ビラノバ大が今季最初の関門を難なく突破

今季のFinal4進出有力候補で、APランキング3位に入るビラノバ大が、ランキング18位のアリゾナ州立大と対戦。

ジェームズ・ハーデンの母校として知られるアリゾナ大は、カレッジを代表するガードのレミー・マーティン、ドラフト1巡目候補のフレッシュマンウイングのジョッシュ・クリストファー、マービン・バグリーの弟である大型ウイングのマーカス・バグリーを擁するタレント揃いのチームです。

サイズとフィジカルで上回るビラノバ大は、アスレティックなアリゾナ州立大に速攻を出させない為にゲームのテンポをスローにコントロール。オフェンスではガード相手にもフィジカルなポストプレーを多用し、アリゾナ州立大のガードを削ります。

アリゾナ大のエース、マーティンを5得点に抑え込んだビラノバ大が終始優位に試合を運び、83-74で勝利し、今季最初の関門を難なく突破しました。

ビラノバ大のソフォモアビッグマン、ジェレマイア・ロビンソン-アールが28得点8リバウンドでチームを牽引。アリゾナ州立大ではフレッシュマンのクリストファーが28得点で意地を見せました。

ロビンソン-アールが多彩なオフェンスを見せる


昨シーズン、カンファレンスの最優秀新人賞を獲得しているビラノバ大のソフォモアビッグマン、ジェレマイア・ロビンソン-アール。

高校時代にはIMGアカデミーでチームの全米制覇に貢献。田中力君のチームメイトとして彼を覚えている方もいるかもしれませんね。

今季ここまでの2試合ではミッドレンジジャンパーやキャッチ&シュート、パワフルなポストプレーで内外問わず安定して得点を積み上げています。接戦となったシーズン初戦の対ボストンカレッジ戦でも、後半にステップアップし、チームを勝利に導く頼もしいプレーを見せてくれました。

この2試合で脅威となっているのが彼のアウトサイドシュートの精度。

フェイスアップからの1対1でのミッドレンジジャンパーの精度が恐ろしく高く、3PTも上々。まだ2試合ではありますが、FG成功率が昨季の45.4%から64.5%と飛躍的に向上しています。

もし、このままのペースでシーズンを通じてアウトサイドを高確率で沈め続ける事が出来れば、来年のドラフトでのロッタリー指名も現実味を帯びてくるでしょう。

ハーデンの後継者、クリストファーが気を吐く

アリゾナ大のフレッシュマンウイング、ジョッシュ・クリストファー。

高校時代にはESPNランキング11位の評価を得ていた学年を代表するプレーヤー。バスケットボールショーツのロールアップなど、プレーだけでなく、そのファッションでも注目を集めて来たプレーヤーです。

クリストファーは本来永久欠番となったハーデンの13番を継承。

この試合では、エースのマーティンが沈黙する中、アグレッシブに得点を狙い、ゲームハイタイの28得点を記録。タフショットを難なく沈め、FG成功率64.7%(11/17)という高効率で得点を重ね、ドラフト注目候補の意地を見せました。

アリゾナ州立大のもう1人の注目プレーヤーは大型ウイングのマーカス・バグリー。マービン・バグリーの弟でもある彼は、兄とは異なりシュータータイプ。(ちなみにバグリー兄弟はシエラキャニオンスクールで1年間だけマーティンともチームメイトでした)

ここまで2試合で平均13得点を獲得するものの、FG成功率27.8%とまだまだシュートは安定しませんが、3PT成功率は41.7%でシュートタッチも良好。将来的には3&DタイプとしてNBA入りを果たす可能性を感じさせます。

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