ウッデン賞が注目プレーヤー25人を発表
カレッジバスケの最優秀選手に贈られるJohn R. Wooden Award(ウッデン賞)。
昨季はデイトン大のオビ・トッピンが受賞したこの賞の、現時点での注目プレーヤー25名が発表されました。選出されたプレーヤーの詳細はコチラをどうぞ。
学年別で見るとフレッシュマンが4名、ソフォモアが6名、ジュニアが7名、シニアが8名という選出。カンファレンス別ではBIG 10から最多の6名、カレッジ別ではゴンザガ大から最多の3名が選出されました。
最有力候補はアイオワ大のルカ・ガーザ
アイオワ大のシニア、ルカ・ガーザ。ジュニアだった昨季の時点でカンファレンスの最優秀選手賞、カレッジ最優秀ビッグマンに贈られるピート・ニューウェル賞など、多くの個人賞を受賞したカレッジトップレベルのビッグマンです。
今季は11試合を終え、平均27.5得点9.1リバウンド2.0ブロックと猛威を振るいます。流行りの機動力の高いタイプではありませんが、パワフルなインサイド、成功率48.7%を誇る正確無比な3PTでディフェンスを制圧。平均得点はNCAAディビジョン1全体で2位に入り(1位のプレーヤーは今季まだ2試合しかプレーしていない)、カレッジで最もアンストッパブルなプレーヤーです。
アイオワ大はガーザの活躍で、9勝2敗と上々の成績を残し、全米ランキング5位に入ります。現時点では、ガーザがウッデン賞の最有力候補と言えるでしょう。
ゴンザガ大から最多3名が選出
シーズン成績10勝0敗で全米ランキング1位をひた走るゴンザガ大。NCAAディビジョン1で1位に平均95.1得点の破壊力を誇り、他チームの追随を許しません。
ゴンザガ大からはシニアのコーリー・キスパート、ソフォモアのドリュー・ティミー、フレッシュマンのジェイレン・サッグスの3人が注目プレーヤーに選出されました。ジュニアのジョエル・アヤイとアンドリュー・ネンバードもこの3人に引けを取らないのですから、他校からしたらたまったもんじゃないですね...。
特に全米No1のタレント層を誇るチームで、平均21.6得点を残すキスパートの活躍は特筆すべき。FG成功率63.4%、3PT成功率50.8%、FT成功率87.9%と悪魔の様なシュート精度に加え、TOは1試合平均で僅か0.9本とミスも少なく隙はありません。
ゴンザガ大がこのまま独走を続けるのであれば、ゴンザガ大の中から受賞者が出ても驚きはありませんが、タレント層が厚すぎるのが懸念かもしれません。しかしながら、2018年にはゴンザガ大と同様にタレント軍団だったビラノバ大のジェイレン・ブランソンが受賞しているので、ゴンザガ大からの受賞も十分に有るでしょう。
フレッシュマンではケイド・カニングハム
フレッシュマンからはフロリダ州立大のスコッティ・バーンズ、ゴンザガ大のジェイレン・サッグス、USCのエバン・モーブリー、オクラホマ州立大のケイド・カニングハムの4名が選出。中でも、カレッジで最も顕著な活躍を見せるのがカニングハムでしょう。
高校時代、全米最優秀選手賞のネイスミス賞を受賞したカニングハムは、シーズン10試合を終え、19.1得点6.1リバウンド3.7アシストを残し、メインハンドラーとしてオクラホマ州立大を牽引。巧みにテンポを使い分け、ゲームをコントロールする姿は到底フレッシュマンとは思えません。
もしフレッシュマンでの受賞となれば、2007年のケビン・デュラント、2012年のアンソニー・デイビス、2019年のザイオン・ウィリアムソンに次ぐ快挙ですが、ガーザやゴンザガ大が大きなインパクトを残す中、カニングハムの受賞は厳しそう。
まだまだシーズンは始まったばかりで、この先の事は読めませんが、改めて見返すと今季は個性的なタレントが揃っていて面白いなと。ウッデン賞の受賞者は今年4月に発表の予定です。
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