NBAドラフト2022:そろそろ来年のドラフトの話をしよう

今年のドラフトも終わったので、毎年恒例である翌年のドラフトネタを。

近年最高の当たり年と見られる今年のドラフト比較し、来年のドラフト候補生は少し小粒な印象はあるが、サイズのあるシューター、スキルフルなインサイドと現代的なプレーヤーが揃い、実用性が高そうだ。

あくまで僕個人が推せるプレーヤーだけを書いているので、予めご了承を。

徐々に追記をしていく予定です。※シーズン開幕前に書いている子や、シーズン途中で書いてる子等、ゴチャゴチャですみません。


チェット・ホルムグレン

大学:ゴンザガ大
生年月日:2002年5月1日
学年:フレッシュマン
ポジション:PF/C
身長:7フィート1インチ(215.9cm)
出身校:ミニハハアカデミー(ミネソタ州)
主な個人賞:Gatorade National Player of the Year (2021)/Morgan Wootten National Player of the Year (2021)/Naismith Prep Player of the Year (2021)/FIBA Under-19 World Cup MVP (2021)
予想指名順位:3位以内

ハイライト

高校バスケ界を席巻したユニコーン



ミネソタ州のミニハハアカデミーからゴンザガ大に進んだチェット・ホルムグレン。

高校最優秀選手賞を総なめにし、今夏開催されたU19ワールドカップでも大会MVPを受賞している。

ホルムグレンの最大の売りは、そのサイズに似つかわしくないオールラウンドなスキルセットだろう。

7フッターの父を持つホルムグレンは、幼少期から周囲より大きかった様だが、所属AAUの指導方針により、オールラウンドなスキルを習得してきたと言われている。

高校の所属チームではハンドラーまで務め、U19でも世界の世代トップレベルのプレーヤーを相手に堂々とウイングのプレーを披露した。

近年のスキルボールのトレンドを受け、高校年代でもオールラウンド系のビッグマンは増加傾向にあるが、ホルムグレン程のサイズ、スキルの完成度を併せ持つプレーヤーは希少で、ユニコーンと呼ぶに相応しいプレーヤーだ。

サイズを駆使したブロックショット、KDを思わせるスムースなシューティング、チームメイトに的確なアシストを供給する視野とパススキルを揃えるホルムグレンは、ゴンザガ大でも即戦力として活躍してくれるだろう。

ジェイデン・ハーディ

所属:Gリーグイグナイト
生年月日:2002年7月5日
ポジション:SG
身長:6フィート4インチ(193cm)
出身校:コロナドハイスクール(ネバダ州)
主な個人賞:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)/Nike Hoop Summit (2021)

ハイライト


爆発的な得点力を誇る高校No1スコアラー

NBA入りへの王道であるNCAAディビジョン1の強豪校への進学ではなく、Gリーグ入りを選んだウイング、ジェイデン・ハーディ。

2020年にはネバダ州のゲータレード賞を受賞した世代を代表するプレーヤーの1人だ。

一度入り始めたら止まらない爆発的な得点力を誇るスコアラーであり、その爆発力は今年のドラフト上位候補であるジェイレン・グリーンを思い出させる。

グリーンがドライブを得意としていたのに対し、ハーディはアウトサイドシュートを得意とし、巧みなステップワーク、シュートレンジの広さはずば抜けている。

昨季、全米のトップ校8校を集めて開催されたトーナメント、GEICO Top Flight Inviteでは、3試合で平均31.3得点を叩き出し、ドラ1指名の対抗馬であるホルムグレンとの直接対決にも勝利した。

アウトサイドを主体とし得点を重ねるプレースタイルは、現代バスケとの親和性も高く、ウイングのエース候補を狙うのであれば、ハーディだろう。

パオロ・バンケロ

大学:デューク大
生年月日:2002年11月12日
学年:フレッシュマン
ポジション:PF/SF
身長:6フィート10インチ(208.3cm)
出身校:オデアハイスクール(ワシントン州)
主な個人賞:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)
予想指名順位:5位以内

ハイライト


1対1で無類の強さを誇るオールラウンダー

WNBAドラフトでも指名を受けた元バスケットボールプレーヤーの母を持つ、パオロ・バンケロ。

父はイタリア系で、バンケロ自身もイタリア国籍を有している。

スキルボールのトレンドに合う、ポジションレスなオールラウンダーで、インサイドプレーヤーのサイズを有しながら、高校ではハンドラーとしてもプレーした。

高精度のシューティングスキルと多彩なステップワーク、器用なハンドリングスキルを備えるバンケロは、インサイドプレーヤーながらフェイスアップからの1対1で圧倒的な強さを誇る。

スキルの高さ故、高校レベルではタフショットを選ぶ傾向もあったが、カレッジではどんなプレーを見せてくれるだろうか?

