ケンタッキー大の超強力リバウンドマシーン、オスカー・シブエ

現在、APランキングで全米5位にランクされ、順調なシーズンを送るケンタッキー大。

その好調を支えるのがジュニア(3年生)ビッグマンのオスカー・シブエだ。

ウェストバージニア大からの転校生であるシブエは、日本時間2月14日時点でNCAAディビジョン1全体で1位の平均15.3リバウンドを記録する超強力リバウンドマシーンとしてケンタッキー大をリードしている。


プロフィール:オスカー・シブエ

所属:ケンタッキー大
出身:ケネディカソリックハイスクール(ペンシルベニア州)
生年月日:1999年11月27日
学年:ジュニア
ポジション:PF/C
身長:6フィート9インチ(205.7cm)
主な受賞歴:Second-team All-Big 12 (2020)/Big 12 All-Newcomer Team (2020)/McDonald's All-American (2019)/Nike Hoop Summit (2019)

ハイライト


※高校時代のハイライト

コンゴ民主共和国出身のビッグマン

コンゴ民主共和国出身のオスカー・シブエ。

NBAプレーヤーであるビスマック・ビヨンボがコンゴ民主共和国で開催したキャンプでその才能が認められ、高校からアメリカに渡りプレーしてきた。

アメリカに渡りメキメキと頭角を現したシブエは、ESPNによる有望高校生ランキングでclass of 2019の学年全体48位にランクされるまでのプレーヤーに成長。

NBAプレーヤーの登竜門とも呼べるMcDonald's All-Americanにも選出され、12得点10リバウンドでダブルダブルも達成した。

高校卒業後は強豪、ウェストバージニア大に進学。

1年目から11.2得点9.3リバウンドを記録する活躍を見せ、Second-team All-Big 12にも選出された。

2年目も飛躍が期待されたが、10試合を終えた時点でチームからの離脱を表明し、その後、ケンタッキー大への転校が公表された。

超強力リバウンドマシーンとしてゴール下に君臨


ケンタッキー大に転校して迎えた初シーズンとなった今季。

シーズン初戦の対デューク大戦でチームはを黒星を喫したが、シブエは17得点20リバウンドを記録する大活躍。

7フィート4.25インチ(224.2cm)の長いウイングスパン(2019年のHoop Summitでの身体測定での数値)と、野獣の様な激しさでリバウンドを量産。

恵まれたウイングスパンを駆使し、スクリーンアウトをされても後ろからボールをティップしもぎ取る等、リバウンドのスキルにも長ける。

今季は既に5試合で20リバウンド以上を記録し、1月26日の対ミシシッピステイト大戦では21得点22リバウンドの暴れっぷりを見せた。

驚異的なペースでリバウンドを記録するシブエを"マシン"と評する声もあるが、それに対しシブエは、"マシンと呼ぶのは1試合30リバウンドを取ってからにしてくれ"といった趣旨のコメントを。

リバウンドだけでなく、平均1.4ブロック、2.0スティールも記録する、カレッジ屈指のディフェンシブプレーヤーに成長し、今季のカレッジ最優秀選手賞の有力候補にも名前が上がる。

オフェンスではリバウンドと同様、優れたキャッチ力と機動力から優れたフィニッシャーに。プレーエリアこそ狭いが、ペイントエリア内であれば、左右どちらの手でもフィニッシュするスキルがあり、パワフルなポストプレーで得点を重ねる

FT成功率も70%近くを記録し、ミッドレンジジャンパーの成長も期待される。

昨今はオールラウンド系のビッグマンが流行りで高い評価を受けるが、チームの勝利には何だかんだで、シブエの様なハードワークをこなすブルーカラーのプレーヤーが重要。

ドラフトで高い評価を受けるタイプでは無いが、今年のNBAドラフトでも推していきたい1人だ。

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