カレッジ屈指のショットブロッカーに成長したチャールズ・バッシ―

ナイジェリア出身のビッグマン、ウェスタンケンタッキー大のチャールズ・バッシ―。

昨季は故障により早々に戦線を離脱しましたが、3年目を迎えた今季は、ここまで1試合平均3.2ブロックを記録中。平均ブロック数でNCAAディビジョン1全体の9位に入り、カレッジ屈指のショットブロッカーに成長。来年のドラフトでも注目のビッグマンの1人となりそうです。



ナイジェリアからアメリカへ


ナイジェリア出身のチャールズ・バッシ―。路上でフライドチキンを売っている所をコーチにスカウトされ、それまでプレーしていたサッカーを止めてバスケに転向したそう。才能を見込まれたバッシ―は14歳でナイジェリアからアメリカに渡ります。

アメリカに渡ったバッシ―は、テキサス州サンアントニオのセントアンソニーカトリックハイスクールでプレーし、”シャキール・オニール以来サンアントニオで最高の高校生プレーヤー”とも評されます。2016年にはジョーダンブランドクラシックのインターナショナルゲームのメンバーに選出され、MVPも受賞しました。

しかし、その後ゴタゴタがあり、ジュニアのシーズンにはケンタッキーの高校に転校し、アスパイアバスケットボールアカデミーでプレーします。

ジュニアのシーズン終了後、バッシ―はclass of 2019からclass of 2018に学年変更し、ウェスタンケンタッキー大への進学を表明。最終的にはESPNランキングでclass of 2018の学年18位という高い評価を得ました。

カレッジ1年目から平均ダブルダブルの活躍


ウェスタンケンタッキー大に入学したバッシ―は、カレッジ最初のシーズンから平均14.6得点10.0リバウンド2.4ブロックの平均ダブルダブルを記録し、カンファレンスの最優秀新人賞と最優秀ディフェンス選手賞を受賞する活躍を見せます。

シーズン終了後には、2019年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明し、ドラフトコンバインにも参加しましたが、最終的にはドラフトから撤退し、カレッジに残留する道を選びます。

飛躍が期待された2年目のシーズンでしたが、脛骨を骨折し、僅か10試合で戦線離脱となってしまいます。 迎えた3シーズン目、バッシ―は開幕から11試合で平均16.3得点11.1リバウンド3.2ブロックを記録中。急激とは言いませんが、着実に成長の跡を見せています。

過去2シーズン共にFT成功率75%以上を記録し、シュートタッチは悪くないバッシ―ですが、現代的なインサイドと呼べるほどはスキルフルでは無く。機動力や運動能力に優れ、攻守共にペイントエリアの中で存在感を発揮します。

カレッジレベルのビッグマン相手には、長いストライドから繰り出されるドライブを仕掛ける事もありますが、スムースと呼べるレベルではありません。フレッシュマンの素材型ビッグマンと比較すれば、ハンドリングやシューティングも悪くはありませんが、素材型以上オールラウンダー未満と言った所でしょうか?

今季を通して現状のパフォーマンスを維持できれば、恐らく来季はカレッジでは無くNBAでプレーしているはず。学年変更をしているので、今年のドラフト時点でも20歳。2019年のドラフトコンバインでの身体測定では、靴込身長208.3cm、ウイングスパン222.3cm、スタンディングリーチ278.1cmを記録しサイズも十分。

素材型ではありますが、年齢を考慮すれば1巡目下位辺りでの指名もありそうです。

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