運動能力を全面に押し出すタイプではないが、デューク大での測定では、助走有の垂直跳びで40インチ(101.6cm)を超えたと言われている。

デューク大でアウトサイドシュートを効果的に決める事が出来れば、ドラフト1位指名の有力候補となるだろう。

ジャバリ・スミスJr

大学:オーバーン大
生年月日:2003年5月13日
学年:フレッシュマン
ポジション:PF/SF
身長:6フィート10インチ(208.3cm)
出身校:サンディクリークハイスクール(ジョージア州)
主な個人賞:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)/Nike Hoop Summit (2021)
予想指名順位:5位以内

ハイライト


モダンなスキルを揃える優等生


元NBAプレーヤーであるジャバリ・スミスを父に持つジャバリ・スミスJr。

元NBAプレーヤーで2002年のドラフトで1位指名を受けたクワミ・ブラウンとも親戚との事。

アウトサイドシュートを得意とし、2021年12月30日時点では、3PT成功率45.2%、FT成功率83.7%を記録。

ハンドリングやパススキルにも優れ、アシストは1試合平均2.3本。

高い身体能力を誇り、ディフェンスでは1試合平均1.8スティールと現代的なインサイドプレーヤーとしてそつのない優等生。

1試合平均1.5TOとミスの少ないプレーヤーである点も見逃せない。

エースとしてバチバチにチームを牽引するタイプでは無いかもしれないが、どのチームからも必要とされるオールラウンダーだろう。

ジェイレン・ドゥーレン

大学:メンフィス大
生年月日:2003年11月18日
学年:フレッシュマン
ポジション:C/PF
身長:6フィート10インチ(208.3cm)
出身校:モントバードアカデミー(フロリダ州)
予想指名順位:5位以内

ハイライト


ペイントエリアを支配する"真"のビッグマン

class of 2022から2021へと学年変更をしたジェイレン・ドゥーレン。

ジュニア(日本の高2)だった昨季、チームの実質的な全米制覇に貢献した高校バスケ界を代表するビッグマンだ。

近年、サイズと機動力を揃える現代的なビッグマンが増加傾向にあるが、ドゥーレンはそれに加えてパワーを兼ね備える"真"のビッグマンで、ペイントエリアで絶対的な存在感を発揮する。

パススキルが高い評価を受けているが、ハンドラーとしてパスを捌くのではなく、ローポストからディフェンスの動きに合わせて展開するタイプ。

そのプレースタイルは往年のNBAプレーヤー、クリス・ウェバーにも例えられるが、オフェンススキルをアップデートしたドワイト・ハワードの方がイメージ近いかなと。

スコアリングスキルは限定的だが、フィジカルは既にNBAへの準備が出来ており、カレッジではポストでのオフェンススキル向上とシューティングエリアを広げる事が期待される。

パトリック・ボールドウィンJr

大学:ミルウォーキー大
生年月日:2002年11月18日
学年:フレッシュマン
ポジション:SF/PF
身長:6フィート10インチ(208.3cm)
出身校:ハミルトンハイスクール(ウィスコンシン州)
主な個人賞:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)/Nike Hoop Summit (2021)
予想指名順位:10位以内

