注目フレッシュマン:脅威のフレッシュマンデュオ、メンフィス大のベイツ&ドゥーレン

例年通り、今年のカレッジバスケもU19ワールドカップでMVPを受賞したゴンザガ大のチャット・ホルムグレン、デューク大のパオロ・バンケロ等、注目フレッシュマンが目白押し。

中でも、デュオとして注目を集めるのがメンフィス大のイマニ・ベイツとジェイレン・ドゥーレン。

今夏のAAUで一時はチームメイトとしてもプレーし、高校時代には学年No1の座を争った2人が共に進学を1年早め、メンフィス大に進学。

メンフィス大のヘッドコーチを務めるのは元NBAスターの"ペニー"こと、アンフェニー・ハーダウェイという事もあり、話題性には事欠かない。

ベイツ&ドゥーレンの加入により、メンフィス大は今季の主役の1校に躍り出た。


プロフィール:イマニ・ベイツ

所属:メンフィス大
ポジション:PG/SF
生年月日:2004年1月28日
登録身長:6フィート9インチ(205.7cm)
出身:イプシプレップアカデミー(ミシガン州)
主な受賞歴:Gatorade National Player of the Year (2020)

ハイライト


カレッジでは大型PGに挑戦へ

高校時代にはスコアラーとして活躍し、その体型やプレースタイルから"ネクストKD"と呼ばれる事もあったベイツだが、メンフィス大では大型PGに挑戦する事が報じられており、"ネクストペニー"を目指す事となりそうだ。

実は、ベイツはウイングスパンが身長程度とされ、NBAではウイングとしては大型ではない可能性も。とは言えPGとしては依然大型で、PGとしてプレーする事が出来れば大きなアドバンテージとなるはずだ。

ディフェンスを引き付けるスコアリングスキル、ハンドリングスキルは高く、ディフェンスがベイツに集中した時にパスを捌く視野もある。

PGとして経験値を積み、ゲームメイクを学べば、大型PGとして更に評価を上げる可能性は高い。

メンフィス大にはペニーのアシスタントコーチとして、殿堂入りも果たした名将、ラリー・ブラウンが控えており、ベイツがPGに挑戦する場として、これ以上の環境は無いだろう。

プロフィール:ジェイレン・ドゥーレン

所属:メンフィス大
ポジション:C
生年月日:2004年1月28日
登録身長:6フィート10インチ(208.3cm)
出身:モントバードアカデミー(フロリダ州)

ハイライト


ペイントエリアを支配するフィジカルモンスター

モントバードアカデミーを実質的な高校男子全米No1決定戦であるGEICO Nationals王者に導いたビッグマン、ジェイレン・ドゥーレン。

サイズ・機動力・パワーと3拍子揃い、主にディフェンスでペイントエリアを支配した。

最近、サイズと機動力を有するビッグマンは多いが、意外とパワーも揃ったビッグマンは稀有な存在。それでいて、高校レベルでは、ウイングやガードまでディフェンスでカバーしていた。

オフェンスでは、視野の広さとパススキルに優れ、ディフェンスがダブルチームを仕掛ければ、逆サイドやカッティングしてくるチームメイトの得点チャンスを演出して見せた。

スコアリングに関しては、まだフィジカルに頼るところが大きいが、メンフィス大ではラシード・ウォーレス指導の下、オフェンスの幅を広げてくるだろう。

無限の可能性を感じさせるベイツ&ドゥーレン

フレッシュマンのベイツとドゥーレンは、当然まだ完成されたプレーヤーではないが、その分、伸びしろも大きい。

また、ベイツにとってドゥーレンという恰好のパスのターゲットがいる事は大きく、ベイツというスコアラーがいる事でドゥーレンのパススキルも最大限に発揮され、2人共にプレーする事による相乗効果も期待出来るはずだ。

今年のメンフィス大は、ベイツ&ドゥーレンというスターだけでなく、アレックス・ロマックス、マルコム・ダンリッジ、ローソン兄弟と、メンフィスイーストハイスクールでペニー指導を受けたプレーヤーが充実。

ペニーのこれまでのコーチングキャリアの結晶とも呼べるチームであり、ペニーにとって初となるNCAAトーナメント出場にも期待したい。

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