プレーオフで猛威を振るうケンタッキー勢。今年のドラフトでもUK出身者に注目を。

デューク大と並びカレッジでトップクラスのリクルート力を誇るケンタッキー大(UK)。UKのヘッドコーチである名将ジョン・カリパリの下には、毎年多くのNBA候補生が集います。

今年のNBAのプレーオフでもデンバーナゲッツのジャマール・マリー、マイアミヒートのバム・アデバヨ等、UK出身者の活躍が顕著。UK出身者の活躍を見れば、自ずとUKからエントリーをしているドラフト候補生にも期待がかかります。

今年もUKからは多くのプレーヤーがドラフトにエントリーをしており、成功率の高いUK出身者は要注目です。

カリパリとUKの歴史

今年のドラフト候補生を見る前に、UKとカリパリの歴史をサラッと。

カレッジではマサチューセッツ大、メンフィス大、NBAではニュージャージーネッツでヘッドコーチを務めたカリパリ。

彼が前任のメンフィス大からケンタッキー大に赴任してきたのは2009年の事。それ以降カリパリはNCAAトーナメント優勝1回(2012)、準優勝1回(2014)、Final4が2回(2011、2015)、Elite8が3回(2010、2017、2019)と圧倒的な成績を残しています。

チーム成績以上に特筆すべきがカリパリがNBAに輩出したプレーヤー達。NBAドラフトで1巡目指名を受けた選手だけでも
  • ジョン・ウォール
  • ダマーカス・カズンズ
  • パトリック・パターソン
  • エリック・ブレッドソー
  • ダニエル・オルトン
  • イネス・カンター
  • ブランドン・ナイト
  • アンソニー・デイビス
  • マイケル・キッド-ギルクリスト
  • テレンス・ジョーンズ
  • マーキス・ティーグ
  • ナーレンズ・ノエル
  • アーチー・グッドウィン
  • ジュリウス・ランドル
  • ジェームス・ヤング
  • カール・アンソニー-タウンズ
  • ウィリー・コーリー-スタイン
  • トレイ・ライルズ
  • デビン・ブッカー
  • ジャマール・マリー
  • スカル・ラビシエー
  • ディアーロン・フォックス
  • マリク・モンク
  • バム・アデバヨ
  • ケビン・ノックス
  • シェイ・ギルジアス-アレクサンダー
  • PJ・ワシントン
  • タイラー・ヒーロー
  • ケルドン・ジョンソン
と圧倒的な数のタレントをNBAに送り込んでいます。

今年のドラフトにもUKからは6人(内1はシーズン途中でUKを離脱したものの最終所属はUK)もの候補者がアーリーエントリーをしています。

今年のUKはガードが充実

それでは、今年のUKからのドラフト候補者を見ていきましょう。
※カレッジでの公式ハイライトの無い選手は高校時代のハイライトを載せています。

タイリース・マキシー

学年:フレッシュマン
生年月日:2000年11月4日
ポジション:SG/PG
主な受賞歴:2ndチームオールSEC(2020)/SECオールフレッシュマンチーム(2020)

ハイライト

アシュトン・ヘイゲンス

学年:ソフォモア
生年月日:1999年7月8日
ポジション:PG
主な受賞歴:SEC最優秀ディフェンス選手賞(2019)/SECオールディフェンシブチーム(2020)

ハイライト

イマニュエル・クイックリー

学年:ソフォモア
生年月日:1999年6月17日
ポジション:PG
主な受賞歴:SEC最優秀選手賞(2020)、1stチームオールSEC(2020)

ハイライト

ニック・リチャーズ

学年:ジュニア
生年月日:1997年11月29日
ポジション:C
主な受賞歴:1stチームオールSEC(2020)

ハイライト

EJ・モンゴメリー

学年:ソフォモア
生年月日:1999年9月12日
ポジション:PF
主な受賞歴:マクドナルドオールアメリカン(2018)

ハイライト

ケイヒル・ホイットニー

学年:フレッシュマン(シーズン途中にUKを離脱)
生年月日:2001年1月8日
ポジション:SF
主な受賞歴:マクドナルドオールアメリカン(2019)

ハイライト


今年のUKの中心はマキシー、ヘイゲンス、クイックリーのガードトリオ。3人揃ってディフェンスに優れ、ハートの強さと勝負強さを誇る"曲者"タイプのプレーヤーです。

ビッグマンのニック・リチャーズは3年目で遂にブレークを果たし、カレッジを代表するビッグマンの1人に成長しています。

EJ・モンゴメリーとケイヒル・ホイットニーの2人もスタッツはパッとしませんが、高校時代は世代を代表していたプレーヤー。運動能力も高く、2巡目下位やドラフト外から化ける予感を漂わせます。

僕の好みで言えば、度胸満点のプレーが魅力のマキシー、正確無比なシュート力を誇るクイックリー、粗削りなもののオールラウンドなセンスを見せるモンゴメリーの3人がおススメ。

今年はドラフト上位候補こそいませんが、ドラフト指名順位での期待値以上のプレーを見せるコストパフォーマンスの良さに期待が持てそうです。

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