ハイライト


コーチ受けの良い学年No1シューター

この学年でNo1シューターとして推しているパトリック・ボールドウィンJr。

多くの強豪校からリクルートを受けた中、実父がHCを務めるミルウォーキー大への進学を決めた。

昨季は怪我でシーズンをほぼ全休し、今夏のU19ワールドカップが久々の実戦となったが、痒い所に手が届くプレーでグルーガイとしてチームに貢献した。

最大の売りは高精度のアウトサイドシュートだが、オールラウンドなスキルを誇り、ディフェンスやチームの為の仕事にも手を抜かない理想的なチームプレーヤー。

NBAでは3PTの重要性が叫ばれて久しいが、サイズ、シュート精度、オールラウンドなスキルと、ボールドウィン程にスケールの大きなシューターは久々。

NBAでも重宝されるプレーヤーになるだろう。

ケイレブ・ヒュースタン

大学:ミシガン大
生年月日:2003年1月9日
学年:フレッシュマン
ポジション:SF/PF
身長:6フィート8インチ(203.2cm)
出身校:モントバードアカデミー(フロリダ州)
主な個人賞:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)
予想指名順位:10位以内

ハイライト


カナダ出身の大型シューター

カナダ出身のシューター、ケイレブ・ヒュースタン。

言わずと知れたアメリカ高校バスケの超強豪校モントバードアカデミーでプレーし、一昨季はケイド・カニングハム等と共にスターティングメンバ―の一角としてプレー。

昨季はエースとしてチームの全米制覇に貢献した。

今夏のU19でもカナダ代表としてプレーし、FIBAルールと高校バスケでは3PTラインの距離が異なる為か、3PTシュートは精彩を欠いたが、チーム首位の平均17得点でカナダを3位入賞に導いた。

オールラウンダーの育成に定評のあるモントバードアカデミーだが、ヒュースタンはアウトサイドシュートに特化したスペシャリスト。

ミシガン大でディフェンスに磨きを掛ければ、上位指名は固いだろう。

ケネディ・チャンドラー

大学:テネシー大
生年月日:2002年9月16日
学年:フレッシュマン
ポジション:PG
身長:6フィート(182.9cm)
出身校:サンライズクリスチャンアカデミー(カンザス州)
主な個人賞:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)/Nike Hoop Summit (2021)
予想指名順位:10位以内

ハイライト


電光石火の学年No1ガード

昨季の高校バスケ界No1ガードのケネディ・チャンドラー。

実質的な高校バスケ全米No1決定戦であるGEICO Nationalsでは、チームを決勝に導いた。

電光石火のクイックネス、強気なゲームメイク、勝負強いスコアリングを備えるクリス・ポール系の正統派PG。

勝負強さには定評があり、2019年の夏のAAUでは、ジェイレン・グリーン等擁するTeam Why Not相手に支配的なプレーを見せ、チームをAAUリーグ制覇に牽引。自身の名を全米に轟かせた。

今夏のU19ワールドカップでも、ベンチから出場し、アグレッシブなプレーや執拗なディフェンスで、チームに流れを惹き込み、世界制覇に貢献した。

進学先はフィジカルなプレーヤーの育成に定評のあるテネシー大。

現在のチャンドラーのプレーに力強さが加われば、きっとNBAでも活躍出来るだろう。

ジェイデン・アイビー

大学:パデュー大
生年月日:2002年2月13日
学年:ソフォモア
ポジション:SG
身長:6フィー4インチ(193cm)
出身校:ラルミエールスクール(インディアナ州)
主な個人賞:Big Ten All-Freshman Team (2021)
予想指名順位:10位以内

ハイライト


U19代表にも選出された電撃的なスコアラー

パデュー大のソフォモア、ジェイデン・アイビー。

母親のニール・アイビーはメンフィスグリズリーズのアシスタントコーチも経験し、現在はノートル大女子チームのHCを務めている。

今夏はU19USA代表に選出され、平均12.3得点1.6スティールを記録。USA代表のワールドカップ制覇に貢献した。

爆発的な運動能力を誇るスコアラーで、一度火が付いたら止められないタイプ。

ディフェンスでは嗅覚にも優れ、出足鋭いスティールからの速攻でゲームの流れを変える事が出来る

堅実なタイプのプレーヤーでは無さそうだが、爆発力の高さは魅力的。

昨季のカレッジでは、FG成功率39.9%、3PT成功率25.8%に終わったが、アウトサイドシュートに安定感が出てくれば、上位10位内での指名も十分に有りそうだ。

タイタイ・ワシントン

大学:ケンタッキー大
生年月日:2002年11月15日
学年:フレッシュマン
ポジション:PG
身長:6フィート3インチ(190.5cm)
出身校:AZコンパスプレップスクール(アリゾナ州)
主な個人賞:Jordan Brand Classic (2021)
予想指名順位:ロッタリー

