NCAAトーナメントのヒーロー、ジェイレン・サッグスはココがスゴイ!

今回はゴンザガ大のNCAAトーナメント決勝進出に貢献したジェイレン・サッグスを。

高校時代はアメリカンフットボールのクオーターバックとしても高い評価を受け、複数競技で活躍するデュアル・アスリートとして知られるプレーヤー。親戚には元NBAプレーヤーのエディー・ジョーンズやNFLで活躍したテレル・サッグスの名前も。

学年屈指のガードとして高校時代から、その名を轟かせてきたサッグスのどこがスゴイのか?という話。



プロフィール:ジェイレン・サッグス

所属:ゴンザガ大
学年:フレッシュマン
生年月日:2001年6月3日
ポジション:PG/SG
出身:ミニハハアカデミー(ミネソタ州)
主な受賞歴:Consensus second-team All-American (2021)/First-team All-WCC (2021)/WCC Newcomer of the Year (2021)/WCC Tournament Most Outstanding Player (2021)

スタッツ

MINFGFG%3PT3P%FTFT%ORDRREBASTBLKSTLPFTOPTS
ジェイレン・サッグス28.95.2-10.350.31.2-3.533.72.9-3.876.10.64.75.34.50.31.92.62.914.4

身体測定

身長(裸足/cm)身長(靴込/cm)体重(kg)ウイング
スパン(cm)
スタンディング
リーチ(cm)
備考
ジェイレン・サッグス190.5193.088.0195.6251.52018年6月U17
キャンプでの測定結果

ハイライト


大舞台で輝く"持ってる"プレーヤー

ジェイレン・サッグスの名前を世界中に知らしめたのは、今年のNCAAトーナメントFinal4での対UCLA戦だろう。

延長戦のラストプレーでサッグスはハーフコートロゴ付近からブザービーターを沈め、ゴンザガ大を2017年以来のNCAAトーナメント決勝に導き、一躍今年のNCAAトーナメントの主役に躍り出た。

高校時代はミネソタ州大会をフレッシュマンからジュニアまで3連覇(シニアのシーズンは新型コロナの影響で州大会がキャンセル)。全米放送された対シエラキャニオン戦でも大車輪の活躍でチームの勝利に貢献し、大舞台で輝きを放った。

U16、U17、U19と3つのカテゴリーでチームUSAのメンバーに選出され、その全て優勝を経験している勝ち運と競争心の強いプレーヤーだ。

彼がこれだけの実績を残しているのは、単に"持っている"からだけだなく、強い勝利への意志を持っているからだろう。前述のUCLA戦のブザービーターも、勝利を狙う強く狡猾な意志があってこそ生まれたプレー。

チームの主塾として勝利に牽引するガードを探すのであれば、サッグスは良い選択肢だろう。

ドラフト屈指の運動能力を誇るアスリート

今年のドラフト上位候補には、抜群の跳躍力と空中でのバランス感覚を誇るジェイレン・グリーンを始め、多くのアスレティックなプレーヤーがいるが、総合的な運動能力の高さにおいて、サッグスは随一のレベルにある。

空中を滑空しているかの様な跳躍力、電光石火のクイックネス、フィジカルコンタクトを苦にしないパワーを揃えるサッグスの運動能力はNBAでもエリートレベル。オフェンスでは鋭い直線的なドライブでディフェンスを切り裂き、ディフェンスにおいてもクイックネスを駆使してマークマンを苦しめ、平均1.9スティールを記録している。

攻守において突出した運動能力を遺憾なく発揮する華のあるプレーヤーだ。

デュアルアスリート故の視野の広さ

前述の通り、サッグスはアメリカンフットボールのクオーターバックとしても活躍したデュアルアスリートだ。

バスケットボールコートより広いアメリカンフットボールのフィールドでプレーしてきただけあり、視野の広さは卓越している。針の穴を通すロングパスのコントロールと、ここしかないという所にボールを落とす距離感はクオーターバックならでは。

ハーフコートでのゲームコントロールを得意とするタイプでは無いが、カレッジ以上にテンポの速いNBAでは、サッグズの視野の広さはこれまで以上に猛威をふるい、多くのハイライトを演出してくれるだろう。

運動能力優れるドラフト屈指のエリートガード

大一番での勝負強さ、卓越した運動能力を誇り、高校時代から世代屈指のガードとして国際試合での経験も豊富なジェイレン・サッグス。

高校時代からの着実な成長を見ても、安全な指名と予想される。今年のドラフトでケイド・カニングハムの次に指名を受けるポイントガードはサッグスになるだろう。

コメント