NBAドラフト2022:俺のドラフト名鑑【ハンドラー編】

今回もドラフトネタで、ハンドラー編を。

ドラフト上指名候補のハンドラーこそ少ないけれど、今年も良いハンドラーはいる。

例の如く、ドラフト名鑑と題しておきながら、あくまで僕が良いと思うプレーヤーの押し売り且つ、まだエントリーしていない子も書いてますのでご了承下さい。


ジェイデン・アイビー

所属:パデュー大
学年:ソフォモア
生年月日:2002年2月13日
ポジション:SG/PG
出身:ラ・ルミエールスクール(インディアナ州)
主な受賞歴:Consensus second-team All-American (2022)/First-team All-Big Ten (2022)
シーズンスタッツ:31.4分17.3得点4.9リバウンド3.1アシスト0.6ブロック0.9スティール
FG46.0%/3PT35.8%/FT74.4%

ハイライト

カレッジ屈指の爆発力を誇るコンボガード

パデュー大のエース、ジェイデン・アイビー。

元WNBAプレーヤーで、メンフィスグリズリーズのアシスタントコーチも務めた現ノートルダム大女子バスケチームのヘッドコーチ、ニール・アイビーを母に持つサラブレッド。

2021年の夏には世代別USA代表にも選出され、U19W杯では起爆剤としてチームの世界制覇に貢献した。

フレッシュマンの時点で平均11.1得点を記録し、カンファレンスのオールフレッシュマンチームにも選出されたが、今季は平均17.3得点とそこから大きな進化を遂げ、カレッジを代表するプレーヤーに成長した。

アイビーの最大の魅力は、やはり圧倒的な身体能力だろう。

ニトロエンジンを積んでいるかの様な爆発的なクイックネスを持ち、オールコートでは勿論、ハーフコートでもディフェンスをぶち抜き、フィニッシュに持ち込む事が出来る。

ただ速いだけでは無く、今季は3PTシュートが昨季の成功率25.8%から35.8%と劇的に向上。ピックからのハーフスピードでのフローターやランナー系のフィニッシュも悪くない。

現時点では、比較対象として名前のあがるジャ・モラント程にはゲームメイクの出来るプレーヤーでは無いが、視野の広さは有り、NBAでもハンドラーとして成長が期待出来る。

既に豪快なブロックを叩きこんでいるが、ディフェンスでの集中力が増せば、攻守に手の付けられないプレーヤーとなれる。

今年のドラフトでチームの主役となれるプレーヤーを探すのであれば、真っ先に候補に入れるべきプレーヤーの1人がアイビーだろう。

ケネディ・チャンドラー

所属:テネシー大
学年:フレッシュマン
生年月日:2002年9月16日
ポジション:PG
出身:サンライズクリスチャンアカデミー(カンザス州)
主な受賞歴:Second-team All SEC (2022)/SEC All-Freshman Team (2022)
シーズンスタッツ:30.8分13.9得点3.2リバウンド4.7アシスト0.2ブロック2.2スティール
FG46.4%/3PT38.3%/FT60.6%

身体測定結果

身長(裸足):181.6cm
身長(靴込);184.2cm
体重:78kg
ウイングスパン:196.2cm
スタンディングリーチ:247cm
垂直跳び(助走有り);105.4cm
※2022年ドラフトコンバインでの測定結果

ハイライト

変幻自在のスピードスター

テネシー大のフレッシュマンガード、ケネディ・チャンドラー。

高校時代には、所属チームを実質的な全米No1決定戦であるGEICOナショナルズの決勝に導いた世代屈指の司令塔。

今年のドラフト候補の中では、貴重な正統派PGだ。

抜群のスピードを誇るスピードスターだが、スピードの変化や方向転換も自由自在。ビデオゲームの様な高い新体操作性を有する。

その変幻自在のスピードでディフェンスを振り切り、フィニッシュも多彩。3PT成功率も38.3%とフレッシュマンとしては十分以上だろう。

勿論、正統派ガードしての視野の広さ、先を読むバスケットボールIQにも優れており、カレッジ最後の試合となった、NCAAトーナメントでの対ミシガン大戦では19得点9アシストを記録している。

ディフェンスでもクイックネスを駆使し、2.2スティール。小さなプレーヤーではあるがタフさも有り、良い意味で"嫌らしい"ガード。

ドラフトコンバインで記録した、助走有の垂直跳びで41.5インチ(105.4cm)という記録は、今年のコンバイン参加者ではNo1。

身長は小さめだけれど、ウイングスパンは長く、サイズ不足に大きな不安は無いだろう。

現時点では1巡目中位から下位での指名が予想されるが、僕は1巡目10位以内で指名されるべき実力のあるプレーヤーだと思っている。

タイタイ・ワシントン

所属:ケンタッキー大
学年:フレッシュマン
生年月日:2001年11月15日
ポジション:SG/PG
出身:アリゾナコンパスプレップスクール(アリゾナ州)
主な受賞歴:Second-team All SEC (2022)/SEC All-Freshman Team (2022)
シーズンスタッツ:29.2分12.5得点3.5リバウンド3.9アシスト0.2ブロック1.3スティール
FG45.1%/3PT35.0%/FT75.0%