ハイライト


大胆不敵なスナイパー

昨季の高校バスケ界で躍進したAZコンパスプレップのエース、タイタイ・ワシントン。

そのプレーは自身に溢れ、ボールを持たせれば"何かやってくれる"という期待感を感じさせるプレーヤーだ。

チームが劣勢の時には必ずステップアップし、どんなタフショットでもいとも容易く決めてしまう大胆不敵なプレーヤーだ。

当初はクレイトン大にコミットしていたが、HCの人種差別的な発言が問題となった後に撤回し、最終的にはケンタッキー大への進学を決めた。

昨季は思うような結果の出なかったケンタッキー大には、ワシントンの様にプレー、精神的にチームを引っ張るフロアリーダーは不可欠。

ケンタッキー大浮上のカギはワシントンが握っていると言っても過言ではないだろう。

マイケル・フォスター

所属:Gリーグイグナイト
生年月日:2003年1月16日
ポジション:PF/SF
身長:6フィート9インチ(205.7cm)
出身:ヒルクレストプレップ(アリゾナ州)
主な個人賞:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)
予想指名順位:ロッタリー

ハイライト


アウトサイドも得意とするプロ仕様のモンスター

ジェイデン・ハーディ同様、NCAAディビジョン1の強豪ではなく、Gリーグイグナイト入りを選んだマイケル・フォスターJr。

ずっとそれっぽい雰囲気を漂わせていたので、その選択にも驚く事は無かったけれど。

高い運動能力、屈強なフィジカルを誇り、アウトサイドシュートを得意とするフォスターのプレースタイルはプロ向きだろう。

イメージとしては運動能力を強化したアントワン・ウォーカーという所だろうか。

アウトサイドからのタフショットを選びがちなセレクションが改善されれば、より効率の良いプレーヤーに成長するだろう。

フィジカルは仕上がっているので、Gリーグでのプレーへの不安も無く、プロのプレーヤーを相手に、フォスターのオフェンススキルがどこまで通用するか楽しみだ。

ケイレブ・ラブ

大学:UNC
生年月日:2001年9月27日
学年:ソフォモア
ポジション:PG
身長:6フィート4インチ(193cm)
出身校:クリスチャンブラザーズカレッジハイスクール(ミズーリ州)
主な個人賞:ACC All-Freshman Team (2021)
予想指名順位:1巡目中位~下位

ハイライト


名門校の命運を左右するスラッシャー

名門ノースカロライナ大(UNC)のソフォモア、ケイレブ・ラブ。

高校時代にはESPNランキングで学年18位にランクされ、McDonald's All-AmericanやNike Hoop Summit のメンバーにも選出されたエリートプレーヤーだ。

切れ味鋭いドライブを武器にするスラッシャータイプで、今季からヒューバート・デイビスがHCに就任したUNCの命運は彼が握っていると言っても過言ではないだろう。

昨季からドライブは一級品だったが、アウトサイドシュートが安定感に欠けた。アウトサイドシュートの精度が向上すれば、一躍カレッジトップレベルのガードになってもおかしくはない。

私的にも今季の飛躍を期待しているプレーヤーの1人だ。

ウォーカー・ケスラー

大学:オーバーン大
生年月日:2001年7月26日
学年:ソフォモア
ポジション:C
身長:7フィート1インチ(215.9cm)
出身校:ウッドワードアカデミー(ジョージア州)
主な個人賞:McDonald's All-American (2020)/Nike Hoop Summit (2020)/Mr. Georgia Basketball (2020)
予想指名順位:1巡目中位~下位

