2020-2021シーズン:今季気になる高校生プレーヤーまとめ

さてっNBAファイナルも終わり、高校・カレッジバスケのシーズンの到来まで間もなく。っと、いうわけで今季気になる高校生プレーヤーのまとめです。

今年最上級生となるclass of 2021では、元々学年上位にランクされていたジョナサン・クミンガ、テレンス・クラークがclass of 2020に学年変更したこともあり、少し手薄な学年という印象。

一方で1学年下のclass of 2022はタレント揃い。また、class of 2023には注目度の高いレブロン・ジェームズの長男、ブロニー・ジェームズが。

あくまで僕個人が推している・気になるプレーヤーのまとめですので、予めご了承ください。

パトリック・ボールドウィンJr

学年:class of 2021
ESPNランキング:2位
所属:ハミルトンハイスクール(ウィスコンシン州)
進学先:未定
ポジション:SF/PF

ハイライト


ウィスコンシンミルウォーキー大のヘッドコーチを父に持つサラブレット、パトリック・ボールドウィンJr。

PFまでこなすサイズに加え、学年屈指のアウトサイドシュート精度を誇る大型シューターです。正確無比なアウトサイドシュートを軸に高い得点能力を誇り、常にお手本の様な献身的なプレーでチームに貢献するコーチ受けのするプレーヤー。

サイズやスキルには優れますが、クイックネスには欠け、運動能力の高いプレーヤーへのディフェンスが懸念事項。また、流行のオールラウンドなタイプと言うよりは、シュートに特化したスペシャリストになりそうかなと。

進学先は未定ですが、彼のイメージにもピッタリなデューク大への進学が有力視されています。


マイケル・フォスター

学年:class of 2021
ESPNランキング:6位
所属:ヒルクレストプレップ(アリゾナ州)
進学先:未定
ポジション:PF

ハイライト


下級生の頃から完成度の高いプレーヤーとして注目を集めてきたマイケル・フォスターも今季でシニアに。彼の売りである多彩なアウトサイドプレーにも磨きが掛かっています。

強靭なフィジカル、高い運動能力、多彩なオフェンススキルを誇り、高校レベルでは支配的なプレーヤー。ジュニア(日本の高2相当)だった昨季の時点でタレント揃いのヒルクレストプレップで1番の存在感を放っていました。

高校生としては既に仕上がっているフォスターには、学年変更の噂もありましたが、彼の年齢では学年変更をしても来年のNBAドラフトにはエントリー出来ないこともあり、class of 2021にステイ。

進路の候補としてGリーグ、海外プロも視野に入れている様で、彼のプレースタイルや雰囲気から、カレッジをスキップしてのプロ入りの可能性が高いんだろうなと予想しています。


ケネディ・チャンドラー

学年:class of 2021
ESPNランキング:12位
所属:サンライズクリスチャンアカデミー(カンザス州)
進学先:テネシー大
ポジション:PG

ハイライト


ESPNランキングで学年No1ポイントガードの評価を受けるケネディ・チャンドラー。

サイズや跳躍力といった点は平凡ですが、抜群のクイックネス、強気なプレースタイルが魅力のガード。2019年のAAUでは、所属チームのモカンエリートをNike主催のAAUリーグ、EYBLの優勝に牽引。モカンエリートはトレー・ヤング等、優秀なガードを輩出しており、自ずとチャンドラーへの期待は高まります。

ガードにも大型化の波が来ていますが、高校・カレッジレベルではまだま彼の様なスキルに優れる小型ガードの活躍が必要不可欠です。

今季からは2019年に全米招待トーナメントに出場した強豪、サンライズクリスチャンアカデミーに転校。注目度の高いチームで活躍することで、ESPNランキングのTOP10に食い込んでくるでしょう。


イマニ・ベイツ

学年:class of 2022
ESPNランキング:1位
所属:イプシプレップアカデミー(ミシガン州)
進学先:ミシガン州立大
ポジション:SF

ハイライト


ジュニアながら既に高校No1プレーヤーの呼び声も高いイマニ・ベイツ。"レブロン以来最高の高校生プレーヤー"

今季からは彼の父が創立したイプシプレップアカデミーに転校し、全米中の強豪と大規模なアリーナで対戦するという大掛かりなキャンペーンが展開されるはずでしたが、新型コロナの影響でそれも...

