第4の男、モーゼス・ムーディがカレッジで躍動

カレッジのシーズンが開幕し、例のごとく、フレッシュマン達の活躍が目立ちます。

中でも、顕著な活躍を見せている1人が、アーカンソー大のモーゼス・ムーディでしょう。 

フロリダの強豪、モントバードアカデミー出身の彼は、高校時代から広く知られ、ESPNランキングでも、学年45位にランクされた実力派。 

高校時代はマクドナルドオールアメリカンに選出された同級生3人に次ぐ”第4の男”でしたが、カレッジではチームのリーディングスコアラーとして躍動しています。



史上最強チームで主力を務めた高校時代


アーカンソー州リトルロック出身のモーゼス・ムーディ。

ジュニアのシーズンにモントバードアカデミーに転校するまでは、地元のアーカンソーでプレーし、ソフォモアのシーズンにはノースリトルロックハイスクールを州大会制覇に導いています。 

モントバードアカデミーでは、スターティング5として高い得点能力を披露。シニアのシーズンには、”史上最強”と謳われたチームで、堅実なプレーで貢献しました。 

全米の他のどのチームに行ってもエースとなっていたであろう、完成度の高いスコアラーのムーディですが、モントバードアカデミーではケイド・カニングハム、スコッティ・バーンズ、デイロン・シャープに次ぐ4番手。 

世代を代表するオールラウンダーのカニングハムとバーンズ、機動力の高いビッグマンのシャープという、トレンドにマッチしたプレーヤー達が高い評価を受ける一方で、スコアラーのムーディはスペシャリストタイプで、3人ほどの脚光を浴びる事はありませんでした。 

モントバードアカデミー卒業後は、地元のアーカンソー大への進学を選びます。アーカンソー大では2019年からNBAでのヘッドコーチの経験を持つ、エリック・マッセルマンが指揮官に就任。 ムーディは2013年のボビー・ポーティス以来最高の選手として、大きな期待を受け迎え入れられます。

完成度の高いスコアリングスキルを遺憾なく発揮。 

※背番号5番がムーディ

シーズン開幕からスターティングメンバ―の座を勝ち取ったムーディは、リーディングスコアラーとして、2020年12月14日時点で6勝0敗で快調な立ち上がりを見せるチームを牽引。対テキサス大アーリントン校戦では、共にここまでのキャリアハイとなる24得点9リバウンドを叩き出しています。 

平均16.0得点でFG成功率48.4%、3PT成功率40.7%、FT成功率86.2%と信頼の置ける数字に加え、TOも1試合平均1.2本という堅実さが彼の魅力。 全米屈指の強豪、モントバードアカデミーの出身とあって、オンボールディフェンスにも抜かりはありません。 

2002年5月31日生まれで現在18歳のムーディは、学年の中では年齢の低いプレーヤー。その点も相まって、2021年のドラフトでは1巡目指名候補に。 

高校時代は第4の男だったムーディが、遂に実力に見合った脚光を浴びる事になりそうです。

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