ハイライト


サイズに優れる技巧派ビッグマン

オーバーン大のソフォモアビッグマン、ウォーカー・ケスラー。

フレッシュマンだった昨季はUNCでプレーし、平均出場時間8.8分4.4得点3.2リバウンド0.9ブロックを残した。

昨季のUNCはビッグマンが大渋滞だった為、出場時間は限られたが、巧みなスキルとそのサイズでスケールの大きなプレーを披露した。

転校先のオーバーン大では、チームの大黒柱として多くの出場時間を獲得するはず。

そうなれば、カレッジを代表するビッグマンに成長するだけのポテンシャルは十分にある。

オチャイ・アバジ

大学:カンザス大
生年月日:2000年4月20日
学年:シニア
ポジション:SG/SF
身長:6フィート5インチ(195.6cm)
出身校:オークパークハイスクール(ミズーリ州)
主な個人賞:Academic All-Big 12 First Team (2021)
予想指名順位:1巡目下位~2巡目

ハイライト


絶対的エースに覚醒したシニアウイング

カンザス大のシニアウィング、オチャイ・アバジ。

当初レッドシャツだったフレッシュマンシーズンの途中からデビューし、鮮烈な活躍を見せて注目を浴びたアバジも遂にシニアに。

アスレティックでスケールの大きなプレーを見せてきたアバジだったが、ここまでエースとしてイマイチ突き抜ける事が出来てこなかった。

シニアとなった今季はエースとして覚醒。自信に満ち溢れたプレーを見せ、シュート本数、シュート成功率共に大幅に伸ばし、シーズン8試合終了時点で平均22.6得点とNCAA屈指のスコアラーに。

カレッジで4年間を過ごしたプレーヤーだけに、これといった大きな弱点は無く、安定した完成度の高いウイングを探すのであれば、良い選択肢の1つになるはずだ。

ウェンデル・ムーアJr

大学:デューク大
生年月日:2001年9月18日
学年:ジュニア
ポジション:SG/SF
身長:6フィート5インチ(195.6cm)
出身校:コックスミルハイスクール(ノースカロライナ州)
主な個人賞:McDonald's All-American (2019)/Jordan Brand Classic (2019)/Nike Hoop Summit (2019)
予想指名順位:1巡目下位~2巡目

ハイライト


カレッジ屈指のオールラウンダー

デューク大のジュニアウイング、ウェンデル・ムーアJr。

USA代表メンバーとしてU17世界制覇も経験した世代屈指のエリートは、時にスケールの大きなプレーを見せるも、安定して力を発揮出来ず、ここ2シーズンブレークを逃してきた。

今季のムーアはシーズン2試合目の対アーミー戦で、デューク大史上5人目となるトリプルダブルを達成すると、その後もオールラウンドな活躍を継続。

シーズン8試合を終え、平均17.8得点6.5リバウンド5.6アシスト1.8スティールを記録するカレッジ屈指のオールラウンダーへと驚異的な成長を見せている。

スタッツから分かる通り、視野の広さとディフェンスにも優れ、プロレベルでも使い勝手の良いウイングとなるだろう。


オスカー・シブエ

大学:ケンタッキー大
生年月日:1999年11月27日
学年:ジュニア
ポジション:C
身長:6フィート9インチ(205.7cm)
出身校:ケネディカソリックハイスクール(ペンシルベニア州)
主な個人賞:Second-team All-Big 12 (2020)/McDonald's All-American (2019)/Jordan Brand Classic (2019)/Nike Hoop Summit (2019)
予想指名順位:2巡目

ハイライト


カレッジNo1のリバウンダー

コンゴ民主共和国出身のビッグマン、オスカー・シブエ。

昨季まではウェストバージニア大でプレーしていたが、今季からはケンタッキー大に。

2019年のHoop Summitでの身体測定では、ウィングスパン7フィート4.25インチ(224.2cm)、スタンディングリーチ9フィート1インチ(276.9cm)を記録し、サイズはNBAのビッグマンとしても十分。

加えて野獣の様な機動力を備え、2021年12月30日時点でNCAAディビジョン1で1位の平均15.5リバウンドを記録するカレッジNo1のリバウンダーだ。

カレッジでの3シーズンを通じて、3PTの試投数は0とシューティングエリアは狭いが、今季のFT成功率は7割を超えており、タッチは決して悪くない。

モダンなタイプでは無いが、機動力の高さや、エネルギッシュなプレーはカレッジレベルでは突出しており、ゴール下の用心棒を探すのであれば、シブエは良い選択肢となるだろう。

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