今年のドラ1鉄板候補、ケイド・カニングハムはココがスゴイ!

アーリーエントリーの期限も過ぎたので、そろそろドラフトネタを再開。

今年のドラフト1位指名候補の鉄板はオクラホマ州立大のケイド・カニングハム。数々のスター候補を輩出しているフロリダ州の名門校、モントバードアカデミー出身のオールラウンダーは入学早々からカレッジバスケを席巻。Consensus first-team All-American をはじめ、多くの個人賞も受賞している。

カニングハムネタはこれまで何度か書いているので、カニングハムの経歴には触れず、僕の偏った目線からカニングハムは何が凄いのかという話をサラッと。



プロフィール:ケイド・カニングハム

所属:オクラホマ州立大
学年:フレッシュマン
生年月日:2001年9月25日
出身:モントバードアカデミー(フロリダ州)
主な受賞歴:Consensus first-team All-American (2021)/USBWA National Freshman of the Year (2021)/Big 12 Player of the Year (2021)/Naismith Prep Player of the Year (2020)

スタッツ

MINFGFG%3PT3P%FTFT%ORDRREBASTBLKSTLPFTOPTS
ケイド・カニングハム35.46.5-14.843.82.3-5.7404.9-5.884.60.75.56.23.50.81.62.54.020.1

身体測定結果

身長(cm)体重(kg)ウイング
スパン(cm)
スタンディング
リーチ(cm)
備考
ケイド・カニングハム198.198.4214.0-2019年ナイキスキル
アカデミーのロスターより

ハイライト


何でもこなすカメレオンプレーヤー

カニングハムのベストポジションがガードなのか、ウイングなのかという話は置いておこう。彼が今年のドラフト1位指名最有力候補たらしめる所以は、プレーの万能性だろう。

オクラホマ州立大はメジャーカンファレンスに所属するが、選手層の厚いタレント集団では無かった。その中にあって、カニングハムは状況に応じて求められるポジションをこなす、"カメレオンプレーヤー"であった。

ディフェンス面でも隙は無く、先読み鋭く小さくクイックなガードへの対応もお手の物。クイックネス不足を指摘する声もあるが、プレーの上では全く弱点となっていない。

彼のプレーが運動能力頼みではないだけであって、運動能力も標準以下ではないだろう。


時にはメインハンドラーとしてゲームをコントロールし、スコアラーとしてはアウトサイドシュートも高確率でタフショットを難なく沈める。ディフェンシブプレーヤーとして対戦相手のベストプレーヤーにマッチマップし、インサイドでの力強いプレーまで見せる。

オールラウンドなプレーヤーは増加傾向にあるが、カニングハムの様に"穴が無い"と言える程に完成されたプレーヤーは稀有で、ポジションレス化が進む現代バスケットボールに求められるものだろう。

着実に歩を進める成長力

これまでのカニングハムのプレーを見る中で、目を見張る点の1つが彼の成長力だろう。

現在では大型ガードとしてもプレーするカニングハムだが、これは高校時代にAAUのコーチも務めた彼の兄の指導方針と言われている。ウイングとして既に高い評価を得ていたカニングハムを、更に1ランク上のプレーヤーに成長させる為、兄は敢えてトップチームでは無いチームでガードに挑戦させた。

その後もディフェンス、アウトサイドシュートと着実に穴を埋めたカニングハムは、フレッシュマンにして今年のドラフト候補の中で最も完成されたプレーヤーの1人となった。

着実な成長の実績を持つカニングハムは、NBAでも求められるニーズに合わせ、プレーをブラッシュアップさせて行くだろう。

国際試合の経験値と勝者のメンタリティ

モントバードアカデミー在籍時の2019年夏、カニングハムは世代別のチームUSAメンバーに選出され、U19ワールドカップに出場している。

当時高校生だったカニングハムは、学年が上のプレーヤー達の中で主力として活躍。アグレッシブなプレーで平均11.7得点4.9リバウンド5.7アシストと暴れまわった。

自国を代表して世界と戦った経験からか、カニングハムの勝利への執念は一際強い。カレッジでも1点を争う終盤には、必ずと言って良いほどボールを要求し、自ら試合を決めに行った。

時には無謀なプレーも見せたが、勝利へのあくなき執念は、カニングハムの成長の上でも必要な資質だろう。

抜群の総合力を見せるドラ1の鉄板

技術や運動能力といった、ある1点で見ればカニングハムを上回るプレーヤーはいるが、サイズ、技術、経験値の全てを考慮に入れた総合力では、今年のドラフト候補でカニングハムの右に出る物はいない。

その総合力の高さ故、ジェイソン・テイタム以来の無難な上位指名候補と予想している。

何でもこなすプレースタイルは現代バスケのトレンドとの親和性も高く、今年のドラフト1位指名最有力候補の座はちょっとやそっとでは揺るがない。

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