NBAドラフト2020:僕の好きなピック①
後ろ倒しに後ろ倒しを重ねた2020年のNBAドラフトも遂に完了。本命不在と言われた今年のドラフトは、例年以上に様々な憶測が飛び交い、予想不可能な面白いドラフトになりました。
今回は今年のドラフト指名の中で僕の好きだったピックのまとめです。(あくまで僕の好みなので、どこにも需要は無いと思いますが...)
カレッジの顔、オビ・トッピンは地元ニューヨークに
昨シーズンのカレッジ最優秀選手賞を総なめにした、デイトン大のオビ・トッピン。
昨シーズンのカレッジの主役であり、ブルックリン出身の彼が地元に指名された瞬間は今年のドラフトで最も感動的な場面でした。
高校時代は今よりも身長が低く、全米レベルでは無名だったプレーヤー。そこから大きく身長を伸ばし、今では押しも押されぬカレッジNo1プレーヤーに成長しています。
元々ガードだったこともあり、爆発的な運動能力に加え、器用なオフェンススキルが魅力。例えれば現代版アマレ・アマーレ・スタウダマイアーと言ったところでしょうか。
ディフェンスを懸念する声も強く、インサイドにミッチェル・ロビンソンを擁するニックスはトッピンの弱点を補完する上でも良い指名と言えるでしょう。
ディフェンスが懸念とは言え、身長を伸ばしてからインサイドプレーヤーとしてプレーしたキャリアは浅く、サイズ、運動能力も十分NBA水準にあることから、適切なコーチングさえあれば、ディフェンスも改善されるんじゃないかな。(カレッジでのディフェンスレーティングも良いので、これまでは圧倒的な能力で通用しちゃったんじゃないかという見方も)
RJ・バレット、ロビンソン等と共にトッピンがニューヨークを再建に導く姿が楽しみでなりません。
期待の成長株、ジェイレン・スミスはサンズへ
高校時代から学年を代表するビッグマンの1人として、その名を知られたメリーランド大のジェイレン・スミス。
メリーランド大での2年間で、確実な飛躍を見せ、堂々の1巡目指名でフェニックスサンズへ。
スミスを10位で指名した事に対して、"過大評価"や"エイトンとポジションが重なる"との声もありますが、スミスはカレッジレベルではとても器用でオールラウンドなビッグマン。NBAレベルで通用する為には、強度を含め、スキルを洗練させる必要はあるでしょうが、決して悪いピックでは無いというのが私見。
過大評価とも言うけれど、指名権を持っていたサンズがそれだけの評価をしたのだから、そこに過大もクソも無いよねと。
アウトサイドも得意なので、エイトンのバックアップとしてだけでなく、エイトンとの共存も不可能ではないかも。
いずれにしろ、今年のサンズには"ポイントゴッド"のクリス・ポールがいるので、彼に付いていくことが出来れば、上手く形にしてくれるんじゃないかな。
高校No1ガードのアンソニーはマジックへ
高校時代には主要オールスター戦全てでMVPを受賞し、高校No1プレーヤーの名前を欲しいままにしていたカリスマガード、ノースカロライナ大のコール・アンソニー。
カレッジでは怪我や不調で評価を落としましたが、ロッタリー内に入り、オーランドマジックへ。
ノースカロライナ大での初戦では、これまで数々のスターを輩出してきた強豪カンファレンス、ACCのフレッシュマンデビュー戦記録を塗り替える34得点と衝撃のデビュー。
その後チームの不調や自身の怪我もありましたが、下級生にも関わらず、怪我を負ってもベンチから懸命にチームを鼓舞する姿はリーダーの素養を感じさせました。
また、昨シーズンのノースカロライナ大の戦績が不振だったことで彼の司令塔としての資質を疑う声もありますが、カレッジバスケはスターフレッシュマン1人で何とかなるほど甘いものではなく。(今年のドラ1アンソニー・エドワーズや過去のドラ1であるベン・シモンズやマーケル・フルツでさえ、チームを勝たせることは出来なかった。)
創造的なパスを出すタイプでは無いけれど、キッチリ必要なパスを通す判断や技術を備えているので、そこは心配ないかなと。
今シーズンが終わる頃、アンソニーがマジックのエースガードとしてチームを牽引していたとしても僕は驚きません。
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