わらず、既にネタ切れが否めません。

今回はワシントン大のフレッシュマン、ジェイデン・マクダニエルズを。

シーズン途中からはベンチ出場と不安定なシーズンを過ごしたマクダニエルズですが、ポテンシャルは高く、将来が期待されるプレーヤーです。

プロフィール

氏名	ジェイデン・マクダニエルズ
カレッジ	ワシントン大
学年	フレッシュマン
生年月日	2000年9月29日
ESPN ランキング	7位(2019)
ポジション	SF/PF
出身校	フェデラルウェイハイスクール (ワシントン州)
主な個人賞	マクドナルドオールアメリカン(2020) ジョーダンブランドクラシック(2020)
特記事項	兄のジェイレン・マクダニエルズはNBAプレーヤー
長所	・器用なスキル ・タフショットを沈めるシューティングスキル
懸念事項	・オフェンススキルのブラッシュアップが必要

スタッツ

出場時間(分)	FG%	3PT%	FT%	OFF Reb	DEF Reb	REB
31.1	40.5	33.9	76.3	1.1	4.7	5.8
AST	BLK	STL	PF	TO	PTS
2.1	1.4	0.8	3.3	3.2	13.0

身体測定結果

	靴有身長(cm)	裸足身長(cm)	体重(kg)	ウイングスパン(cm)	スタンディング リーチ(cm)	備考
ジェイデン・マクダニエルズ	210.8	205.7	82.6	208.3	271.8	2018年USA代表候補キャンプでの計測
PF平均	207.2	204.0	103.9	217.5	272.5	2015-2019のドラフトコンバイン平均
SF平均	200.5	197.0	95.7	210.0	262.4	2015-2019のドラフトコンバイン平均

ハイライト

今年のドラフトでは屈指の2wayウイング

ワシントン大のフレッシュマン、ジェイデン・マクダニエルズ。昨年ドラフト指名を受け、NBA入りをしたジェイレン・マクダニエルズは彼の兄。

"KD系"と言われますがまだまだ原石。"KD系"というワードは使い勝手が良く、僕もよく使ってしまうのだけれど、KDの様なスケールと完成度を備えたカレッジのフレッシュマンは10年に1度の逸材なので、あんまり適切な表現ではない気がしています。

マクダニエルズはプレーの波が大きく、シーズン途中からはベンチ起用に変更。素材型ではありますが、ポテンシャルを感じさせるプレーを見せていたのでアーリーエントリーは納得です。

マクダニエルズの

• 抜群のサイズとクイックネス
• タフショットを沈めるシュート力

は今年であれば1巡目に十分値するものでした。

ワシントン大のディフェンスはゾーンが主体。マクダニエルズがボールマンのガードをディフェンスする場面でも、サイズの利とクイックネスで対応。

NBAでもシューティングガードからパワーフォワードまでカバー出来るであろう、ディフェンスでの多様性を感じさせました。

1試合1.4ブロックもウイングプレーヤーとしては非常に優秀な数字です。

原石と表現したものの、オフェンスではオールラウンドに非凡なセンスを見せました。TOが1試合平均3.2本とミスは多かったけれど、アシスト数の2.1本もこれまたウイングとしては優秀な数字。

そして何よりシューティングセンスが抜群。FG成功率はかろうじて40%を超える程度ですが、タフショットを選ぶ傾向のある彼のセレクションを考慮すれば悲観的な数字ではなく、FT成功率もフレッシュマンとしては上々です。

また、シーズン最後の9試合ではFG成功率43.4%、3PT成功率38.6%と改善を見せていた。

一方でプレーの安定感、シュートセレクションと課題も多く、NBAレベルではオフェンススキルのブラッシュアップは必須。

31試合でファールアウトが8回というファールの多さも懸念事項でしょう。

クイックネスやサイズはNBAでも魅力的であり、先にディフェンスで戦力となりそうです。

数年スパンで育てるのあれば化ける可能性大

素材型のマクダニエルズですが、プレーヤーとしての全体的にスケール小粒な今年のドラフトでは彼のポテンシャルは魅力。数年スパンで育てる事を前提に指名するのであれば、ロッタリー内での指名も高い買い物ではないでしょう。

オフェンス特化というよりも、ディフェンスで力を発揮するプレーヤーへの成長を予想します。

僕の予想は当たらない事は多いけれど...