ビラノバ大のジェレマイア・ロビンソン-アールがアーリーエントリーへ
NCAAトーナメントも終わり、進路選びの時期に。有力下級生のNBAドラフトへのアーリーエントリーの表明が続く。
ビラノバ大のソフォモア(日本の大2相当)、ジェレマイア・ロビンソン-アールもアーリーエントリーを表明した1人。平均15.7得点8.5リバウンドを記録し、カンファレンスの最優秀選手賞にも選ばれている。
高校時代にはIMGアカデミーでGEICOナショナルズを制覇し、実質的な全米No1にも輝いた。IMGアカデミーでは田中力君ともチームメイトだったので、ロビンソン-アールの顔を知っている方もいるかもしれないですね。
ちなみにIMGアカデミーへの転校前にプレーしていたカンザスの高校では、ボル・ボルともチームメイトだった。
— Jeremiah Robinson-Earl (@JCREarl) April 9, 2021
ジェレマイア・ロビンソン-アール
所属:ビラノバ大
生年月日:2000年11月3日
ポジション:PFC
登録身長:6フィート9インチ(205.7cm)
出身校:IMGアカデミー(フロリダ州)
主な受賞歴:Big East Player of the Year (2021)/Third-team All-American (2021)
スタッツ
ハイライト
高校で全米No1に
高校の最終学年をフロリダのIMGアカデミーで過ごしたジェレマイア・ロビンソン-アール。後に揃ってマクドナルドオールアメリカンに選出されたアルマンド・ベイコット、ジョシュ・グリーン等と共にチームを実質的な高校全米No1決定戦に位置づけされるGEICOナショナルズ優勝に導いている。
カレッジ入学前の2019年の夏にはU19USA代表に選出され、ギリシャで開催されたU19ワールドカップに出場。7試合全てにスターティングメンバ―として出場し、チーム2位の平均12.7得点、チーム3位の平均6.3リバウンドを記録し、チームの世界制覇に貢献した。
アリゾナ大、カンザス大など多くの強豪校からリクルートを受けた後、高校卒業後はビラノバ大への進学を選択している。
"一家に一台"のオールラウンダー
ビラノバ大に進学後は1年目から全ての試合にスターティングメンバ―として出場。平均10.5得点9.4リバウンドを記録し、カンファレンスの最優秀新人賞を受賞。シーズン終了後にはNBAドラフトへのアーリーエントリーを表明するも撤回。ビラノバ大で2年目を過ごす事を選んだ。
カレッジで2年目の今季、ロビンソン-アールはカレッジを代表するインサイドプレーヤーの1人に成長。平均15.7得点8.5リバウンドを記録し、サードチームオールアメリカンにも選出された。
巧みでパワフルなインサイドワークに加え、ミッドレンジジャンパーも得意。3PT成功率こそ並だけれど、FT成功率は2年連続で70%を上回り、シュートタッチは悪くない。キャッチ&シュートに磨きを掛ければシューティング系のビッグマンにもなり得る。
過小評価されているのがパスセンス。シーズン平均アシストは2.2だが、司令塔のコリン・ギレスピーを欠いたNCAAトーナメントでは、3試合で平均4.7アシストを残し、インサイドから的確なパスでチームオフェンスを演出した。
リバウンドなどのインサイドワークに奮闘し、チームメイトをアシストでお膳立てするロビンソン-アールは"一家に一台"と言ってもいい程に理想的なチームプレーヤーだ。
機動力は高いが、爆発的なクイックネスや跳躍力を武器とするタイプでは無く、インサイドプレーヤーとしてはサイズは標準的。ブロックを連発する様なタイプのビッグマンとはならないだろう。
予想指名順位は1巡目下位から2巡目
パワフル且つスキルフルなプレーでカレッジ屈指のビッグマンに成長したジェレマイア・ロビンソン-アール。身体的な魅力が高いという訳では無く、NBAドラフトでは1巡目下位から2巡目辺りの評価となるのではないだろうか?
インサイドで身体を張るタイプのハードワーカーとしてNBAでも活躍を期待したい。シューティングタッチは良いので、継続してアウトサイドシュートに磨きを掛ければ、使い勝手の良いビッグマンとして、長きに渡り活躍するロールプレーヤーになってくれるはずだ。
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