NBAドラフト2022:気が早いけれど、来年のドラフト上位候補の話
まだ今年のドラフトも終わっていないけれど、一足お先に来年のドラフトの話を。
例年通り、ドラフト終わりのタイミングで来年のドラフトの話をする予定なので、上位候補について。
また、前々から2022年のドラフトから高卒プレーヤーのアーリーエントリーが解禁されるのでは?という話があったけれど、最近その進捗は聞こえてこない。
その為、2022年のドラフトでは高卒アーリーエントリーが解禁されない、という前提でのお話。あくまで、全て僕の偏見、妄想満載の話なのでご容赦を。
ちなみに、イマニ・ベイツもclass of 2022からclass of 2021に学年変更をしたけれど、ベイツの場合は年齢がアーリーエントリーの要綱を満たさないので、2022年のドラフトにエントリーは不可。
追記:
その後、ジェイレン・ドゥーレンはclass of 2021に学年変更し、メンフィス大にコミット。メンフィス大では、イマニ・ベイツともチームメイトに。
追記:
結局、ドゥーレンはclass of 2021に学年変更し、メンフィス大へ。しかもメンフィス大ではイマニ・ベイツともチームメイトに。
ベイツとデュオを組むことで、ドゥーレンのポストからの視野の広さ、パスセンスは最大限に発揮されるだろう。
加えて、メンフィス大のコーチ陣には、元NBAのラシード・ウォーレスが加入。ウォーレスの指導で、ベイツのオフェンススキルのレベルアップが期待される。
だって、この弱小ブログが推しているプレーヤーを売り出せるのは、ドラフト時期ぐらいなものだから。
🇺🇸 @ChetHolmgren Named to Team USA U19 Roster 🇺🇸
— Gonzaga Basketball (@ZagMBB) June 25, 2021
📰Press Release: https://t.co/aXufLM62Zz pic.twitter.com/22IFNnVVVx
ドラ1はホルムグレン、バンケロ、ハーディ3人の争いに
例年、ドラフトで1位指名を受けるのは、前年に高校を卒業したプレーヤー。
来年のドラフトで言えば、今年高校を卒業するclass of 2021のプレーヤーの中から、ドラ1が出る可能性が高いだろう。
class of 2021のプレーヤーで、高い評価を受けているのは、ゴンザガ大のチェット・ホルムグレン、Gリーグに進むジェイデン・ハーディ、デューク大のパオロ・バンケロの3人。
現時点では、この3人が頭1つ抜きんでた存在だろう。
また、class of 2022のビッグマン、ジェイレン・ドゥーレンも高校を1年早め、class of 2021に学年変更をするという噂が出ている。
そうなれば、ドゥーレンもドラ1争いに食い込んでくると予想している。
高校バスケ界のユニコーン、ホルムグレン
ゴンザガ大を選んだチェット・ホルムグレンは、2019年夏にステファン・カリーを華麗に抜き去った動画がSNSで話題となり、日本でも広く知られるプレーヤーだろう。
昨季は所属校のミニハハアカデミーをミネソタ州大会優勝に牽引し、ゲータレード賞、ネイスミス賞などの、全米高校最優秀選手賞を総なめにしている。
7フッター級の身長に、7フィート6インチ(228.6cm)とも言われるウイングスパンを持ちながら、ボールハンドラーまでこなししまう多彩なスキルを備えるユニークなプレーヤー。
その類まれなスキルセットは正にユニコーンだ。
彼のプレースタイルは、小学生の頃から所属していたAAUチーム、グラスルーツシズルのオールラウンドな育成によるものの様だ。(ジェイレン・サッグスとは、このAAUで小学生からチームメイト)
特にアウトサイドからのシューティングストロークの滑らかさは、7フッターのプレーヤーとは思えない程。
ディフェンスでは、そのサイズと機動力から、ブロックを量産する守護神としてペイントエリアに君臨する。
サイズとスキルを兼ね備えるプレーヤーだが、華奢なフィジカルには懸念の声も。
高校では、ハンドラーとしてもプレーしていたホルムグレンが、カレッジでどのポジションでプレーするかも注目の1つ。彼の長所を発揮する上では、ウイングが適している様にも思う。
ホルムグレンをはじめ、多くのタレントを擁するゴンザガ大は、来季もカレッジの中心となるチーム。
