ボル・ボルに続く?次代のユニコーン候補。

2019年のドラフトで2巡目44位指名を受け、デンバーナゲッツに入団したボル・ボル

下馬評より大きく指名順位を落としたボルでしたが、NBAデビューとなったワシントンウィザーズとのスクリメージ(練習試合)で16得点10リバウンド6ブロックの電撃デビューを飾りました。

7フッタークラスのサイズと、サイズに似つかわしくない器用なスキルを備える、ダラスマーベリックスのクリスタぷス・ポルジンギスは、その希少性から"ユニコーン"とも称されますが、ボルもまたユニコーンタイプのプレーヤー。

近年のビッグマンはオールラウンド化が進みますが、7フッター級のサイズ高いレベルのスキルを備えるプレーヤーは今も稀有な存在。

今回は次のボル・ボルとなる可能性のあるユニコーンタイプのプレーヤー2名を。(まだボル・ボルは1試合、しかも練習試合で活躍しただけですが...)


エバン・モーブリー

学年:class of 2020
生年月日:2001年6月18日
カレッジ:USC(フレッシュマン)
出身校:ランチョクリスチャンスクール(カリフォルニア州)
ESPNランキング:3位(class of 2020)
ポジション:PF/C
主な受賞歴:モーガンウッテン賞(2020)/マクドナルドオールアメリカン(2020)/ジョーダンブランドクラシック(2020)/フープサミット(2020)
特記事項
・父はUSCのアシスタントコーチで1学年上の兄もUSCでプレー。
ウイングスパン226.1cm助走有の垂直跳びが101.6cmという噂。
・特技はジャグリング

ハイライト

運動能力とスムースな動きが魅力のビッグマン

今年から父と兄のいるUSCに進学するエバン・モーブリー

7フッター級のサイズと高い運動能力を誇り、逸材揃いの学年、class of 2020の中でも常に学年上位の評価を受けてきたプレーヤー。過去に錚々たるメンバーが受賞してきた主要高校最優秀選手賞の1つ、モーガンウッテン賞も受賞しています。

高校レベルのビッグマンとしてはハンドリングも良く、長いストライドから繰り出されるスムースなドライブは迫力満点で高い将来性を感じさせます。

勿論、ディフェンスでの存在感は抜群で、長いウイングスパン高い機動力、爆発的な跳躍力を駆使し、リムプロテクターとしてはカレッジでもトップレベルでしょう。

NBA入りは最短で2021年。ドラフト1位指名の有力候補にも名前が挙がり、今から注目しておいて損はありません。

兄であるアイザイア・モーブリーとのインサイドは2020-2021シーズンのカレッジバスケで大きな話題となるでしょう。

チェット・ホルムグレン

学年:class of 2021
生年月日:2002年5月1日
所属校:ミネハハアカデミー(ミネソタ州)
ESPNランキング:1位(class of 2021)
ポジション:PF/C
特記事項
・父も7フッター級のサイズを持ち、ミネソタ大でプレーしたバスケットボールプレーヤー
・8年生時(日本の中2相当)に約15.2cmも身長が伸びる成長期を経験

ハイライト

ハンドリングとアウトサイドシュートが売りのビッグマン

昨年の夏にステファン・カリーを相手に、カリーのシグネイチャームーブを披露し、SNS上で話題を呼んだビッグマン、チェット・ホルムグレン。

8年生で成長期を迎えるまではアウトサイドでプレーしていたという事で、巧みなハンドリングとアウトサイドシュートはビッグマンとしては特筆もの。

体格は見ているこちら心配になる程に華奢ですが、機動力は高く、注目を集めた対シエラキャニオンスクール戦では12ブロック10リバウンドを叩き出し、ミネハハアカデミーのペイントエリアを死守しました。

華奢な体格はオフェンスでも懸念事項で、彼の魅力である華麗なアウトサイドスキルをカレッジやNBAのレベルでどこまで発揮出来るかは未知数。NBA入り時点でフィジカルを懸念されていても後に改善した例も多く、この点は大きく不安視する必要はないかもしれませんが。

学年変更が無ければNBA入りは最短で2022年。このままの評価を維持すれば、2022年ドラフトの上位指名候補になるでしょう。


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