タイタイ・ワシントンがモントバードアカデミーを追い詰める
高校バスケ界の強豪、フロリダのモントバードアカデミー。ディアンジェロ・ラッセル、ベン・シモンズ、RJ・バレットと近年多くのプレーヤーをドラフト上位指名でNBAに送り込んでいます。
昨シーズンから負け知らずで目下40連勝中のモントバードアカデミーは、自校主催のトーナメントであるMontverde Academy Invitational Tournament(MAIT)で、注目プレーヤーのタイタイ・ワシントン擁するアリゾナコンパスプレップと対戦。アリゾナコンパスプレップも今季17勝0敗を記録している全米屈指のチームで、17勝の内にはカリフォルニアのプロリフィックプレップなどの強豪からの勝利も含まれます。
アリゾナコンパスプレップの激しいディフェンスとワシントンの活躍で、試合は延長戦にもつれ込みましたが、最後はモントバードアカデミーが逃げ切り、連勝を41に伸ばしています。
アリゾナコンパスプレップがディフェンスで主導権を握る
意外にも、この試合で最初に主導権を握ったのはアリゾナコンパスプレップでした。ディフェンスで激しいプレッシャーをかけ、モントバードアカデミーからTOを誘発。11-3とリードを築きます。
モントバードアカデミーも徐々にアリゾナコンパスプレップのディフェンスにアジャストし、エースのケイレブ・ヒュースタンとライアン・ネンバードを中心に反撃し逆転に成功。前半は30-28でモントバードアカデミーがリードして折り返します。
後半に入ると、モントバードアカデミーがオフェンスでアグレッシブなプレーを見せ、38-28で2桁リード。このまま点差が離れるかとも思われましたが、アリゾナコンパスプレップはワシントンのタフショットやジョシュ・ドゥージェのアウトサイドで食い下がります。
第3Q終了のブザーと共にモントバードアカデミーのネンバードがハーフライン付近からのランニングジャンパーを沈め、49-45とモントバードアカデミーのリードで最終Qを迎えます。
第4Qのモントバードアカデミーはピリッとせず。アリゾナコンパスプレップが再度リードを奪い、残り4分強で57-52と5点差を付けます。モントバードアカデミーはヒュースタンの3PTなどで追いつき、61-61の同点で迎えたラストプレーでネンバードがレイアップを沈めますが、これは僅かにブザーの後。勝敗の行方は延長戦にもつれ込みました。
延長戦で先手を取ったのはモントバードアカデミー。司令塔のネンバードが怒涛の3連続ドライブで67-61とチームに6点のリードをもたらします。追い上げたいアリゾナコンパスプレップでしたが糸口が掴めず。ファールゲームを仕掛けるも、これまたネンバードがキッチリFTを沈め、モントバードアカデミーが76-65で激戦に勝利し、昨季から続く連勝記録を41に伸ばしました。
両校のチーム力が際立つ好ゲームに
最後は力尽きたアリゾナコンパスプレップでしたが、試合を通して激しいディフェンスを披露し、全米No1チームを苦しめました。エースのワシントンも要所でタフショットを決め、21得点で検討を見せています。
モントバードアカデミーでは、シニアのネンバードがチームを牽引。ドライブを中心に19得点7アシスト3スティールを記録し、特に延長戦に入ってからは、アグレッシブなプレーでチームに流れを引き寄せました。
両校の主軸、ワシントンとネンバードは共にクレイトン大に進学予定。実力派の2人はカレッジでも活躍してくれることでしょう。
また、モントバードアカデミーのエースで、ミシガン大に進学予定のヒュースタンも高確率のアウトサイドから21得点を叩き出し、チームの勝利に貢献しています。
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