NBAドラフト2021:コンボフォワードはポテンシャルの宝庫
ポイントガード、ビッグマンと続いて、ドラフト予習はコンボフォワードを。最近のバスケはポジションの概念が曖昧で、ポジション分けは難しいのですが、インサイドでもウイングでも出来る(出来る素養のある)プレーヤーを。
今年のドラフト候補には、未完成だけれど高いポテンシャルを秘めるコンボフォワードが豊富。育成力のあるチームが取れば、数年後にはコストパフォーマンスの良い指名となっていそうだ。
あくまで僕のブログで触れるのは"僕が推せる"プレーヤーなので、そこは改めてご了承を。
ジョナサン・クミンガ
ポジション:SF/PF
所属:Gリーグイグナイト
生年月日:2002年10月6日
登録身長:6フィート6インチ(198.1cm)
出身校:パトリックスクール(ニュージャージー州)
主な受賞歴: MaxPrepsナショナルソフォモアオブザイヤー(2019)
スタッツ
※日本時間2021年2月27日時点のスタッツ
ハイライト
スキルとフィジカルを兼備する希代のオールラウンダー候補
Gリーグの舞台で快進撃を続けるGリーグイグナイトの主軸、コンゴ民主共和国出身のジョナサン・クミンガ。高校の卒業を当初予定の2021年から2020年に早めた為、ドラフト時点でも18歳と若いプレーヤーだ。
高さ、スピード、パワー、巧さが揃うドライブはGリーグのプロを相手にも通用し、勢いに乗ったクミンガをファール無しで止める事は困難。カバーに行けば、優れた視野からアシストを決めてしまうのだからタチが悪い。
その後少し勢いが落ちたが、Gリーグデビューからの3試合中2試合で20得点以上を叩き出し、プレーヤーとしてのスケールの大きさを印象付けた。
ディフェンスはまだ完成されていないが、ディフェンスでも大成する為の身体的なツールは備わっている。
既にプロの中で活躍しているクミンガだが、ジャンパーとプレーのセレクションは課題。シュート成功率を見ればそれは明らかだろう。また、メンタルにも波があり、時に集中力が途切れてしまう。若干18歳のプレーヤーなのだから、そのぐらいの弱点はあって当然なのですが。
今後大きな怪我が無ければ1巡目5位以内の指名は固いでしょう。プレーヤーとしてのイメージは、"1回り大きいジェイレン・ブラウン"というのが今のところシックリ来ています。(勿論NBA入り前のブラウンとの比較で現状のブラウンではありませんが。)
スコッティ・バーンズ
ポジション:PF/PG
所属:フロリダ州立大
学年:フレッシュマン
生年月日:2001年8月1日
登録身長:6フィート9インチ(205.7cm)
出身校:モントバードアカデミー(フロリダ州)
主な受賞歴:マクドナルドオールアメリカン(2020)
スタッツ
※日本時間2021年2月27日時点のスタッツ
ハイライト
モントバード産のネクストドレイモンド候補
ディアンジェロ・ラッセル、ベン・シモンズ、RJ・バレット等を輩出しているオールラウンダーの名産地、フロリダのモントバードアカデミー出身のスコッティ・バーンズ。高校ではチームのインサイドを担っていた彼が、カレッジではガードに挑戦するというのはシーズン開幕前の注目トピックの1つでした。
シーズンが進むに連れ、ベンチ起用となったバーンズだが主力の1人として立派にハンドラーをこなし、平均4.4アシストは強豪フロリダ州立大で1位の数字。ディフェンスではガードからビッグマンまでカバーする類まれな多様性の片りんを見せている。
しかし、ジャンパーの精度は壊滅的。エナジー溢れる彼の良さを最大化するという意味でも、ナチュラルポジションはPFであり、NBAでもコンボフォワード的なプレーをするのではと。(僕の勝手な予想なので的外れだったらすみません。)
攻守共にオールマイティな真のオールラウンダーで、第2のドレイモンド・グリーンに成長する匂いがプンプン。スタッツ以上のインパクトを残しているので、1巡目10位前後には引っかかってくるでしょう。
グレッグ・ブラウン
ポジション:PF/SF
所属:テキサス大
学年:フレッシュマン
生年月日:2001年9月1日
登録身長:6フィート9インチ(205.7cm)
出身校:バンデグリフトハイスクール(テキサス州)
主な受賞歴:マクドナルドオールアメリカン(2020)
スタッツ
※日本時間2021年2月27日時点のスタッツ
ハイライト
絶大な決定力を誇る世代屈指のダンカー
高校時代から世代屈指のダンカーとしてその名を馳せたグレッグ・ブラウン。高く跳ぶ、早く走るというアスレティック能力では、有望なプレーヤーが集まる今年のドラフト候補の中でも群を抜く。
ハンドリングやアウトサイドシュートも予想していたよりも断然良く、直線的なドライブはカレッジでも通用しているし、3PT成功率35.1%もフレッシュマンのコンボフォワードとしては及第点以上だろう。圧倒的な運動能力から繰り出されるアスレティックなプレーの瞬間最大風速はドラフト上位指名候補にも引けを取りません。
彼のスキルセットがシーズン前の期待以上(あくまでの僕のですが...)だったとは言え、プレーは直線的で正直すぎるし、安定感にも欠ける。また、93kgの登録体重はNBAでプレーしていく上では心許ない。
スキルセット全般に加えフィジカルをアップグレードすることが必要だが、プロレベルでもスターになれる素養は十分。彼を跳ばせるリモコンとなるガード巡り合う事が出来れば、高く羽ばたいていくだろう。
素材型ではありますが、1巡目10位前後での指名されるのではないでしょうか。
アイザイア・トッド
ポジション:PF/SF
所属:Gリーグイグナイト
生年月日:2001年10月17日
登録身長:6フィート10インチ(208.3cm)
出身校:ワードオブゴッドクリスチャンアカデミー(ノースカロライナ州)
主な受賞歴: マクドナルドオールアメリカン(2020)
スタッツ
※日本時間2021年2月27日時点のスタッツ
ハイライト
卓越したシューティングセンスを見せる原石
高校下級生の頃は学年トップクラスの評価を得ていたアイザイア・トッド。高い運動能力とスムースなシューティングストロークのコンビネーションは"プロ向き"と評されてきた現代的インサイド。
フィジカルが華奢な素材型のトッドは屈強なプレーヤーが揃うプロの中ではまだ通用しないかとも思われたが、その卓越したシューティングセンスに活路を見出し、平均2桁得点を記録中。彼の得意とするワンレッグジャンパーが安定すれば、NBAレベルでも通用するでしょう。いまは思い切りよくシュートを放っているけれど、シュートセレクションが向上すれば、FG成功率も自ずと上がる。
ディフェンスでは、持ち前のクイックネスを駆使し、ガードやウイングもカバー出来ている。
勿論、当初から懸念されていたパワー不足は顕著で、攻守共にインサイドでは影が薄くなるけれど、課題のフィジカルが強化されれば大化けする素材。大成すれば、現代版クリス・ボッシュの様なプレーヤーになるでしょう。
青田買いの要素が強いドラフトでは、ロッタリー前後で指名を受けたとしても驚かないが、育成が必要なプレーヤーなので、育てる気のあるチームに是非。
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