注目フレッシュマン:キャム・ウィットモアはビラノバ大へ

今年のドラフトも終わったので、本格的にフレッシュマンネタを。

ビラノバ大に進学するキャム・ウィットモアは、ポストシーズンのオールスターゲームで活躍し、この春に評価を上げたプレーヤーの1人。

今夏のU18アメリカ選手権にもUSA代表として出場し、大会MVPを受賞する活躍で、USAの大会制覇に貢献した。

進学先のビラノバ大は規律が取れ、新入生が直ぐに活躍するタイプのチームでは無いが、注目のウィットモアは即戦力として活躍する事が出来るだろうか?


キャム・ウィットモア

進学先:ビラノバ大
生年月日:2004年7月8日
ポジション:SF/PF
出身:アーキビショップスポルディングハイスクール(メリーランド州)

ハイライト

圧倒的なフィジカルでディフェンスを制圧

今春のオールスターゲームで一躍その評価を高めたキャム・ウィットモア。

マクドナルドオールアメリカンでは19得点、フープサミットでもチームハイの19得点を記録した。

単に数字を残しただけではなく、強靭なフィジカルと絶大な跳躍力から攻守に繰り出されるハイライトプレーのインパクトは絶大だった。

今夏のU18アメリカ選手権でも、チームハイの平均18.7得点に加え、3PT成功率も45.5%を記録。決勝戦でも30得点を叩き出し、タレント揃いのチームUSAでも1人別次元のパフォーマンスを披露した。

特に、速攻での支配力は圧倒的で、いとも簡単にディフェンスを蹴散らす様は、1回り小さなザイオン・ウィリアムソンの様ですらあった。

ザイオン・ウィリアムソン程の圧力は無いが、その分、前述の通り3PTシュートも得意としている。アメリカの高校のコートよりも広い、FIBAルールのコートでのU18で、45.5%の3PT成功率を記録したのは結構驚き。カレッジでも安定して3PTを決める事が出来れば、大きな武器となるだろう。

U18ではその能力の高さ故、散漫なプレーも見られたが、その分まだまだ伸びしろも大きいプレーヤーとも言えるかなと。

ハンドリングやフィニッシュのバリエーションに磨きを掛ければ、オールコートでもハーフコートでもアンストッパブルなプレーヤーとなるだろう。

新体制のビラノバ大へ

ウィットモアの進学先はBig East Conferenceに所属する強豪のビラノバ大。

NBAにもいぶし銀の活躍をする顕実なプレーヤーを輩出している。

2001年からビラノバ大を率い、2度の全米王者に導いた名将ジェイ・ライトが昨季を持って勇退し、今季からはカイル・ネプチューンが新HCに就任。

ネプチューンは2013年から2021年まで、ライトの下でアシスタントコーチを務め、昨季はフォーダム大でHCに。前シーズン2勝12敗に終わったチームを16勝16敗の5分に押し上げた。

昨季のNCAAトーナメントでもFINAL4に進出したビラノバ大だが、これまでは上級生を中心に据えてきたチームで、新入生が直ぐに活躍するタイプではない。

近年も、ジャボン・クイナリー、ブライアン・アントワンと5星の注目プレーヤーが入学したが、共に即戦力として活躍する事は出来ず、トランスファーでチームを去って来た。

もし、規律を重んじるビラノバ大で、ウィットモアがチームプレーやディフェンスを学び、即戦力として活躍する事となれば、来年のドラフト上位指名は現実的なモノとなるだろう。


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