Gリーグでの疲れが気になるジョナサン・クミンガ

Gリーグによる育成プログラムに参加し2021年のドラフト指名を目指すプレーヤーとベテランプレーヤー達で構成されるGリーグイグナイト(以下:イグナイト)。イグナイトはGリーグのチームながらもNBAのどのチームとも提携はありません。

イグナイトの顔の1人がコンゴ民主共和国出身のジョナサン・クミンガ。イグナイトでの初戦から19得点を上げ、順調なスタートを切ったクミンガだか、最近は過密スケジュールによる疲労もあってかいささかスローダウン気味。

僕自身の備忘録も兼ねて、ジョナサン・クミンガの現状について。

Gリーグでプレーする中で苦戦もしているよ、というネタですが、高校を卒業したばかりの18歳がプロの中でこれだけの活躍をしているのは驚異的という事は念頭に置いて頂けると幸いです。

高いポテンシャルを誇るオールラウンダー


コンゴ民主共和国出身のウイングプレーヤー、ジョナサン・クミンガ。同じくコンゴ民主共和国出身のNBAプレーヤー、エマニュエル・ムディエイは従兄弟との事。

class of 2021の学年No1プレーヤーと評されていたクミンガはclass of 2020に学年変更。高校の卒業を1年早めGリーグ入りをしている。

2016年にアメリカに渡ったクミンガはアンドリュー・ウィギンスを輩出したハンティントンプレップ(ウェストバージニア州)や、カイリー・アービングを輩出したパトリックスクール(ニュージャージー州)などでプレー。突出したバスケットセンスに加え、身長、運動能力にも優れ、class of 2020への学年変更後も学年4位と高い評価を得ました。

多くの強豪校からオファーを受ける中、高校卒業後はGリーグの育成プロラグムに進み、Gリーグイグナイトへ。

2002年10月6日生まれのクミンガは2021年のドラフト時点でも18歳という若さもあり、ドラフト上位指名が有力視されます。

順調なデビューを飾るもオフェンスのバリエーションに課題


Gリーグデビューで19得点を上げ、2戦目24得点、3戦目23得点と順調に活躍を続けたクミンガ。抜群のクイックネスと強靭なフィジカルから繰り出されるドライブは緩急にも優れ、プロレベルでも絶大な破壊力を見せた。また、ディフェンスの裏を付くパスセンスは期待を遥かに上回った。

幸先の良いスタートを切ったクミンガだったが、その後は少しペースダウン。

MINFG%3PT%FT%OREBDREBREBASTPFSTLTOBSBAPTS
開幕4試合33.740.7%21.1%66.7%1.06.07.03.02.01.03.31.00.318.3
直近4試合31.840.3%24.0%60.0%1.04.05.02.51.30.82.00.81.315.0

8試合終了時点でのスタッツを開幕4試合、直近4試合で比較すると僅かではあるものの、主要スタッツの多くで数字を落としています。試合を見ている印象では数字以上に存在感が落ちているのが気になる所。

過密スケジュールによる疲労も勿論だが、"アウトサイドシュート精度"、"限られたオフェンスパターン"が平均得点を落としている要因だろう。

ドライブには目を見張るものがあるが、3PT成功率はシーズン平均22.7%とアウトサイドシュートを苦手としている。ディフェンスもアウトサイドが無いクミンガに対し、ドライブを警戒。得意のドライブが出し辛くなってきている。また、疲労のせいか身体を張ったドライブよりもイージーなアウトサイドシュートを選ぶ傾向も見える。

ドライブからインサイドに持ち込み、強靭なフィジカルでねじ込むだけでなく、フェイクでシューティングファールを引き出す事にも長けるクミンガだが、ドライブからの得点パターンは限定的。

デビュー4試合では1試合平均6本獲得していたFTも、直近4試合では1試合平均1.25本とディフェンスもドライブの得点パターンに慣れ、ファールを引き出すことも出来なくなっている。(これは累積ファールによって得られるFTも影響しているので、一概にディフェンスが適応しているからだけでな無いけれど。)

冒頭にも書いたけれど、18歳のクミンガがGリーグとは言え、プロの中で一線級の活躍をしている時点で驚異的。全てが順風満帆とは言えないけれど、類まれなセンスを有するプレーヤーであることは明らかで、現状課題に見える内容をどう乗り越えていくかを楽しみに残りのシーズンを見ていきたい。

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