スタンディングリーチとブロック数に相関関係はあるのだろうか?

ドラフトネタを書いている時に"スタンディングリーチが高い=ブロック数が高い"という様な表現をよく使ってしまいます。

感覚では何となく正しいと感じてきましたが、これが実際に正しいのかどうかを確認したことはありませんでした。(そのくせ今までこの表現を使ってきてすみませんでした...。)

今回は2019年のコンバイン結果から、スタンディングリーチとブロック数の相関関係を調べてみます。

こういった分析関係に知見が無いので、誤った解釈がありましたら失礼致します。


ブロック数とスタンディングリーチの散布図

上の図は2019年のNBAドラフトコンバイン参加者の40分当たりのブロック数スタンディングリーチの散布図です。

Y軸が40分当たりのブロック数、Y軸がスタンディングリーチ。

40分当たりのブロック数は2018-2019シーズンの数値(シーズン全休の選手はその前シーズンの数字)を使い、スタンディングリーチはドラフトコンバインでの身体測定の数値を使っています。

上の図から、40分当たりのブロック数とスタンディングリーチには相関関係があることが見て取れます。(相関係数は0.767)

ポジション別で分けて、インサイドのプレーヤー(PFとC)に限定すると40分当たりのブロック数とスタンディングリーチの相関関係はより強くなるので、インサイドプレーヤーに関しては、"スタンディングリーチが高い=ブロック数が高い"と言えそうです。

スタンディングリーチが高くなるに連れて、ポジションがインサイド寄りになり、ディフェンスのポジショニングや役割が変わるので、それがブロック数に関係している事も予想されますが...

スタンディングリーチとブロック数の相関関係を示す為には、ポジション別で散布図を作成した方が良さそうですが、ポジション分けの定義とポジション別で集計するだけの気力が無くて今回は断念。気力がある際にポジション別で2015-2019のコンバイン結果とブロック数を集計しようと思います。

勿論例外も

スタンディングリーチとブロック数には相関関係がありそうですが、勿論例外もあります。

上の図で赤の★マークでポイントされているのは、ゴンザガ大のブランドン・クラークです。

クラークはスタンディングリーチが259.1cmとSFの平均を下回りますが、助走有の垂直跳びが102.9cmと高く、レーンアジリティ、シャトルラン、スプリントの数字もガード級。スタンディングリーチの低さを突出した運動能力で保管し、高いブロック数を残しています。

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