カレッジNo1シューター、コーリー・キスパートのココがスゴイ!

ゴンザガ大のシニア、コーリー・キスパート。

2017年にゴンザガ大に入学したキスパートは、日本人プレーヤーの八村塁ともチームメイトとして共にコートに立っていた為、彼の顔を覚えている日本のファンもいるだろう。

昨季、平均18.6得点の活躍で、2017年以来となるゴンザガ大のNCAAトーナメント決勝進出に貢献した。

3PT成功率44.0%、FT成功率87.8%とアウトサイドの精度はカレッジでも屈指。

また、学業においても優秀で、3年間で学士を取得し、昨季は修士課程に。今年はAcademic All-American of the Yearも受賞した文武両道を高い次元で実現しているプレーヤーだ。

カレッジNo1シューターである、コーリー・キスパートのココがスゴイという話。



プロフィール:コーリー・キスパート

所属:ゴンザガ大
ポジション:SF/SG
生年月日:1999年3月3日
出身:キングスハイスクール(ワシントン州)
主な受賞歴:Consensus first-team All-American (2021)/Julius Erving Award (2021)/WCC Player of the Year (2021)

スタッツ

GPMINFG%3P%FT%REBASTBLKSTLPFTOPTS
3231.852.944.087.85.01.80.40.91.71.318.6

コンバイン結果

コーリー
キスパート
クレイ
トンプソン
裸足身長(cm)198.1197.5
靴込身長(cm)201.3201.3
体重(kg)101.593.3
ウイング
スパン(cm)
200.7205.7
スタンディング
リーチ(cm)
259.1262.9
レーン
アジリティ(秒)
10.9110.99
シャトルラン(秒)2.99-
スプリント(秒)3.123.24
垂直跳(助走無)76.267.3
垂直跳(助走有)95.380.0
最高到達点354.3342.9

ハイライト


完成されたスコアリングパッケージ

昨季平均18.6得点、3PT成功率44.0%、FT成功率87.8%という数字を記録し、効率の良い得点でゴンザガ大のオフェンスを牽引したコーリー・キスパート。

1.24PPP(Points Per Possession)はNCAAディビジョン1全体でも1位の数字で、カレッジで最も効率的なスコアラーと呼べるだろう。

Consensus first-team All-Americanや、カレッジ最優秀のSFに贈られるJulius Erving Awardも受賞し、実績を見てもカレッジを代表するプレーヤーだ。

シニアのキスパートは、ボールを受けるまでの動きもキッチリと習得しており、チームオフェンスの流れの中でテンポ良くシュートを放ち、気づいたら高確率で得点を量産した。

3PTシュートが最大の売りだが、カッティングやドライブも巧みで、スコアラーとしての完成度も高い。

FT成功率は3年連続で80%以上、3PT成功率は2年連続で40%以上を記録し、カレッジで最も信頼のおけるシューターだろう。

ドラフトコンバインで高い運動能力を示す

シューターとして高い評価を確立していたキスパートは、ドラフトコンバインでの体力測定でも好結果を残した。

NBA屈指のシューターであるクレイ・トンプソンと比較すると、サイズでは劣るが、95.3cmを記録した助走有の垂直跳びや、機動力系のテストで優れた数字を出した。

横のクイックネスを測るシャトルランでの結果は、今年のコンバイン参加者の中でも2位タイの好結果。

この結果は、キスパートがオフェンスだけのプレーヤーではなく、3&Dタイプとして、NBAでも十分に通用しうる運動能力を有している事を示している。

3&Dとして即戦力の期待

3PTシュートの重要性が叫ばれて久しいが、今も信頼の置ける3&Dタイプのプレーヤーの需要は高い。

今年のドラフト候補の中には、ポテンシャルの高い下級生シューターもいるが、安定感という点では、コーリー・キスパートの右に出るプレーヤーはいないだろう。

その為、キスパートは現時点でも1巡目中位と高い順位での指名が予想されているが、更に評価を上げ、10位内での指名も十分に有り得ると予想している。

今年のドラフト候補は豊作と言われるが、カレッジで4年間を過ごしたキスパートの完成度と信頼感は群を抜く。3&Dで即戦力を探すならば、それはキスパートだろう。

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