NBAドラフト2023:次の当たり年、class of 2022の注目プレーヤーまとめ

Class of 2020が当たり年と言い続けてきましたが、その次の当たり年はclass of 2022になりそう。

この学年を代表するのが言わずと知れたイマニ・ベイツ。"レブロン以来最高の高校生"との異名を持つベイツを筆頭に高い将来性を持つプレーヤーが揃います。

有望選手がモントバーデアカデミー、IMGアカデミー、オークヒルアカデミーといった強豪校に集中しているのもこの学年の特徴。このまま行けば、2022年の全米招待トーナメント、"GEICO Nationals"は白熱した大会になるでしょう。

彼等が高校を卒業する2022年にはNBAドラフトで高卒エントリーが解禁となる噂もあり、何かと注目しておくべき学年。彼らがエントリーが可能となる2023年のNBAドラフトは当たり年と予想します。


イマニ・ベイツ

プロフィール

所属校:イプシプレップアカデミー
生年月日:2004年1月28日
ESPNランキング:1位
ポジション:SF

ハイライト


レブロン以来最高の高校生プレーヤー

高校バスケ界最高のプレーヤーに贈られるゲータレード賞を史上初のソフォモア(日本の高1相当)で獲得したイマニ・ベイツ。

下級生の時点で高校No1プレーヤーの呼び声も高く、"レブロン以来最高の高校生プレーヤー"とも評されます。

ウイングとして恵まれたサイズに加え、卓越したシューティングとハンドリングセンスを備え、スコアラーとしての完成度の高さは高校バスケ界でも随一。これまで、高校トップレベルのチームとの対戦経験はありませんでしたが、今季からは彼の父が新設するイプシプレップアカデミーに転校し、モントバーデアカデミーやIMGアカデミーとの対戦も組まれる予定です。

全米を代表する強豪校でもベイツを止める事が出来なければ、彼が高校でやるべきことは無く、今季の内容次第では学年変更をし2021年に高校を卒業することも噂されています。ちなみに、年齢の関係上、学年変更をしてもNBAドラフトへのアーリーエントリーは2023年から。


ジェイレン・デューレン

プロフィール

所属校:モントバーデアカデミー
生年月日:2003年11月18日
ESPNランキング:2位
ポジション:C

ハイライト

圧倒的運動能力でペイントエリアを支配

U16のUSA代表メンバーにも選出され、U16アメリカ選手権では大会ベスト5にも選出されているジェイレン・デューレン。今季からは更なる成長を求め、全米屈指の強豪校モントバーデアカデミーに転校します。

彼の武器は何と言っても圧倒的な運動能力の高さ。ビッグマンらしからぬクイックネスと跳躍力で攻守でペイントエリアを支配します。ビッグマンとして視野も広く、パスセンスも優れている所もポイント。多彩なプレーヤーでNBAで活躍したクリス・ウェバーにプレースタイルが似ているという声も。

オフェンスでのプレーエリアはペイントエリア内に限られますが、ディフェンスでのポテンシャルは超一流。モントバードアカデミーではオールラウンダーの育成に定評のある名将ケビン・ボイルの下、どんな進化を見せてくれるでしょうか。


ケイレブ・ヒュースタン

プロフィール

所属校:モントバーデアカデミー
生年月日:2003年1月19日
ESPNランキング:3位
ポジション:SF/PF

ハイライト

カナダ出身の大型シューター

カナダ出身のスコアラー、ケイレブ・ヒュースタン。昨季はスター軍団のモントバーデアカデミーにあって、下級生ながらスターティングメンバ―としてチームのシーズン無敗に大きく貢献しました。

これまではシューターとしてのプレーしていましたが、上級生となる今季はディフェンスからの警戒も強まる事が予想され、単なるキャッチ&シュートのシューターとしてだけではなく、プレーの幅を広げる事が期待されます。

カナダ代表として出場したU16アメリカ選手権では、大会参加者中2位となる平均22.8得点を獲得。既にスコアラーとして高いレベルにある事を証明しました。

オールラウンダータイプのプレーヤーではなく、3&Dタイプとして得点パターンと精度の向上に注目しています。

追記:2020年7月17日

ケイレブ・ヒュースタンはclass of 2021への学年変更を表明。


アマリ・ベイリー

プロフィール

所属校:シエラキャニオンスクール
生年月日:2004年2月17日
ESPNランキング:4位
ポジション:SG/PG

ハイライト

学年屈指のアスレティックなコンボガード

U16アメリカ選手権でもUSA代表の主力として大会制覇に貢献したアマリ・ベイリー。高い運動能力と堅実なスキルを併せ持つ学年屈指のコンボガードです。

昨季はBJ・ボストン(ケンタッキー大)、ザイアー・ウィリアムス(スタンフォード)という高校屈指のスコアラー2人と共にプレーしていた為、コントロール重視のプレーをしていましたが、彼らが卒業した今季はベイリーにとって飛躍のシーズンとなるはず。切れ味と力強さを兼ね備えるドライブの破壊力は既に超高校級で、フィニッシュのパターンも多彩。

