ドラフト1のファンタジスタ、シャリーフ・クーパーのココがスゴい!

今回はオーバーン大のフレッシュマンガード、シャリーフ・クーパーを。

サイズは小さいけれど、高校時代には、ジュニアして全米最優秀選手賞の1つであるUSA Today All-USA Player of the Yearも受賞している超実力派。

諸事情でカレッジ開幕に出遅れ、故障もあって出場試合数は12試合に限られたが、そのプレーはカレッジバスケに大きなインパクトを残した。

パスセンスに優れ、今年ドラフトきってのファンタジスタであるクーパーのココがスゴいという話。



プロフィール:シャリーフ・クーパー

所属:オーバーン大
ポジション:PG
生年月日:2001年6月11日
出身:マッキーチャンハイスクール(ジョージア州)
主な受賞歴:SEC All-Freshman Team (2021)/USA Today All-USA Player of the Year (2019)

スタッツ

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シャリーフ・クーパー33.16.0-15.339.11.1-4.822.87.1-8.682.50.73.64.38.10.31.02.74.220.2

ハイライト


確かなスキルとディフェンスの裏をかく創造性

オーバーン大のフレッシュマンガード、シャリーフ・クーパー。

出場試合数が限られた為、NCAAディビジョン1の個人スタッツのランキングには入っていないが、平均8.1アシストは昨季のNCAAディビジョン1全体で2位に値する数字だ。

ワイドオープンのチームメイトやスペースにドンピシャのパスを通す空間把握能力の高さと確かなパススキルで、多くのハイライトを演出した。パスを通すまでにもディフェンスの注意を惹き、更には裏をかく高い創造性とスムースなプレーは、NCAAディビジョン1でも群を抜いた。

クーパー程にチームメイトの魅力を引き出し、ステップアップさせる事の出来るポイントガードは、今年のドラフト候補には見当たらない。

見る者の創造を超えるプレーを見せてくれるクーパーは、今年のドラフト1のファンタジスタだろう。

絶対的な1対1の強さ

スモールガードの部類に入るクーパーだが、その1対1の強さはアマチュア最高峰のNCAAディビジョン1の中でも絶対的だった。

シーズン開幕に出遅れた事もあり、フィニッシュには苦戦をしていたが、それでも平均得点は20得点を超えた。

クイックネスに優れる為か、緩急の上手さ故か、左右に的を絞らせないドライブの巧みさ故か、外から見ているだけではその要因は分からないが、クーパーはいとも簡単にドライブでマッチアップのディフェンスを抜き去ってしまう。

ディフェンスがカバーに来なければ、自らフィニッシュし、ディフェンスが寄ればチームメイトにドンピシャのパスを供給し、ハイライトを演出。

絶対的な1対1の強さを誇るクーパーはディフェンスの対応を見て、余裕の後出しジャンケンでプレーを選択していた。

創造性溢れるクーパーのプレーの土台となっているのは、その絶対的な1対1の強さだろう。

高いスキルとセンスを兼ね備えるスター候補

私的には推しているクーパーだが、サイズの懸念や出場試合数が限られたせいか、上位指名を予想する声は聞かれない。

とは言え、出場12試合で見せた鮮烈なインパクトや、スモールガードであっても実力のあるプレーヤーはNBAでも通用している事実を考えれば、クーパーはロッタリー以内にも値する力を持っているプレーヤーであると見ている。

スコアリングのスタイルこそ違えど、フレッシュマンでこれ程の得点力とアシストのセンスを見せたプレーヤーは2017-2018シーズンにオクラホマ大で活躍したトレー・ヤング以来。

1巡目下位以降でクーパーを取ることが出来れば、今年のドラフトでは1番のお買い得な指名になる可能性も高い。

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