カレッジバスケの壁にぶつかるイマニ・ベイツ
メンフィス大のフレッシュマン、イマニ・ベイツ。
高校時代には史上初のソフォモア(日本の高1相当の学年)でのゲータレード賞を受賞し、学年変更の上、メンフィス大に入学した期待のフレッシュマンだ。
鳴り物入りでカレッジバスケに進んだベイツだったが、シーズン開幕10試合の時点で平均得点は10.8得点。直近3試合全てで1桁得点に抑え込まれ、カレッジの壁にぶつかっている。
カレッジ開幕前は2023年のドラフト上位候補と目されていたベイツだが、最新の評価はそれ程高くは無い様だ。
大きな期待を背負ってメンフィス大に入学したイマニ・ベイツ。
開幕戦では期待通りの活躍で17得点4リバウンド4アシストを記録。開幕3試合で平均16得点と順調な立ち上がりを見せていた。
しかし、その後は7試合中5試合で1桁得点に終わり、開幕10試合終了時点で平均10.8得点と数字を落としている。
ベイツの不調の要因の1つはフィジカルコンタクトの弱さだろう。
体重190ポンド(86.2kg)のベイツは高校時代から、フィジカルコンタクトの弱さを課題とし、タフなディフェンスを展開するチームを苦手としてきた。
その弱点はカレッジでは更に大きな課題となっている事は、3PT成功率31.1%FT成功率74.3%に対し、FG成功率が37.4%と明らかに低い事からもお分かり頂けるだろう。
また、キャッチ&シュート等の純粋なシュート力の高さを伺わせるが、シュートセレクションにも難あり。
プレーが正直すぎる事もあり、屈強なディフェンスに阻まれている。
登録身長6フィート9インチ(205.7cm)に対し、6フィート7.25インチ(201.3cm)。
助走有りの垂直跳びで31.5インチ(80cm)と体力測定でもパッとしない数字が公となった。
これまでは大型ウイングとされてきたベイツだったが、ウイングスパンの長さはNBAのSG程度。跳躍力も低いとあっては、高さでアドバンテージを取ることは難しい。
短いウイングスパンと低い跳躍力は、ベイツのリング周りの決定力、ひいては低調なFG成功率にも影響している事が考えられる。
まず、平均10.8得点はフレッシュマンとしては上々の数字。フィジカルコンタクトの弱さから、カレッジバスケへの順応に時間を要する事は、高校時代を見ていれば予想が付いたことだ。
加えて、ベイツはカレッジでそれまでのウイングではなくPGにも挑戦中。慣れないポジションでプレーしている事で迷いが生じ、スランプに陥っている事は十分に考えられる。
そして何より、2004年1月28日生まれのベイツは、2021年12月31日時点でまだ17歳。本来であれば高校でプレーしている年齢だ。
それが一足先にカレッジに飛び込んだのだから、壁にぶつかったって当然の事だろう。
近年はウイングプレーヤーであっても、ハンドラーのスキルが求められ、PG挑戦も成長に必要な過程。
2004年生まれのベイツがNBAドラフトにエントリーが可能となるのは、2023年から。
NBADraft.netのモックドラフトでは、2023年の19位にランクされているけれど、今の時点のモックが当てにならない事なんて周知の事実。
Gリーグや海外プロに転向しない限り、来季もカレッジでプレーする事が予想され、ここからのベイツの逆襲に期待したい。
Emoni Bates measurements from the Memphis Pro Day. pic.twitter.com/T2csW4jrpc
— Jonathan Givony (@DraftExpress) October 6, 2021
コメント
コメントを投稿