アスレティック且つゲームメイクにも優れる本格派で、高校を卒業する頃には、今年ゴンザガ大に進学するジェイレン・サッグスの様なオールラウンドなガードに成長しているでしょう。


クリス・リビングストン

プロフィール

所属校:ウェスタンリザーブアカデミー
生年月日:2003年10月15日
ESPNランキング:5位
ポジション:SG/SF

ハイライト

U16アメリカ選手権でMVPを獲得したアスリート

レブロン・ジェームスと同じくオハイオ州アクロン出身のウイング、クリス・リビングストン。U16アメリカ選手権にUSA代表メンバーとして出場し、平均14.8得点8リバウンドの活躍で大会MVPを受賞。爆発的なクイックネスと跳躍力を備えるこの学年屈指のアスリートです。

リビングストンの個の力には疑いの余地はありませんが、所属チームは昨季13勝16敗と負け越し。より高いレベルでのプレーも見てみたい所です。

コート上の何処からでも点の取れるプレーヤーで、スコアラーとしては既に高いレベルにありますが、チームを勝利に導くプレーヤーへと一皮むける事が期待されます。そうすれば自ずと彼個人の評価もより高いものになるでしょう。


ジェイデン・ブラッドリー

プロフィール

所属校:IMGアカデミー
生年月日:-
ESPNランキング:7位
ポジション:PG

ハイライト


学年屈指の正統派ポイントガード

レベルの高いclass of 2022の中で、純正のポイントガードとして最も高い評価を受けるのがジェイデン・ブラッドリー。ハンドリング、パスセンス、得点力とポイントガードに求められる資質を高い次元で揃えます。

今季からはスター軍団のIMGアカデミーに加入。アンセルフィッシュなブラッドリーのプレースタイルは、タレント軍団のIMGアカデミーにもフィットするでしょう。

学年トップ100に入る様な選手がゴロゴロいるIMGアカデミーで求められるのは個人スタッツではなく、チームを勝利に導くゲームコントロール。今年もIMGアカデミーは全米屈指のタレントを擁し、ブラッドリーの活躍次第では、IMGアカデミーは2019年以来となる全米制覇も夢ではないでしょう。


ダリク・ホワイトヘッド

プロフィール

所属校:モントバーデアカデミー
生年月日:2004年8月1日
ESPNランキング:9位
ポジション:SG/PG

ハイライト


モントバーデアカデミーの特攻隊長

昨季、スター軍団のモントバーデアカデミーの中で、速攻で抜群の存在感を放っていたのがダリク・ホワイトヘッド。

とにかく縦の推進力が圧倒的でディフェンスがいようともお構いなし。猪突猛進なスタイルはNBAのラッセル・ウェストブルックを彷彿とさせます。今年もホワイトヘッドがモントバーデアカデミーの速攻の先頭を切ってくれることは間違いないでしょう。

上級生となる今季は、オールラウンダーへの成長が期待されます。インサイドの主軸、スコッティ・バーンズとデイロン・シャープが抜ける中、オフェンスだけでなくリバウンドやディフェンスでもステップアップが求められるでしょう。

デューレン、ヒュースタンと今年も逸材揃いのモントバーデアカデミーですが、最終的に最も"モントバーデっぽい"プレーヤーに成長するのはホワイトヘッドだと予想しています。


ディオール・ジョンソン

プロフィール

所属校:オークヒルアカデミー
生年月日:2004年1月28日
ESPNランキング:12位
ポジション:PG

ハイライト

創造性溢れるスコアリングガード

レブロンの息子、ブロニー・ジェームスと同じAAUチームでプレーしていた事もあり、学年の中でも屈指の知名度を誇るディオール・ジョンソン。昨季はメイフェアハイスクールでプレーし、アリゾナ州立大に進学するジョッシュ・クリストファーとのデュオが話題となりました。

ドリブルからの1対1に強さを見せ、華やかなプレースタイルはNBAのカイリー・アービングを思い出させます。

今季からは多くのNBA選手を輩出している名門、オークヒルアカデミーに転校。個としての強さはこれまで存分に証明して来ましたが、チームプレーヤーとしての成長・資質が問われるシーズンとなりそうです。

進学は既にシラキュース大にコミットしています


キヨンテ・ジョージ

プロフィール

所属校:アイスクールオブルイスビル
生年月日:-
ESPNランキング:13位
ポジション:SG/PG

ハイライト


成長真っ盛りのコンボガード

この学年の推しメンの1人、キヨンテ・ジョージ。

スキルフルなコンボガードは目覚ましい成長を見せ、学年13位までその評価を上げています。スムースなプレーはディアンジェロ・ラッセル系統でしょうか。

パスセンスにも優れるオールラウンダーで、この年代のプレーヤーとしては運動能力の高さとアウトサイドシュート精度を高次元で兼ね備えます。スムースなアウトサイドシュートを好むプレーヤーですが、ドライブからのフィジカルコンタクトも嫌がらず、フィニッシュも多彩でセンス溢れる感覚派。

今季からアイスクールオブルイスビルに転校し、テキサス州外の強豪とも対戦予定。彼の真価が問われるシーズンとなるでしょう。


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