NBAドラフト2022:カレッジNo1PG、コリン・ギレスピー

ビラノバ大のシニアガード、コリン・ギレスピー。

新型コロナの特例措置によりカレッジで5シーズンプレーした所謂スーパーシニアで、今季はカレッジ最優秀PGに贈られるボブ・クージー賞を受賞した。

ビラノバ大出身のPGは、カイル・ラウリ―、ジェイレン・ブランソンとNBAでも活躍しており、ご多聞に漏れずギレスピーにも活躍が期待される。



コリン・ギレスピー

所属:ビラノバ大
学年:シニア
生年月日:1999年6月25日
ポジション:PG
出身:アーキビショップウッドカソリックハイスクール(ペンシルベニア州)
主な受賞歴:Bob Cousy Award (2022)/Big East Player of the Year (2021, 2022)
シーズンスタッツ:34.2分15.6得点3.8リバウンド3.2アシスト0.0ブロック1.0スティール
FG43.4%/3PT41.5%/FT90.5%

ハイライト

ビラノバ大をFINAL4に牽引した司令塔

高校時代にはペンシルベニア州の州大会制覇も達成したギレスピー。

2017年にビラノバ大に入学すると、フレッシュマンからローテション入りし、2018年のNCAAトーナメント制覇を経験。決勝でも4得点5リバウンド1アシストを記録した。

ソフォモアからスターティングガードに昇格。シニアとなった2020-2021シーズンには、カンファレンスの最優秀選手賞も受賞したが、シーズン終盤の対クレイトン大戦で膝の靭帯を損傷し戦線離脱。新型コロナの特例措置により、スーパーシニアとしてカレッジ5年目をプレーする事を決めた。

迎えた今季、ギレスピーは安定したプレーでカレッジ最優秀PGに贈られるボブ・クージー賞を受賞。

NCAAトーナメントでも、ビラノバ大を2018年以来のFINAL4に牽引した。

正確無比なアウトサイドを誇る、賢くタフなプレーヤー

今季のギレスピーは3PT成功率41.5%FT成功率90.5%を記録。

FT成功率は5年間を通じで80%を切ったことが無く、シュート精度は今年のドラフト候補の中でも屈指だろう。

キャッチ&シュートだろうと、プルアップだろうと高確率で3PTラインからリングを射抜く。

フィジカルも屈強で、小さなプレーヤーに対してはインサイドでゴリゴリと押し切る。

勿論、ゲームメイクも優秀。クリエイティブなアシストを供給するタイプでは無いが、カレッジ屈指の強豪ビラノバ大で4年間スターティングガードを務めただけあり、バスケットボールIQも高い。

チームディフェンスの理解度高い

身体能力の高いプレーヤーでは無いが、ビラノバ大での5年間でチームディフェンスを叩き込まれている。

クイックでは無いが、プレーの先を読み、ソフォモア以降は毎シーズン平均1スティール以上を記録してきた。

身体能力、サイズには特に秀でた点は無く、NBAではクイックなプレーヤーへのディフェンスに苦労するという懸念も。

キチンとチームとしてディフェンスが構築されているチームに行く事で、懸念も緩和されるだろう。

やっぱりシニアは捨てがたい

ビラノバ大で5シーズンを過ごし、今年のドラフト候補者の中でも屈指の経験値を誇るPGがコリン・ギレスピー。

ビラノバ大出身のガードはカイル・ラウリ―、ジェイレン・ブランソンと活躍している。

既に22歳と年齢も高く、身体的能力が並のギレスピーはドラフトで高評価を受けるタイプではないが、高精度のアウトサイドシュート、堅実なスキルと経験値を備え、即戦力としての期待は高い。

チームを鼓舞するリーダー気質のプレーヤーでもあり、NCAAトーナメントELITE8の対ヒューストン大戦でチームメイトのジャスティン・ムーアがシーズン終了の重傷を負った際には、試合終了後のベンチで常にムーアの横に寄り添っていた。

ビラノバ出身のプレーヤーはNBAでも成功しているプレーヤーが多く、ギレスピーにも注目をしたい。


コメント

  1. 今回初めてプレイを見ましたが良いですね。ドラフトサイトでの評価を見た感じだと指名無しもありえるみたいですけどもったいないですね。

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    1. 将来性を高く評価するドラフトの場合、若く、サイズや身体能力に優れるプレーヤーが上位で指名を受ける傾向がありますから、ギレスピーの様なプレーヤーはあまり良い評価にはならないですよね。
      とは言え、ラプターズのバンブリートがオールスターに選出された様に、近年はドラフト外のプレーヤーの活躍も目立ちますし、実力のあるプレーヤーは活躍しますよね。
      例えドラフト外になったとしても、ギレスピーも置かれた場所で花咲いてくれると信じています。

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  2. 完成度も高い即戦力だと思うので仮にドラフトされなくてもどこか契約はありそうですけどね!BOSのプリチャードあたりもしっかり活躍してるし、チーム力の高いところなら活躍は見込めそうです。

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    1. コンバインでの5対5でもゲームメイクで良い所を見せた様なので、2巡目でどこかに指名をされるのではと予想します。
      シュート精度も高く、きっとNBAでも活躍してくれるだろうと思います。

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