中国出身の注目株、ファンボ・ゼンがゴンザガ大にコミット

中国出身のウイングプレーヤー、ファンボ・ゼン(Fanbo Zeng)。

フロリダ州のウインドメアプレップでプレーし、ESPNランキングでclass of 2022の33位にランクされる彼がゴンザガ大にコミットしたと報じられています。

ゼンは公称6フィート9インチ(205.7cm)で17歳の大型ウイング。現在はclass of 2022のプレーヤーですが、ゴンザガ大へのコミットと共にclass of 2021への学年変更もする様です。

ゴンザガ大だけでなく、フロリダ州立大、フロリダ大、バージニア工科大など、多くの強豪校からオファーを受けていたと報じられています。

渡邊雄太を彷彿とさせるサウスポー

中国出身の大型ウイング、ファンボ・ゼン。両親共に元バスケットボールプレーヤーのサラブレッドで、中国のナショナルチームの合宿にも招聘される注目株。そんな彼は14歳の頃に中国からアメリカへと渡ります。

"ホワイトチョコレート"ことジェイソン・ウィリアムスの息子、ジャクソン・ウィリアムスとチームメイトだったこともあり、早くから彼のハイライトはYoutubeにアップロードされ、注目を集めてきました。

その後も徐々に頭角を現し、今では全米でもトップレベルのプレーヤーにまで成長しています。

アジア人ウイングとしてはサイズ、スキル、運動能力の全てが規格外。アウトサイドシュートを得意とし、器用なプレーを見せるサウスポーのゼンは、同じアジア人ウイングである渡邊雄太を更にアスレティックにした印象でしょうか。

将来的には中国代表のメンバーとして、日本代表を苦しめる事でしょう。

ゴンザガ大は近年だけでもドマンタス・サボニス、八村塁、ブランドン・クラークとインターナショナルプレーヤーをドラフト1巡目指名で送り出している海外出身選手の育成に定評のあるチーム。

ゼンも1年でアーリーエントリーとは言わずとも、時間を掛けてゴンザガ大で研鑽を積めば、十分にNBAを狙えるプレーヤー。彼がドラフト指名を受けることになれば、中国出身プレーヤーとしては、2016年のジョウ・チー(Zhou Qi)以来の快挙です。

ちなみに、ゼンは新型コロナの影響で未だにフロリダのチームには合流が出来ていない様。今季はチームへの合流は難しく、来夏渡米からのゴンザガ大入りを目指すと報じられています。

日本人にとっては八村塁の母校としてのイメージが強いゴンザガ大。

今季だけでも、フランス、リトアニア、カナダ、マリ、ロシアと海外出身プレーヤーが多数在籍する国際色豊かなチームです。(加えて世代別プエルトリコ代表のプレーヤーも)ちなみに、ゴンザガ大のビデオコーディネーターも日本の方の様です。

近年のゴンザガ大ではインターナショナルプレーヤーが活躍し、前述の通りにサボニス、八村、クラークと複数の海外出身選手をNBAに輩出。

育成実績を考えれば、今後もゴンザガ大の門戸をたたく海外出身選手が続くでしょう。八村の成功もあり、アジア人注目プレーヤーのゴンザガ大入りの流れが出来るかもしれませんね。