シャリーフ・クーパーの活躍でオーバーン大がケンタッキー大に勝利
NCAAから出場許可が下りず、開幕から出遅れていたオーバーン大のフレッシュマンガード、シャリーフ・クーパー。広い視野と卓越したパスセンスで、能力の高いメンバーが揃うオーバーン大を牽引しています。
オーバーン大はクーパーのデビュー3戦目でケンタッキー大と対戦。ケンタッキー大はカレッジ屈指のタレントを誇りますが、今季はチームが噛み合わず苦戦中です。
前半は両チームの気合の入ったディフェンスとシュートの不調で重い展開となりましたが、オーバーン大が後半に抜け出し、66-59で勝利。クーパーはこの日もシュートが絶不調でしたが、11得点8アシストに加え、試合を決定づけるドライブを決め、チームを勝利に導きました。
クーパーのデビュー前はカンファレンスゲーム0勝3敗で全敗だったオーバーン大ですが、クーパーのデビュー後は2勝1敗と勝ち越し。直近2試合では2連勝を上げ、上昇気流に乗りそうです。
チームオフェンスを生まれ変わらせたクーパー
創造性溢れるパスで多くのパスを演出しているクーパー。1試合平均9.7アシストを記録し、絶対的司令塔としてチームオフェンスをコントロールしています。
クーパーのデビュー前の11試合では平均74.4得点だったオーバーン大のオフェンスは、デビュー後の3試合では平均83.7得点に大幅増。オーバーン大のオフェンスを生まれ変わらせました。
サイズ、運動能力、機動力を備えるJT・ソーやデバン・ケンブリッジ等がクーパーのパスを受け躍動し、多くのハイライトを生み出しています。シューター陣がクーパーのパスのタイミングにアジャストしてれば、チームのオフェンス力、クーパーのアシスト数は更に伸びてくるでしょう。
クーパーのシュートはいつ入り始めるだろうか?
クーパーのデビューでチームオフェンスは進化しましたが、クーパー自身のシュートはサッパリ入りません。
FG成功率は37%で3PT成功率に限っては6.3%と目も当てられません。高校時代から安定感のあるシューターというよりは、当たり始めたら止まらないタイプ。距離やタイミングは関係なく、自分のリズムで打つプレーヤーなので、このまま打ち続けて当たり始めるのを待つ必要がありそう。
シュート力は高いプレーヤーだと思っているので、デビュー戦でアウトサイドが当たらなかった事は左程気にならなかったけれど、これ程入らないと流石に心配...。
また、モーターでも入っているかのようなクイックなドライブはカレッジでも通用していますが、サイズは小さいのでリム周辺のフィニッシュがブロックに狙われ気味で、精度もイマイチ。高校時代は決める事が出来ていたので、この辺はカレッジの壁なのでしょう。開幕から出遅れたという事もあるので、カレッジバスケへの適応に期待です。
たった3試合で大きなインパクトを残しているクーパーですが、まだまだ向上の余地があるのは恐ろしい所です。次の試合ではそろそろアウトサイドを決めてもらって、ファンを安心させて欲しいですね。
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