ハイライト


※公式系の動画が無いので高校時代のハイライトを

高精度のミッドレンジが売りのコンボガード

ケンタッキー大のコンボガード、タイタイ・ワシントン。

近年、多くの戦力をNBAに送り込むケンタッキー大の出身とあって、ワシントンに掛かる期待も大きい。

今季のケンタッキー大には、平均アシスト数で全米3位のサビ―ル・ウィーラーという司令塔がいた事もあり、ワシントンは2番がメインだったが、ウィーラー不在の対ジョージア大戦では17アシストを記録し、ジョン・ウォールが保有していた、同大のフレッシュマンアシスト記録を更新した。

クリエイティブな司令塔では無いけれど、堅実なパスを出すスキルはあるんじゃないかなという印象。

ワシントンの武器はゲームメイクよりも、その得点力。

特にミッドレンジに優れ、プルアップやステップバックからのジャンパーもサラッと沈める。NBAでは、得意のエリアを3PTまで広げたい所だろう。

シーズン後半は、故障を抱えたままプレーしていたと言われており、NCAAトーナメントでも思う様な活躍は出来なかったが、高校時代には勝負強いプレーで、何度もチームを救って来たプレーヤー。

NBAでもその勝負強さを武器に、得点力の高いコンボガードとしての活躍を期待したい。

司令塔系に行くのであれば、目指すべきはチャウンシー・ビラップスの様な方向じゃないだろうか。

アンドリュー・ネムハード

所属:ゴンザガ大
学年:シニア
生年月日:2000年1月16日
ポジション:PG
出身:モントバードアカデミー(フロリダ州)
主な受賞歴:First-team All-WCC (2022)/WCC Tournament MOP (2022)
シーズンスタッツ:32.2分11.8得点3.4リバウンド5.8アシスト0.1ブロック1.6スティール
FG45.2%/3PT38.3%/FT87.3%

身体測定結果

身長(裸足):190.5cm
身長(靴込);194.3cm
体重:88.7kg
ウイングスパン:197.5cm
スタンディングリーチ:251.5cm
垂直跳び(助走有り);88.9cm
※2022年ドラフトコンバインでの測定結果

タレント軍団を統率した司令塔

カナダ出身のガード、アンドリュー・ネムハード。

高校時代には、同じくカナダ出身のRJ・バレット等と共に、モントバードアカデミーを全米制覇に導いた。

オールコートの速い展開でも、ハーフコートでもゲームをコントロール出来る司令塔で、今季もカレッジ屈指のタレント軍団であるゴンザガ大を統率した。

バスケットボールIQも非常に高く、ゲームの流れを読み、ここぞという時には高精度のシュートで得点。

身体能力に優れるタイプでは無いが、ディフェンスでも仕事をする良い意味で"嫌らしい"プレーヤー。

裸足身長で190cm超えとPGとしてはNBAでも大きめ。

ネムハードはサイズもあるし、これといった弱点も無く、とても安心感のあるプレーヤー。それに、何だかんだで実力派の上級生ガードってNBAでも活躍している。ネムハードもそんな1人になるプレーヤーだろう。

コリン・ギレスピー

所属:ビラノバ大
学年:シニア
生年月日:1999年6月25日
ポジション:PG
出身:アーキビショップウッドカソリックハイスクール(ペンシルベニア州)
主な受賞歴:Bob Cousy Award (2022)/Big East Player of the Year (2021, 2022)
シーズンスタッツ:34.2分15.6得点3.8リバウンド3.2アシスト0.0ブロック1.0スティール
FG43.4%/3PT41.5%/FT90.5%

身体測定結果

身長(裸足):186.7cm
身長(靴込);189.9cm
体重:88.8kg
ウイングスパン:193cm
スタンディングリーチ:248.9cm
垂直跳び(助走有り);83.8cm
※2022年ドラフトコンバインでの測定結果

ハイライト

今季のカレッジ最優秀PG

ビラノバ大の絶対的司令塔、コリン・ギレスピー。

カンファレンスの最優秀選手賞を2年連続で受賞し、今季はカレッジ最優秀PGに贈られるボブ・クージー賞も受賞した。

正確無比なアウトサイドシュートと、ゴリゴリにインサイドを攻めるパワーがあり、得点力も非常に高い。

統制の取れたビラノバ大にあって、個でゲームをクリエイトするタイプでは無いが、バスケットボールIQも高く、ゲームコントロールも勿論任せられる。

同大出身のPGであるカイル・ローリー、ジェイレン・ブランソンは共にNBAでも活躍しており、ギレスピーも同様に堅実な活躍が期待出来るだろう。


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