NBAプレーヤー養成所、ケンタッキー大が今季も始動
多くのNBAプレーヤーを輩出し、近年出身者のNBAでの活躍が顕著なケンタッキー大。毎年有望な新入生が加入し、NCAAディビジョン1の中でも、デューク大と並び、"NBAプレーヤー養成所"の様な立ち位置のチームです。
今季も有望なタレントを揃えるケンタッキー大ですが、昨季からの経験があるプレーヤーはソフォモアのキーオン・ブルックスのみ。
スターティングメンバーにはデビン・アスキュー、テレンス・クラーク、ブランドン・ボストンJr(BJ・ボストン)、アイザイア・ジャクソンと4人のフレッシュマンが並び、経験不足が懸念されます。
ケンタッキー大はシーズン開幕戦でモアヘッド州立大と対戦。期待のフレッシュマン達が、額面通りにスケールの大きなプレーを見せ、81-45で快勝を収めています。
注目はクラークとボストン
OBがNBAで暴れまわっているケンタッキー大のプレーヤーからは、今年も目が離せません。
NBA候補目白押しのケンタッキー大の中でも、今シーズンの注目プレーヤーはテレンス・クラークとBJ・ボストンの2人。高校時代には、クラークがESPNランキングで10位、ボストンが8位にランクされ、来年のドラフトではロッタリーピックでの指名が予想されます。
ESPNランキング10位以内のフレッシュマンが複数ケンタッキー大に入学するのは、バム・アデバヨ、ディアーロン・フォックス、マリク・モンクが入学した2017年以来です。
共にオールラウンドなウイングプレーヤーの2人ですが、クラークがハンドリングやパッシングに優れ、ボストンがスコアラー寄りという印象でしょうか。ドラフト予想サイトなどでは、今の所ボストンがより高い評価を得ていますが、私的にはクラークの方を推してます。
この試合でクラークは12得点4リバウンド4アシスト3スティールとオールラウンドに活躍。ドライブからのアスレティックなリバースレイアップとフローターが印象的で、リング周りでの決定力の高さは期待通りです。勘の良いスティールもあり、攻守にセンスの高さを感じさました。
ボストンはゲームハイの15得点7リバウンドを記録。長い四肢から繰り出されるドライブやジャンパーはシルクの様に滑らかで、卓越したスコアリングセンスを垣間見せました。
クラーク、ボストン共にスケールの大きなプレーを披露し、ドラフト上位指名候補として及第点のデビューでしたが、3PTは揃って不発(クラークが0/2でボストンが0/4)。本調子を発揮するまでには、もう少し時間が掛かりそうですね。
ケンタッキー大はフレッシュマン5人をコートに送り出す時間帯もあり、若いチームがNCAAトーナメントでどこまで行けるか、という所にも注目です。
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