ゴンザガ大が無傷の30連勝でFinal4へ

NCAAディビジョン1の強豪校、ゴンザガ大。NBAプレーヤーである八村塁の出身校として、日本でも知名度の高いチームかもしれません。近年は世界中からこれまで以上に有望な選手が入学する様になり、NCAAディビジョン1屈指のチームに成長している。

中でも今季は全ポジションにカレッジトップレベルのプレーヤーを擁し、ディビジョン1の中でも頭1つ抜けた存在で、シーズン無敗のままNCAAトーナメントに進んだ。

ゴンザガ大は2017年以来でチーム史上2度目となるFinal4進出を賭け、今年のドラフト1位指名候補の1人、エバン・モーブリー擁するUSCと対戦。モーブリー擁するUSCがインサイドでは主導権を握るかとも思われたが、ゴンザガ大が一蹴。85-66で完勝し、難なくFinal4進出を決めた。

ドラフト上位指名候補に名前が挙がるゴンザガ大のスーパーフレッシュマン、ジェイレン・サッグスは18得点10リバウンド8アシストのトリプルダブル級の活躍でチームを牽引。

USCのモーブリーも17得点5リバウンド3アシストと奮闘したが、大勢を覆すまでとは行かなかった。

27試合連続での2桁点差勝利


既に触れた通り、今年のゴンザガ大の選手層は跳び抜けている。

カレッジトップシューターのコーリー・キスパート、パワフルで巧みなインサイドプレーヤーのドリュー・ティミー、痒い所に手が届くオールラウンダーのジョエル・アヤイ、安定感と想像力を備える司令塔のアンドリュー・ネムハードに、今年のドラフト上位候補でもあるスーパーフレッシュマンのジェイレン・サッグスが加わったスターティング5の破壊力は手の付け様が無い。

その圧倒的な強さは数字にも表れており、シーズン30勝0敗のゴンザガ大が、1桁得点差の試合をしたのはシーズン3試合目の対ウェストバージニア大戦のみ。それ以降、27試合連続で2桁得点差での勝利を続けている。

Final4進出を賭けた対USC戦でも、ティミーの23得点を筆頭にキスパート、サッグスがそれぞれ18得点。NCAAトップレベルのオフェンス力でUSCディフェンスを粉砕し、ディフェンスでもUSC自慢のインサイド陣に決定的な仕事をさせなかった。

チーム史上初のNCAA制覇へ

近年目覚ましい成績を残しているゴンザガ大だが、NCAAトーナメントでの優勝はまだ無い。これまでの最高成績は八村塁がフレッシュマンだった2017年の準優勝だ。

チーム史上最高と呼んでも過言ではないタレントが揃った今季は、チーム史上初のNCAA制覇への最大のチャンス。シーズン無敗のままでのNCAA制覇となれば、史上5校目(UCLAは過去4度達成)且つ1976年のインディアナ大依頼となる歴史的な快挙だ。

快進撃を続けるゴンザガ大には、ハンター・サリス、ケイデン・ペリーと2人の有望フレッシュマンが加入予定。サリスはマクドナルドオールアメリカンにも選出された逸材で、この2人に加えて更なる有望フレッシュマンが入る可能性も。

NCAAトーナメント制覇を達成すれば、リクルートにも好影響が期待され、ゴンザガ大の栄光時代が続くかもしれない。

ゴンザガ大はチーム史上2度目のNCAAトーナメント決勝進出を賭け、次戦でUCLAと対戦予定。UCLAはタレント層こそ、ゴンザガ大には及ばないが、First4から駆け上がり、アラバマ大、ミシガン大と実力校に競り勝ってきた勢いのあるチーム。実力で言えばゴンザガ大勝利の可能性が高いけれど、そう簡単に行かないのがカレッジバスケの面白い所でもあり、目が離せない試合となりそうだ。

コメント

  1. ゴンザガ大の快進撃が止まらないですね!
    USCもインサイドでやりあえるかと思ったら、
    何もやらせてもらえませんでしたね・・・。
    来年のリクルートでも、7footerのChet Holmgren(Suggsのハイスクールメイト)が入学の噂がありますね。プラス、UNCからトランスファー宣言したKesslerもゴンザガ大に行くのではないか?と言われてますね。

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    1. 正直USCがインサイドで優位に立って、良い試合になるのでは?と予想していたのですが、歯が立ちませんでしたね。モーブリー兄弟は得点こそ取れましたが、リバウンド数でもゴンザガ大が圧倒し、やりたい放題でした。
      ホルムグレンは小学生の頃からサッグスとチームメイトらしく、関係性は強いでしょうね。
      ケスラーのゴンザガ行きの話もあるのですか。そうなるとゴンザガ時代は続きそうですね。

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