NBAドラフト2021:気になったピック【2巡目前半】

今年のドラフトも遂に終了。

推していた子達がNBAに巣立ち、嬉しいような、どこか寂しい様な。

備忘録として、今年のドラフトで気になった指名をまとめておく。

今年は例年以上に2巡目に気になるピックが多く、2巡目前半、後半の2つに分けて。
 



アイザイア・トッドはウィザーズへ



昨季Gリーグでプレーしたアイザイア・トッドは2巡目31位で指名を受け、ワシントンウィザーズへ。

サイズ、高い運動能力、スムースなアウトサイドシュートを持ち、現代的なインサイドプレーヤーとして、高校下級生の頃には学年1位の評価もあったプレーヤー。

その後、ポテンシャルにスキルが中々追い付かず、徐々に評価を下げたトッドは、ミシガン大へ進学を表明するも、それを撤回し、Gリーグに飛び込んだ。

Gリーグでのデビュー戦では、所在無さげなプレーで何1つ通用せず、2得点3リバウンドに終わったが、得意のアウトサイドシュートに活路を見出し、Gリーグに適応。

終わってみれば、レギュラーシーズン平均で12.3得点3PT成功率36.2%FT成功率82.4%と堂々の活躍を見せた。

Gリーグイグナイトの育成組で、シーズンを通じて最も顕著な成長を見せたのがトッド。

フェイダウェイジャンパー等のタフショットを軽々沈めるシュート精度、ディフェンスでガードをカバー出来る機動力があり、適材適所に配置すれば、NBAでも通用するだろう。

ウィザーズが適切な育成を施し、着実な成長を続けることが出来れば、2巡目からチームの中心選手となるだろう。

JT・ソーはホーネッツへ



オーバーン大でスケールの大きなプレーを見せたJT・ソーは2巡目37位で指名を受けた、シャーロットホーネッツへ。

カレッジでもスムースなプレーを見せたソーだったが、ドラフトコンバインでは、それに加えてウイングスパン221.6cm、スタンディングリーチ279.4cmとセンター級のサイズを示した。

機動力も高く、オーバーン大では、シャリーフ・クーパーのパスを受け、多くのハイライトプレーを残した。

ホーネッツでも、ラメロ・ボールのパスを受け、躍動してくれるだろう。

アヨ・ドスンムはブルズへ



イリノイ大のアヨ・ドスンムは2巡目38位指名を受け、シカゴブルズへ。

シカゴのモーガンパークハイスクールでプレーし、イリノイ大に進んだドスンムが地元シカゴに凱旋した。

ドスンムはカレッジでのラストシーズンに20.1得点6.3リバウンド5.3アシストを記録し、カレッジ最優秀PGに贈られるボブ・クージー賞も受賞したカレッジを代表する実力派。

2巡目とは言え、即戦力としての活躍が期待出来る。

シカゴ出身のプレーヤーらしい強気で爆発力の高いプレースタイルは、きっと地元ファンに愛されるはずだ。

ジャレッド・バトラーはジャズへ


今年のNCAAトーナメントで、ベイラー大を同校男子チーム史上初の全米制覇に導いたジャレッド・バトラーは40位で指名を受け、ユタジャズへ。

NCAAトーナメントFinal4の2試合で合計39得点11アシストを稼ぎ出し、Final4の最優秀選手賞も受賞している。

クリエイティブでゲームコントロールに長け、ディフェンスでも優秀。

3PT成功率は41.6%でキャッチ&シュートでもプルアップでもアウトサイドシュートを沈める事が出来る。

サイズは平凡だが、非常に使い勝手の良いプレーヤーで、即戦力としての活躍が期待出来るだろう。

グレッグ・ブラウンはブレイザーズへ



高校時代、ESPNによる高校生ランキングで学年9位にランクされたグレッグ・ブラウンは、43位指名を受けポートランドトレイルブレイザーズへ。

爆発的な跳躍力を誇り、フィニッシャーとしての能力は超一流。現時点で安定したシューターではないが、3PTも決して悪くない。

ドラフトコンバインでは、体力測定で優れた結果を残し、助走有の垂直跳び99.1cm、最高到達点370.8cmを記録。機動力系のテストでも素晴らしい結果を残した。

NBAレベルでも優れたフィニッシャー、複数ポジションを守るオールラウンドなディフェンシブプレーヤーになれるポテンシャルは十分。

これ程の逸材を2巡目で取れるのは今年ならでは。昨年のドラフトであれば、1巡目どころかロッタリーで指名を受けていただろう。

それだけのプレーヤーは43位で取れたのだから、ブレイザーズにとっては美味しいピックだろう。


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