アミア・ジョンソンの活躍でイグナイトがプレーオフへ

Gリーグによる育成プログラムに参加し2021年のドラフト指名を目指すプレーヤーとベテランプレーヤー達で構成されるGリーグイグナイト(以下:イグナイト)。GリーグのチームながらもNBAのどのチームとも提携しない独立したチームです。

3連敗中のイグナイトはレギュラーシーズン最終戦でオースティンスパーズと対戦。この試合の勝敗でプレーオフが進出が決まるという大一番で、主力のジョナサン・クミンガとインサイドのジェシー・ゴーバンが故障で欠場。この緊急事態にステップアップしたのは、育成プログラム組のプレーヤーでは無く、ベテランのアミア・ジョンソンだった。

出場時間は19分に限られたが、老獪のプレーでインサイドから得点を量産し、ゲームハイの27得点を積み上げ、FG成功率は12/12というパーフェクトなパフォーマンスでイグナイトを127-92の勝利に牽引した。

この試合の勝利でシーズン成績を8勝7敗としたイグナイトは、18チーム中8位に入り最後のプレーオフ出場枠に滑り込み。現地時間3月8日月曜日から始まるプレーオフの初戦では、ラプターズ905と対戦する。プレーオフはNBAのそれとは異なり、1戦先勝の形式で決勝まで勝ち残れば4日間で3試合を戦うタフなスケジュールとなる。

今回もイグナイトの育成プログラム組の振り返りを。

育成プログラム組がレギュラーシーズン最終戦で躍動


ベテランのアミア・ジョンソンが流れを作ったゲームだったが、育成プログラム組のジェイレン・グリーン、アイザイア・トッド、デイシェン・ニックスも揃ってスターティングメンバ―に名を連ね輝きを放った。


※トッドは得点・リバウンド共にキャリアハイのベストパフォーマンス

トッドは25得点11リバウンド2ブロックでキャリア初のダブルダブルを記録。ワイドオープンの3PTを高確率で沈め、リバウンドやディフェンス、リムランでもエナジー溢れるプレーを見せた。オフェンスでの好調が全てのプレーでの奮起に繋がるタイプで、今日は全て良い方向に流れていた。

デイシェン・ニックスも安定したゲームコントロールで12得点8アシスト6リバウンドを。イグナイトのアシストリーダーであるニックスは、今日もその視野の広さでオフェンスをリード。フィジカルを利してドライブからもシュートをねじ込んだ。

チームのリーディングスコアラー、ジェイレン・グリーンは今日もサラッと18得点。3度もブロックを浴びたけれど、シャープなドライブやタフなステップバックスリーでインパクトを残した。

第8シードでプレーオフへ

この試合でレギュラーシーズン全15試合を終えたイグナイト。シーズン成績を8勝7敗とし、シーズン上位8チームで争われるプレーオフの最終出場枠に第8シードで滑り込んだ。

シーズン開幕前のエキシビジョンでは、Gリーグ経験者を相手に2連敗し、レギュラーシーズンの先行きが懸念されたイグナイトだったけれど、シーズン勝ち越し、プレーオフ出場と既に期待以上の成績を収めたと言っていいでしょう。

NBAドラフトでの上位指名を目指すという育成プログラムの性質上、育成プログラムの成否はドラフトが終わってみなければ何とも言えないけれど、イグナイトの主力で活躍した育成プログラム組の4名、グリーン、クミンガ、トッド、ニックスは現時点では1巡目指名が予想される。

カレッジバスケも好きな僕からすると、Gリーグの育成プログラムに推しているプレーヤーが進む事自体はちょっと複雑なのだけれど、彼等が選んだ道で活躍しているのは感無量。ドラフトでも良い結果が出る事を願うばかりです。

イグナイトのプレーオフ初戦、対ラプターズ905戦は日本時間3月9日火曜の朝5:45からの予定です。


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