Final4プレビュー:ゴンザガ大対UCLA

今年のNCAAトーナメントもFinal4が出揃い、残すは後3試合に。
Final4に残ったのは
  • ゴンザガ大
  • UCLA
  • ベイラー大
  • ヒューストン大
の4校。

今回はゴンザガ大対UCLAのプレビューを。

シーズン通じて無敗を貫き、今シーズン30勝0敗のゴンザガ大は言うなれば今季のカレッジバスケの絶対王者。一方のUCLAはNCAAトーナメント最後の4つの出場権をかけて戦うFirst4から勝ち進んできたシンデレラ。

キング対シンデレラの対戦はゴンザガ大優位と見られますが、そう簡単に行かないのが一発勝負の恐ろしい所でしょう。

シーズン30勝0敗の絶対王者、ゴンザガ大


シーズン30勝0敗で、27試合連続で2桁得点差以上での勝利を続けるゴンザガ大。

スターティング5にはカレッジNo1シューターのコーリー・キスパートを筆頭に、ドラフト上位指名候補のスーパーフレッシュマンであるジェイレン・サッグス等、全ポジションにカレッジトップレベルのプレーヤーが揃う。平均91.6得点とNCAAディビジョン1全体で1位の破壊力は絶大だ。

安定感と想像力を備える司令塔のアンドリュー・ネムハード、いぶし銀の活躍を見せるフランス出身のオールラウンダーのジョエル・アヤイにサッグスとバックコートの層が厚く、ちょっとやそっとで揺らぐチームでは無い。1人でもいたら嫌なプレーヤーが3人もいるのだから、相手チームにとっては堪ったもんじゃない。

強いて言えばフロントコートの層の薄さが弱点だけれど、Elite8では強力なインサイドを擁するUSCを一蹴してしまった...。今大会では"そこそこ"に留まっているキスパートが波に乗ってしまえば、手の付け様がないチームに。

チーム史上初のNCAAトーナメントに向けて視界良好と言えるだろう。

タフなディフェンスの勝負強さが売りのUCLA


First4に始まり、第11シードからFinal4に駆け上がったUCLA。First4からFinal4に進出したのは2011年のVCU以来、史上2校目の快挙だ。

Elite8では第1シードのミシガン大を51-49の接戦で破り、2008年以来となるFinal4の切符を掴んだ。既にトーナメントで5試合を戦い、その内2試合で延長戦を経験。接戦を勝ち抜く勝負強さという点では、今年のトーナメントでもNo1だろう。

チームの司令塔はタイガー・キャンベル。サイズこそ小さいが、中学時代から高い注目を集めてきたガードで、高校時代にはラルミエールスクールでジャレン・ジャクソンJr、ジョーダン・プール等と共に全米制覇も経験し、実力、経験値共に信頼の置けるガード。

エースのジョニー・ジュゼンはケンタッキー大からの転校生。アウトサイドシュートを得意とし、FT成功率は90%を超える。対ミシガン大戦ではチームの総得点51得点28得点を上げる活躍でチームをFinal4に牽引した。

スタッツ上はこれと言った強みに欠けるが、今大会でことごとく接戦に勝利してきたシンデレラチーム。スローペースの接戦に持ち込み、勝機を見出したい所だろう。

ゴンザガ大絶対優位

今季のゴンザガ大はここまで圧倒的な強さを見せており、この試合もゴンザガ大が絶対的に優位と見て良いでしょう。とは言え、下位シードから勝ち上がってきたUCLAには勢いがあり、一発勝負のトーナメントでは何が起きてもおかしくはありません。

UCLAが互角に渡り合うには、ハイスコアリングチームであるゴンザガ大をスローペースに引きずり込み、ジュゼンが対ミシガン大戦で見せた様な爆発的なパフォーマンスを見せるプレーヤーが出てくることが最低条件でしょう。

ただ、正直言えばゴンザガ大のここまでの試合を見ると付け入る隙は無く、ゴンザガ大が難なく快勝を収めてしまう気がしています。

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