そこで中心プレーヤーとして活躍し、チームを今年同様、NCAAトーナメントFinal4に導く事が出来れば、ホルムグレンのドラフト1位指名がグッと現実的になるだろう。
高校No1スコアラー、ジェイデン・ハーディ
高校バスケ界を代表するスコアラー、ジェイデン・ハーディは、NBA入りの王道であるNCAAディビジョン1の強豪校への進学ではなく、Gリーグ入りを選んだプレーヤーの1人。
2020年にネバダ州の最優秀選手賞に贈られるゲータレード賞を獲得したハーディは、昨年カレッジをスキップしてのGリーグ入りという道を開拓した、ジェイレン・グリーンと同様に、一度波に乗ったら手の付けられない爆発力を誇る。
グリーンはドライブにも強さを見せたが、ハーディはよりアウトサイドシュートに特化したタイプ。
ゾーンに入ったハーディは、どんなレンジからでも、どんな難しいシュートでも、いとも容易くリングを射抜く。
昨季、全米のトップ校8校を集めて開催されたトーナメント、GEICO Top Flight Inviteでは、3試合で平均31.3得点を叩き出し、ドラ1指名候補の対抗馬であるホルムグレンとの直接対決にも勝利した。
ホルムグレンの様な目を見張る様なサイズや、ユニークなスタイルのプレーヤーではないが、アウトサイドのスコアリングに優れるハーディは、現代バスケとの親和性も高く、スコアラーとしての完成度も高い。
チームを1人の力で導く絶対的エースを求めるのならば、それはハーディかもしれない。
現代的オールラウンダー、パオロ・バンケロ
近年、多くのプレーヤーをNBAに輩出する"NBAプレーヤー養成所"である、デューク大に進んだパオロ・バンケロ。元WNBAプレーヤーのロンダ・スミスを母に持つ。
インサイドプレーヤーであっても、オールラウンドなスキルを身に付けるのが、昨今の高校トッププレーヤーのトレンドであるが、バンケロ程に整ったスキルを持つプレーヤーは中々お目に掛かれない。
ハンドラーまでこなしてしまう高いハンドリングやパススキル、ミッドレンジからの多彩なオフェンススキルは高校生とは思えない大人びたものだ。
運動能力押しのプレーヤーではないが、デューク大での体力測定では、助走有のジャンプで40インチ(101.6cm)を超え、フィジカルも屈強。
インサイドプレーヤーとして、特別サイズに優れているという事は無さそうだが、体力、スキル共に穴は無い。
オールラウンドなプレースタイルは現代的で、デューク大でミッドレンジやアウトサイドシュートを安定して決める事が出来れば、ドラフト1位指名も現実的に。
来季はカレッジバスケの名将、コーチKのコーチとしてのラストイヤー。コーチKの花道を飾る事ができるかどうかは、バンケロの双肩に掛かっていると言っても過言ではない。
ペイントエリアのモンスター、ジェイレン・ドゥーレン
昨季、モントバードアカデミーを実質的な全米王者に導いたビッグマン、ジェイレン・ドゥーレン。
class of 2022のプレーヤーであるが、彼が噂通りにclass of 2021に学年変更をすれば、2022年のドラ1争いに食い込んでくるだろう。
類まれなフィジカルと高い機動力を誇るドゥーレンは、主にディフェンスでその支配力を発揮する。
ペイントエリアだけでなく、ガードやウイングのディフェンスにも対応出来る事は、現代バスケにおいて大きな魅力だ。
運動能力に優れるビッグマンはいつの時代も重宝されるが、ドゥーレンの様に、サイズ、機動力に加え、パワーまで揃えているビッグマンは貴重な存在だ。
スコアリングスキルは発展途上だが、ポストアップからのパスセンスは抜群。ディフェンスを引き寄せ、カットして来たチームメイトや、逆サイドのコーナーへ安定してパスを供給する事が出来る。
その多彩なプレースタイルは、NBA往年の名プレーヤーである、クリス・ウェバーにも例えられるほど。私的なイメージでは、現代的にアップデートしたドワイト・ハワードやバム・アデバヨの様なプレーヤーになれると期待している。
まだ進路も未定だが、近々進路候補を5つに絞る予定。
ドゥーレンが加われば、2022年のドラフトの上位層にグンと厚みが加わることになる。
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