カレッジ最優秀ポイントガードの座は誰の手に?
カレッジ最優秀のポイントガードに贈られるボブ・クージー賞。NBAでもMVPを受賞している伝説的なガードの名を冠したこの賞を、昨季はオレゴン大のペイトン・プリチャードが受賞しています。
昨年の11月には20人の有力候補者が出ましたが、今回は現時点での候補者10名が公表されています。候補者10名には、ベイラー大のジャレッド・バトラー、ゴンザガ大のジャイレン・サッグス等が名前を連ねました。
候補者の中にはサッグス、オクラホマ州立大のケイド・カニングハム、フロリダ大のスコッティ・バーンズと3人のフレッシュマンが入りましたが、過去にこの賞を受賞したフレッシュマンは1人もおらず、もし、この3人の中から受賞者が出れば、歴史的な快挙となります。
その他の候補者や詳細についてはコチラをどうぞ。このブログ的な視点で見ると、カニングハム、バーンズ、ミネソタ大のマーカス・カーとモントバードアカデミーの出身者が3人も候補者入り。名将ケビン・ボイルの指導力恐るべし...。
まずは過去の受賞者を
有力受賞者を予想する前に、まずは過去の受賞者を見てみましょう。平均得点、平均アシストのカッコ内の順位はチーム内の順位です。
過去5年の受賞者を見ると、マレー州立大のジャー・モラントを除き全てがAPランキング上位25位以内のチームから選出されている事。タイラー・ユリスを除き、平均得点、平均アシスト共にチーム1位の数字を残している事が分かります。つまりは、強豪の絶対的エースが選出されているという事です。
この条件に当てはめて候補者を見てみましょう。
有力はベイラー大のジャレッド・バトラーか
※ジャレッド・バトラーのハイライト(2019-2020シーズン)
僕が推しているのはオクラホマ州立大のケイド・カニングハムですが、ここまでのシーズンのプレーを振り返って有力候補はベイラー大のジャレッド・バトラーでしょう。昨シーズンの時点で3rdチームオールアメリカン、1stチームオールBig12に選出され、カレッジ屈指のガードの1人だった彼は、そのプレーに更に磨きをかけています。
バトラーは今季14試合をプレーし、平均17.1得点3.2リバウンド5.4アシスト2.3スティールを記録。強豪校ひしめくBig12の中で、チームを14勝0敗に牽引しています。FG成功率50.3%、3PT成功率49.4%と高確率のアウトサイドに加え、切れ味するどいハンドリング、的確なアシストを供給するパススキルを備えるバトラーに隙はありません。
平均得点はチーム1位でアシストは2位。チームはAPランキング2位で、上記の条件にほぼ当てはまるバトラーは、今年の有力候補でしょう。
対抗馬はゴンザガ大のジェイレン・サッグス
※白の背番号1番がサッグス
バトラーの対抗馬となるのは、全ポジションにNBA候補生を揃えるタレント軍団にあって、輝きを放っているジェイレン・サッグスでしょう。サッグスは、シーズン開幕前から評価を大きく上げ、今では今年のNBAドラフト1位指名の有力候補に名前が挙がります。
15試合を終え、平均13.9得点5.2リバウンド4.9アシスト2.3スティールの数字はバトラーにも引けを取らず、サッグスのアスレティックで爆発力のあるプレーは見る者を魅了します。彼の活躍もあり、ゴンザガ大はシーズン無敗でAPランキング1位を快走中。
ゴンザガ大の所属するカンファレンス、WCCには今季のゴンザガ大のライバルとなるチームはおらず、ゴンザガ大の様なタレント軍団では圧倒的な数字を残すことも容易ではありません。平均アシストこそチーム1位ですが、平均得点はチーム3位の数字です。
しかしながら、フレッシュマンのサッグスが受賞すれば史上初の快挙とあって、やっぱりそこには期待してしまいます。
過去の受賞者の傾向から見る、APランキング25位以内、平均得点と平均アシストでチーム1位という条件で見れば、
コリン・ギレスピー(ビラノバ大)
マーカス・カー(ミネソタ大)
アヨ・ドスンム(イリノイ大)
カーリク・ジョーンズ(ルイビル大)
が全てに当てはまるのですが、シーズンここまでのインパクトを考えるとバトラーとサッグスが勝るかなと。(だったら、最初の条件は何だったという話ですが...)
私的にはAPランキング3位に入るビラノバ大のギレスピーも、ここからの活躍で絡んできてほしい所。
今回10人に候補者が絞られましたが、2月下旬には更に5名に候補者が絞られ、最終的な受賞者はNCAAトーナメント終了後の4月9日に他のポジションの各賞の受賞者と共に発表される予定です。
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