NBAドラフト2021：今年のシューターも粒ぞろい

前回のコンボフォワードに続いて今回はシューターも。最早ポジションじゃなくて役割になってしまってますが...。(カテゴリー分けは迷走中です。)

今年はシューターも中々に粒ぞろい。上級生ではゴンザガ大のシニア、コーリー・キスパートがおススメです。ちなみにシューターに限れば、来年2022年のドラフト候補にスケールの大きなプレーヤーが充実しています。

例によって今回も僕が推しているプレーヤーを載せてますので予めご了承を。

コーリー・キスパート

ポジション：SF

所属：ゴンザガ大

学年：シニア

生年月日：1999年3月3日 

登録身長：6フィート7インチ(200.7cm) 

出身校：キングスハイスクール(ワシントン州) 

主な受賞歴：1stチームオールWCC (2020)

スタッツ

MIN	FG	FG%	3PT	3P%	FT	FT%	OR	DR	REB	AST	BLK	STL	PF	TO	PTS
30.8	6.8-12.3	55.6	2.8-6.1	46.3	3.0-3.4	88.9	0.9	4.0	4.9	1.8	0.5	1.0	1.7	1.3	19.5

※日本時間2021年3月2日時点でのスタッツ

ハイライト

正確無比なカレッジNo1シューター

今季のカレッジベストチームであるゴンザガ大のエースシューター、コーリー・キスパート。

過去3シーズンに渡りゴンザガ大に貢献してきたキスパートは4年目で更にブレイク。平均得点は昨季の13.9得点からジャンプアップし、FG成功率、3PT成功率、FT成功率も全てでキャリアハイの数字を残している。

クイックなモーションから放たれる3PTシュートは正確無比と呼ぶに相応しい制度。カレッジで4年過ごしているだけあり、シューティングだけでなく、ボールを受けるまでの動きにも長け、アウトサイドシューティングの得点パターンも多彩。

シューターの重要性が叫ばれて久しいが、未だにその需要は衰えない。今年のドラフト候補生の中では1番のシューターであり、上級生という事を加味しても、僕はキスパートが1巡目中位までに指名を受けるべきプレーヤーだと信じている。

モーゼス・ムーディ

ポジション：SF

所属：アーカンソー大

学年：フレッシュマン

生年月日：2002年5月31日 

登録身長：6フィート6インチ(198.1cm) 

出身校：モントバードアカデミー(フロリダ州)

スタッツ

MIN	FG	FG%	3PT	3P%	FT	FT%	OR	DR	REB	AST	BLK	STL	PF	TO	PTS
32.9	5.0-11.9	42.1	1.8-4.8	36.5	4.8-5.9	82.3	2.0	3.7	5.7	1.8	0.6	1.0	2.2	1.6	16.0

※日本時間2021年3月2日時点でのスタッツ

ハイライト

※カレッジでの公式ハイライトが無いので、高校時代のハイライトを。

オールラウンダーの名産地から生まれたスペシャリスト

オールラウンダーの名産地であるモントバードアカデミー出身のモーゼス・ムーディ。同級生にケイド・カニングハム、スコッティ・バーンズという高校屈指のオールラウンダーが2人も揃っていた事で、ムーディはスコアリングに特化したスペシャリストに。

高校時代はマクドナルドオールアメリカンのチームメイトの影に隠れた"第4の男"だったけれど、その実力は折り紙付きでフレッシュマンながら全米上位にランクされるアーカンソー大のリーディングスコアラーをひた走る。

アウトサイドシュート、ドライブとどこからでも点の取れるスコアリングスキルを有し、未だ18歳のプレーヤーながらフィジカルも強靭。若くして既にパッケージとしてまとまったプレーヤーだが、伸びしろも十分。

今年のドラフト候補の中で、キスパートに次ぐシューターはムーディでしょう。彼もまた1巡目中位辺りで指名を受けるんじゃないかと。

キャメロン・トーマス

ポジション：SG

所属：LSU

学年：フレッシュマン

生年月日：2001年10月13日 

登録身長：6フィート4インチ(193cm) 

出身校：オークヒルアカデミー(バージニア州)

主な受賞歴：ジョーダンブランドクラシック(2020)

スタッツ

MIN	FG	FG%	3PT	3P%	FT	FT%	OR	DR	REB	AST	BLK	STL	PF	TO	PTS
32.6	7.0-17.0	41.3	2.2-7.5	29.9	6.6-7.5	87.9	0.5	2.7	3.1	1.4	0.1	0.8	1.3	1.9	22.8

※日本時間2021年3月2日時点でのスタッツ

ハイライト

※日本時間2021年3月2日時点でのスタッツ

名門校の得点記録を塗り替えた狂気的なスコアラー

実は神奈川県横須賀生まれというキャメロン・トーマス。高校時代には多くのNBAプレーヤーを輩出している名門、オークヒルアカデミーの通算得点記録も塗り替えたスコアラーだ。

なんでも出来るオールラウンダーが全盛の今、トーマスはそのトレンドに逆行したかの様に得点だけに特化した異質なプレーヤーだ。ボールを持てば、常に得点を狙う様は狂気的な程。

ジャンパーに特化したクラシックなタイプのスコアラーであるトーマスだが、決してシュートセレクションに優れているとは言えない。FG成功率や3PT成功率はパッとしないが、平均22.8得点はカンファレンスで1位の数字で全米でも4位に入るハイアベレージ。メジャーカンファレンスのプレーヤーだけに限れば、アイオワ大のルカ・ガーザに次ぐ平均得点を叩き出している。

セレクションには難有りだが、FT成功率を見ればそのシュート精度の高さがお分かり頂けるだろう。

タフショットでも無理やり打ってしまう傾向が改善されれば、FG成功率は自ずと上がるはずだが、身長はNBAのSGとして小さめで、ディフェンスは懸念事項として残る。

将来的にはルー・ウィリアムズの様な爆発的な得点力を誇る起爆剤への成長が期待され、ドラフトでは1巡目下位から2巡目上位辺りで指名されるでしょう。