テキサス大がシニアの活躍でカンファレンストーナメントを制覇

NCAAディビジョン1屈指の強豪カンファレンスであるBig 12。Big 12のカンファレンストーナメント決勝戦でテキサス大とオクラホマ州立大が激突した。

今年のNBAドラフトで1位指名が有力視されるオクラホマ州立大のケイド・カニングハムは、終盤の勝負強いプレーで期待通りの29得点。しかし、テキサス大のシニア、マット・コールマンとジェリコ・シムズがそれぞれ30得点、21得点14リバウンド2ブロック3スティールの活躍を見せ、テキサス大が91-86で勝利。テキサス大史上初となるBig 12カンファレンストーナメント制覇を達成した。

シニア2人ともう1人のカニングハムがテキサス大を牽引

 

チーム史上初のBig 12カンファレンストーナメント王者に輝いたテキサス大。チームを勝利に導いたのは2人のシニアと"もう1人のカニングハム"だった。

テキサス大の司令塔でシニアのマット・コールマン。高校時代にはオークヒルアカデミーで実質的な全米制覇を経験し、U18USA代表メンバーとしてアメリカ選手権でもプレーした世代を代表する正統派ガードだ。この試合では高精度の3PTシュートとクイックなドライブから得点を量産し、ゲームハイの30得点。数字だけでなく、エモーショナルなプレーでチームに気合を注入し続けた。

チームのリバウンドリーダーであるビッグマンのジェリコ・シムズもシニア。21得点14リバウンド2ブロック3スティールで攻守に活躍。力強いプレーでインサイドで奮闘し、華麗なステップワークから4年間の努力の積み重ねを感じさせた。また、終盤のオクラホマ州立大の速攻の場面では、全力疾走からブロックに跳び流れを譲らない気迫を見せた。

この試合のラッキーボーイとなったのは、テキサス大のブロック・カニングハム。"もう1人のカニングハム"は、7得点8リバウンド3スティール2ブロックでチームに流れを引き寄せるビッグプレーを連発。シーズン平均1.4得点3.0リバウンドのロールプレーヤーがビッグゲームでステップアップして見せた。

1発勝負のトーナメント戦では、今回のカニングハムの様なXファクターの出現が勝敗を大きく左右する。NCAAトーナメントでも同様にラッキーボーイが出てくれば、混迷が予想されれる今年のトーナメントでも駆け上がる事が出来るでしょう。

終盤の巻き返しも届かず

カンファレンストーナメントで終盤の勝負強さを見せてきたオクラホマ州立大。この試合でも試合残り5分半を切って、ケイド・カニングハムとロンデル・ウォーカーが連続で3PTを決め巻き返しを図ったが、コールマンとシムズの安定したプレーに阻まれ、テキサス大を捕らえる事は出来なかった。

注目のカニングハムは後半だけで25得点を集中させ、チームハイの29得点。淡々と流れ作業の様にタフショットを沈める姿は狂気的でもあり、試合の大勢が決まっても最後まで静かにチャンスを伺うプレーにはフレッシュマンとは思えない狡猾さが。

アイザック・ライクリー、エイブリー・アンダーソンⅢ、ケイリブ・ブーン、マシュー-アレクサンダー・モンクリーフと能力の高いプレーヤーが揃い、カンファレンストーナメント準決勝では今季僅か1敗しか喫していなかったベイラー大を撃破。NCAAトーナメントへの出場が叶えば台風の目となる存在でしょう。(この時点で控訴の却下が報じられていないので、恐らく出場だとは思います。)

コメント

  1. セレクションサンデーでMIDWESTの第4シードでトーナメント出場決めてますね! Sweet16でIllinoisとの対戦が見てみたいです。

    それにしても、OSUのケイド・カニングハムはヤバ過ぎますね!!
    Baylorに連敗してましたが、Big12のカンファレンストーナメントでやっつけた時はしびれました!

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    1. まさみさん

      オクラホマ州立大も出場決まりましたね。
      2戦目でテネシーと対戦となれば、高校時代にライバル校IMGにいたジェイデン・スプリンガーとのマッチアップも楽しみです。

      カニングハムの他にも運動能力の高い曲者が揃っていて、爆発力が凄いですね。トーナメントもかき回して欲しいです。

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