高校屈指のスコアラー、イマニ・ベイツはメンフィス大へ

高校バスケ界注目のプレーヤー、イマニ・ベイツが遂に進路を決めた。

元々は2022年に高校卒業予定だったベイツだが、卒業を1年早め、class of 2021に学年変更する事が今年8月に明らかとなっていた。

進路の最終候補にはオレゴン大、ミシガン州立大に加えGリーグの名前もあがったが、ベイツ争奪戦に勝利したのは、アンフェニー・ハーダウェイがHCを務めるメンフィス大。

ラリー・ブラウン、ラシード・ウォーレスとNBA経験豊富な2人をコーチングスタッフに招聘したメンフィス大は、世代トップクラスのビッグマン、ジェイレン・ドゥーレンの獲得に成功したばかり。

ベイツとドゥーレンのデュオは、カレッジバスケを震撼させる支配的なデュオとなるポテンシャルを秘めている。

来年1月に18歳となるベイツが、NBAドラフトにエントリー可能となるのは2023年。

カレッジで2年を過ごすか、カレッジで1年を過ごした後にGリーグや海外プロを経由しNBAを目指す事になるだろう。


イマニ・ベイツ

所属:イプシプレップアカデミー(ミシガン州)
生年月日:2004年1月28日
ポジション:SF
身長:6フィート9インチ(205.7cm)
主な受賞歴:Gatorade National Player of the Year (2020)

ハイライト


そもそもイマニ・ベイツって?

高校入学前から、恵まれたサイズと卓越したスコアリングスキルで注目を集めてきたイマニ・ベイツ。

その風貌やプレースタイルから、早くから"KD2世"との評されてきた。

高校フレッシュマンのシーズンはミシガン州のリンカーンハイスクールでプレーし、チーム史上初の州大会制覇に牽引。

ソフォモアのシーズンも、1試合で63得点を叩き出すなど高いパフォーマンスを見せ、ソフォモアとしては史上初となるGatorade National Player of the Yearを受賞。その華々しい活躍から、"レブロン・ジェームス以来最高の高校生プレーヤー"との評価も聞かれた。

ジュニアの昨季は、彼の実父が設立したイプシプレップアカデミーに移籍。シーズンを通じて全米レベルの強豪とも対戦し、10勝3敗と上々の成績を残したが、全米トップレベルのチームであるAZコンパスプレップとの試合には76-33で大敗し、苦い思いも味わっている。

下級生時には満場一致で学年No1とみなされていたベイツだが、同学年のプレーヤー達の成長もあり、"絶対的"な評価は薄れてきた。

また、高校生としては大型のウイングではあるが、ウイングスパンが長いタイプではなく、ケビン・デュラントの様な反則的なサイズを誇る訳ではない。

とは言え、現在もその評価は世代屈指で、学年変更の結果、ESPNランキングではclass of 2021の3位にランクされている。

メンフィス大での展望は?

昨季をシーズン成績20勝8敗で終えたメンフィス大でHCを務めるのは、元NBAのスタープレーヤーである"ペニー"ことアンフェニー・ハーダウェイ。

今季からは、NBAでの豊富なコーチングキャリアを誇り、殿堂入りも果たした名将のラリー・ブラウンもアシスタントコーチとしてチームに加入している。

更には、ブラウンの下でNBAチャンピオンにも輝いたラシード・ウォーレスのコーチングスタッフ入りも報じられ、コーチングスタッフのNBAでの経験値という点では、カレッジのどのチームにも劣らない。

ベイツの同期としては、AAUで共にプレーしESPNランキングでclass of 2021の5位にランクされるビッグマン、ジェイレン・ドゥーレンもメンフィス大に入学。今年のメンフィス大の新入生達は全米1の評価を受けている。

転校でメンフィス大を去ったプレーヤーも少なくないが、充実した新入生と転校生の加入で、タレントは十分。

特に、全米トップレベルのフレッシュマンであるベイツとドゥーレンのデュオへの期待値は高く、ペニーをコーチとして初のNCAAトーナメントに導いてくれるだろう。

メンフィス大ではPGに挑戦も

高校時代はスコアラーとして高い評価を受けてきたベイツだが、メンフィス大では大型PGとして育てる方針の様だ。

これまでは"ネクストKD"と呼ばれる事も少なくなかったベイツだが、カレッジでは"ネクストペニー"を目指す事となる。

実は、ベイツのウイングスパンは身長程度と長くは無く、NBAのウイングとしてはサイズの利を見込む事は出来ない。

PG挑戦はベイツの将来性を高める上で、必要なステップだろう。

既に卓越したスコリングスキルとハンドリング、優れたクイックネスを有しており、PGへの適性はある。

ベイツとデュオを組むドゥーレンは、圧倒的なパワーと身体能力を誇る、ドワイト・ハワードを彷彿とさせるビッグマン。

ドゥーレンは、ポストプレーからのアシストも得意としており、ベイツと互いにパスを供給する事で相乗効果が期待出来る。

ペニーはNBA入り当初、"シャック"ことシャキール・オニールとデュオを組みNBAを席巻した。ベイツとドゥーレンもシャック&ペニーの様な支配的なデュオとして、カレッジで暴れてくれるだろう。

ベイツのNBA入りは2023年以降

class of 2021に学年変更をしたベイツだが、2004年1月生まれの彼が19歳を迎えるのは2023年1月とあって、2022年のNBAドラフトにはエントリーが出来ない。

現行のドラフトルールでは、ベイツのNBA入りは早くとも2023年以降であり、ドラフトまで後2シーズンを過ごすこととなる。

メンフィス大への進学を決めたが、カレッジで1年を過ごし、来季がGリーグや海外プロでプレーする可能性も0ではない。

しかしながら、ペニー、ブラウン等を擁するコーチ陣のNBAでの経験値は高く、ベイツがNBAで成功する為の準備をする場所として、メンフィス大で2シーズンを過ごす可能性が高いのではないだろうか。

コメント

  1. MSUを1回蹴っても、MSUに行くと思っていたので
    メンフィス大に進学を決めたのはビックリです!

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    1. ペニー、ラリー・ブラウン、ラシード・ウォーレスとNBAでの経験豊富なコーチ陣が魅力的だったのかもしれませんね。
      大型PGとして育てる計画もある様で、ベイツの成長には良いプランだろうと思います。

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