NBAドラフト2022:デューク大のオールラウンダー、ウェンデル・ムーアJr

デューク大のジュニア、ウェンデル・ムーアJr。

今年のNCAAトーナメントでFINAL4に進出したチームを、キャプテンとして攻守で支えたオールラウンダーだ。

昨季から大きな成長を見せたプレーヤーで、NBAでもいぶし銀のプレーヤーとして長きに渡る活躍が期待される。



ウェンデル・ムーアJr

所属:デューク大
学年:ジュニア
生年月日:2000年4月20日
ポジション:SF/PG
出身:コックスミルハイスクール(ノースカロライナ州)
主な受賞歴:Julius Erving Award (2022)/ACC All-Defensive Team (2022)/Second-team All-ACC (2022)
シーズンスタッツ:33.9分13.4得点5.3リバウンド4.4アシスト0.2ブロック1.4スティール
FG50.0%/3PT41.3%/FT80.5%

身体測定結果

身長(裸足):193.7cm
身長(靴込):196.9cm
体重:98.5kg
ウイングスパン:214.6cm
スタンディングリーチ:256.5cm
垂直跳び(助走有):97.8cm
※2022年ドラフトコンバインでの測定結果

ハイライト

3年目でオールラウンダーとして飛躍

高校時代にはESPNランキングで学年22位にランクされ、世代別USA代表メンバーとしてU17世界制覇も経験。

マクドナルドアールアメリカンやジョーダンブランドクラシックのメンバーにも選出された、世代屈指のエリートプレーヤーだ。

デューク大入学後も、フレッシュマンのシーズンから主力として活躍し、ビッグゲームでも輝きを見せてきたが、イマイチプレーの安定感や判断力に欠けていた。

今季はチームのメインハンドラーを任せられると、オールラウンダーとして大きな飛躍を遂げ、カレッジ最優秀SFに贈られるジュリアス・アービング賞を受賞。

デューク大史上5人目となるトリプルダブルも達成したカレッジ屈指のオールラウンダーだ。

フレッシュマン、ソフォモアと判断力に欠け、時には勝敗を決する致命的なミスも犯していたムーアが、まさかハンドラーとして躍進するとは予想していなかった。

痒い所に手の届く器用なプレーヤー

前述の通り、今季はチームのメインハンドラーを務めたムーア。

シーズン平均4.4本のアシスト数はチームで1位の数字だ。

試投本数こそ、平均3.2本と多くは無いが、3PT成功率も昨季の30.3%から41.3%と大きく成長を見せた。

キャッチ&シュートの得点効率は1.36PPP(95thパーセンタイル)と前シーズンの0.90PPPから飛躍的に向上している。

アスレティックでドライブも得意とし、リング周辺でも1.22PPP(69thパーセンタイル)と上々の数字を記録。

FG成功率50%3PT成功率41.3FT成功率80.5%とシュート成功率はどれも優秀。突出したスコアラーでは無いが、非常に得点効率に優れるプレーヤーでもある。

NBAではメインハンドラーを務める事は無いだろうが、セカンドハンドラーとして、シューターとして痒い所に手の届く使い勝手の良いプレーヤーだろう。

 

サイズに優れるウイングディフェンダー

ドラフトコンバインの身体測定では、裸足身長193.7cm、ウイングスパン214.6cm、スタンディングリーチ256.5cm、更には助走有の垂直跳びでは97.8cmを記録。

身長と指高はSG水準だが、ウイングスパンはSFとしても優秀な水準で、複数ポジションをカバーするディフェンスでのポテンシャルを数字でも証明して見せた。

身体能力にも優れるディフェンシブプレーヤーであり、カンファレンスのオールディフェンシブチームにも選出された。

カレッジで3シーズンプレーした事もあり、チームディフェンスへの理解にも問題無し。

また、2001年9月生まれのムーアはドラフト時点で20歳と、この学年としては比較的若いプレーヤーである事も抑えておいてほしい。

 

ウイングの即戦力を探すなら

ボールハンドラーのスキル、高精度の3PT、複数ポジションをカバーするディフェンスと、ポジションレスな現代なバスケで重宝される要素をキッチリと抑えるウェンデル・ムーアJr。

  名門デューク大で3シーズンを過ごした事で経験値も高く、スーパースタータイプではないが、ロールプレーヤーとして即戦力の活躍が期待出来る。

  ちょっと直線的で正直すぎるプレーは気になるが、攻守にオールラウンド且つ、ここ最近のデューク大出身ウイングは大外れが無いという事から、ムーアの評価はドラフトが近付くにつれて、上がっていくのでは無いかと。

  僕個人としては、1巡目のロッタリー内で指名を受けるべきプレーヤーだと思っている。



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