注目フレッシュマン:ユニコーン、チェット・ホルムグレンはゴンザガ大へ

そろそろ2021-2022シーズンのカレッジバスケに向け、注目のフレッシュマンネタを。

まずは、高校時代に"ユニコーン"としてその名を轟かせたゴンザガ大のチェット・ホルムグレンから。

ホルムグレンは、AAU、ミニハハアカデミーの先輩であるジェイレン・サッグスと同様にゴンザガ大へ進学。

ゴンザガ大は今年のNCAAトーナメントでも決勝に進出しており、2年連続でのFinal4の期待が掛かる。



プロフィール:チェット・ホルムグレン

所属:ゴンザガ大
ポジション:PF/C
生年月日:2002年5月1日
登録身長:7フィート1インチ(215.9cm)
出身:ミニハハアカデミー(ミネソタ州)
主な受賞歴:Gatorade National Player of the Year (2021)/Morgan Wootten National Player of the Year (2021)/Naismith Prep Player of the Year (2021)/FIBA U19 World Cup MVP (2021)

ハイライト


高校バスケを席巻したユニコーン

2021年の主要高校最優秀選手賞を総なめにしたチェット・ホルムグレン。

7フッターの身長に恵まれたウイングスパン、そしてそのサイズに似つかわしくないスキルフルなプレーから"ユニコーン"の異名を持つプレーヤーだ。

ホルムグレンの父も7フッターの身長を誇り、ミネソタ大でプレー。父のサイズを受け継いだホルムグレンは、6年生時点で身長6フィート2インチ(188cm)と幼少期から常に周囲より大きかった様。

そんなホルムグレンは、小学生の頃から所属していたAAUチームであるグラスルーツシズルでタイレル・テリーやジェイレン・サッグス等、優れたガード達と練習し、スキルを磨き、今の様なユニコーンに成長していったと言われている。

ちなみに、昨季ゴンザガ大で活躍したサッグスは小学生の頃からグラスルーツシズルでチームメイトで、後にミニハハアカデミーでも共に活躍した。

多くの強豪カレッジからリクルートを受けたホルムグレンが、ゴンザガ大を進路に選んだのは、サッグスの影響もあるかもしれない。

U19ワールドカップでMVPを受賞し、完成度を示す

ゴンザガ大でのシーズンを前に、ホルムグレンはUSA代表メンバーとして今夏ラトビアで開催されたU19ワールドカップに出場。

平均11.9得点6.1リバウンド3.3アシスト2.7ブロックの活躍で、USAの大会連覇に貢献し、自身も大会ベスト5とMVPを受賞した。

FG成功率62%、3PT成功率53.8%と精度の高いアウトサイドシュート、効果的なドライブを決めるハンドリング、視野の広いアシストと多彩なオフェンスを見せ、ディフェンスではサイズと機動力を駆使し、世代屈指のリムプロテクターとして君臨。

攻守にオールラウンドなプレーの質の高さには、数字以上のインパクトがあった。

正直、ホルムグレンの様にサイズに優れたオールラウンド系のプレーヤーには、高校卒業時点ではプレーの精度が伴わないケースも少なくないが、U19ワールドカップの活躍で完成度の高さを示しくれた。

ビッグマンとは思えない程スムースなアウトサイドシュートや、1対1の駆け引きの巧さはNBAのスーパースターであるケビン・デュラントを彷彿とさせる。

U19のプレーから見れば、ホルムグレンのナチュラルポジションはウイングだろう。

ゴンザガ大はドリュー・ティミーというカレッジ屈指のビッグマン擁しており、ホルムグレンをウイングとして育成する土壌がある。

また、アンドリュー・ネムハードというコントロールに優れたガードもおり、ホルムグレンの能力を引き出してくれるはずだ。

カレッジでも即戦力の期待

針金の様に細い体型から、フィジカルコンタクトを懸念されてきたホルムグレンだが、U19では世代トップレベルのプレーヤーの中でも際立ったプレーを見せ、カレッジでも、ウイングプレーヤーとして即戦力の期待が掛かる。

今年のNCAAトーナメントで決勝に進出したゴンザガ大からは、サッグス、キスパート、アヤイ等がNBA入り等でチームを離脱したが、ティミーや司令塔のネムハード、経験を積んだ下級生が残り、今年もFinal4を狙えるタレントが揃う。

2年連続でのFinal4進出だけでなく、同校史上初となるNCAAトーナメント制覇も決して夢ではない。


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