NBAドラフト2022:モダンでスキルフルなビッグマン、パオロ・バンケロ

デューク大のフレッシュマン、パオロ・バンケロ。

母はWNBAドラフトに掛かった経歴を持つサラブレッドで、高校時代から世代トップの評価を受けてきた1人。

イタリア系の父を持ち、イタリア代表候補に選出されたことも。

鳴り物入りで入学したデューク大でも、期待通りの多彩なプレーを披露している。


パオロ・バンケロ

大学:デューク大
生年月日:2002年5月1日
学年:フレッシュマン
ポジション:PF
身長:6フィート10インチ(208.3cm)
出身校:オデアハイスクール(ワシントン州)
主な個人賞:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)
予想指名順位:3位以内

ハイライト


モダンでスキルフルなビッグマン

まずはバンケロの高校時代から。

ワシントン大女子バスケットボールチームで活躍し、WNBAドラフトで指名を受けたロンダ・バンケロ(旧姓:スミス)を母に持ち、父のマリオもワシントン大でフットボールをプレーしていたアスリート。

バンケロ自身もアメフトをプレーし、中学時代はQBとして高い評価を受けていた様だ。

アスリートの両親を持つサラブレッドであるバンケロは、インサイドプレーヤーながら、現代的なスキルを有し、高校ではハンドラーまでこなしてしまう万能っぷりを見せていた。

下の動画はバンケロの高校時代の早朝ワークアウト動画。

朝5時からの地道な練習の積み重ねが、現在のバンケロのオールラウンドなスキルを裏打ちしているのだろう。

世代トップレベルのプレーヤーとは言え、高校生が朝5時から個人ワークアウトが出来る場所があるという所に、日本との環境の差を感じてしまうけれど。


大手スポーツメディアであるESPNによる高校生プレーヤーランキングでは、同学年全体の4位にランクイン。有望高校生の代名詞とも言える、マクドナルドオールアメリカンにも当然選出された。

高校卒業後は、両親共にワシントン大出身という事もあり、ワシントン大に進学するかなと思っていたけれど、僕の予想は外れ。

近年多くのNBAプレーヤーを輩出する"NBA予備校"、デューク大入学の道を選択した。

フレッシュマンとは思えない老獪な1on1スキル



シーズン8試合終了時点で、チーム首位タイの平均17.8得点を記録するバンケロ。

ビッグマンながらハンドリング、シューティング、機動力に優れるバンケロは、リバウンドからそのままボールをプッシュし、楽々とフィニッシュに持ち込んでしまう。

小さなプレーヤー相手にはパワーで優位に立ち、同サイズ以上のプレーヤーに対してはスキルと身体能力で圧倒している。

自身で得点機会をクリエイトする打開力に限れば、有望なビッグマンが揃う来年のドラフト候補生の中でも1番の逸材だろう。

独力でオフェンスを完結する事の出来るバンケロは、プロ向きのプレーヤーだろう。

どこからでも得点を上げる事の出来るスキルと身体能力を有するバンケロが、最も得意としているのがミッドレンジ近辺でのフェイスアップからの1on1。

ジャブステップやハンドリングで巧みにディフェンスとの間合いを作り出し、サラッとジャンパーを沈めてしまう。

ここまでシーズン平均でFT成功率83.8%を記録していることからも分かる様に、シュート自体の精度も高く、ミッドレンジから1on1では無類の強さを誇る。

高校ではハンドラーも務めていただけあり、ディフェンスが寄れば的確なパスを捌く視野とパススキルがあるので、マッチアップにとっては非常に厄介なプレーヤーだろう。

一方、タフショットやミッドレンジのジャンパーを好む傾向があり、FG成功率は50%とバンケロの能力を考えれば物足りない数字である事にも触れておく。

しかしながら、ハンドリングやシューティングスキル、身体能力は高い水準にあり、シュートセレクションさえ改善されれば、効率の良いスコアラーになるはずだ。

派手では無いが優れたディフェンダーとなれる能力は有り

ディフェンスではチームハイの平均7.3リバウンドに加えて、1.4スティールと0.5ブロックを記録。

デューク大内での計測で助走有りで40インチ(101.6cm)を記録した跳躍力、体重250ポンド(113.4kg)のパワー負けしないフィジカル、PFとして十分なサイズを有し、優れたディフェンシブプレーヤーに成長する期待が持てる。

ブロックやスティールで圧倒的なスタッツを残すタイプにはならずとも、複数のポジションをカバーする現代的で実用性の高いディフェンスの出来るプレーヤーになれるだろう。

無難な上位候補を選ぶなら

来年のドラフト1位指名候補には、バンケロと並んでゴンザガ大のチェット・ホルムグレンやオーバーン大のジャバリ・スミスJrの名前も挙がるが、現時点でのオフェンスの完成度であれば、僕はバンケロを1番に推したい。

2017年のジェイソン・テイタムや、今年のケイド・カニングハムは、"この子間違いなく活躍するだろうな"というプレーヤーだったけれど、バンケロにも同様の感覚を覚える。

バンケロの一番の魅力は、ボールを持たせれば自分で得点やアシストまで完結させてくれる所で、その点がプロ向きかなと。

シュートセレクションには難ありだが、タフショットさえ沈めてしまうシュート力が有り、そのシュート精度に磨きを掛ければ、プロレベルでも一流のスコアラーになれる逸材だろう。

コメント

  1. 親がしっかりしてるのも地味に指名したくなるポイントですよね。

    返信削除

コメントを投稿