レブロンと比較されますが、オールラウンダーのレブロンとは異なり、ベイツはスコアリングに特化したタイプ。切れ味鋭いハンドリング、精度の高いアウトサイドシュート、ウイングとして優れたサイズと運動能力の組み合わせは高校生年代のプレーヤーでは中々お目にかかれないレベルです。

ミシガン州立大へコミット済でclass of 2021への学年変更も噂されますが、現行のルールではNBAドラフトにアーリーエントリー出来るのは2023年以降。新型コロナの影響で今季の先行きが不透明な中、彼の選択はどうなるでしょうか?


ジェイレン・デューレン

学年:class of 2022
ESPNランキング:2位
所属:モントバードアカデミー(フロリダ州)
進学先:未定
ポジション:C

ハイライト


2019年のU16アメリカ選手権で大会ベスト5にも選出された高校屈指のビッグマン、ジェイレン・デューレン。

まだまだ粗削りなプレーヤーですが、ポストからのアシストには光るモノがあり、オールラウンダー系の素養を感じさせます。

運動能力とフィジカル重視のビッグマンの彼が、今季からオールラウンダーの育成に定評のあるモントバードアカデミーに転校。彼の身体的な才能に、ハンドリングやシューティングの技術が加われば、流行りのタイプのビッグマンに成長するはず。僕は彼を"ネクストアデバヨ"に推しています。

昨季、圧倒的な強さを誇ったモントバードアカデミーは主力が卒業しインサイドが手薄になっていましたが、デューレンの加入で今季も全米屈指のチームとなるでしょう。


アマリ・ベイリー

学年:class of 2022
ESPNランキング:3位
所属:シエラキャニオンスクール(カリフォルニア州)
進学先:未定
ポジション:PG

ハイライト


元NFLプレーヤーのアーロン・ベイリーを父に持つアマリ・ベイリー。抜群の運動力を武器とするアスレティックなコンボガードです。

昨季はチームメイトにBJ・ボストン(ケンタッキー大)、ザイアー・ウィリアムス(スタンフォード大)がいたことでサポーティングキャストに専念。堅実なプレースタイルでスター揃いのチームに貢献しました。

今季は主力が卒業したことでチームの絶対的エースとして暴れてくれるでしょう。(カリフォルニア州はシーズン開幕予定が他の州よりも遅く、シーズンがどうなるか分かりませんが...)

今年ゴンザガ大に進学したジェイレン・サッグスの様に高い運動能力と確かなゲームメイクスキルで攻守に貢献するオールラウンダーに成長すると予想します。


クリス・リビングストン

学年:class of 2022
ESPNランキング:4位
所属:アクロンブフテルハイスクール(オハイオ州)
進学先:未定
ポジション:SF

ハイライト


2019年のU16アメリカ選手権で大会MVPを獲得しているクリス・リビングストン。出身はレブロン・ジェームズと同じくオハイオ州アクロンという事で、レブロンと同郷の新たなスター候補という点でも注目を集めます。(レブロンが彼の試合を見に来たこともある様。)

当たりだしたら止まらない爆発的なスコアラーでU16アメリカ選手権でも、チームで最多となる14.8得点を叩き出しています。アウトサイドシュートが安定すれば、1段階上のプレーヤーに。

傑出した能力にシューティングやハンドリングスキルが追い付けば、彼の評価は更に上がってくるはずです。

DJ・ワグナー

学年:class of 2023
ESPNランキング:1位
所属:カムデンハイスクール(ニュージャージー州)
進学先:未定
ポジション:SG/PG

ハイライト


高校時代に1試合100得点を達成したデュワン・ワグナーの息子、DJ・ワグナー(デュワン・ワグナーJr)。彼の祖父、ミルト・ワグナーも元NBAプレーヤーなので、DJがNBA入りを果たせば、ワグナー家は3代続くNBAファミリーに。

プレーのインパクトという点では、同学年でESPNランキング3位にランクされるマイキー・ウィリアムズに見劣りするかもしれませんが、フレッシュマンでこれ程までに堅実且つ多彩なフィニッシュの出来るプレーヤーは稀。

ニュージャージー州屈指の強豪、カムデンハイスクールでフレッシュマンにして主力としてチームを牽引したワグナーのESPNランキング1位という評価に疑いの余地はありません。

昨季のワグナーと共にエースを務めたランス・ウェア(ケンタッキー大)の卒業で、ワグナーの活躍は更に際立ったものとなるでしょう。

高校卒業は2023年とまだ先ですが、メンフィス大で彼の父を指導した現ケンタッキー大のヘッドコーチ、ジョン・カリパリが既に目をつけている様で、彼もまたカリパリ門下への入門が有力視されます。

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